星願未遂 　－ふたりの長いものがたりー

　王道と言われた幼馴染ものでございます。それも過去の話なんですかね。
　この物語は、主人公の日々の生活を、ただ淡々と描写していて、事件もサプライズも起こりません。その中でも、読者さんに泣いてもらおうとの思いで全力で書きました。
　昭和から平成まで、全年齢層向け。
　安心して下さい、ハッピーエンドです。
　ブルーな気持ちの時に読んでください。

望月勇真と相原凜は、小さなころから家族ぐるみの付き合いをしてきた幼馴染。
勉強も運動も平凡で、ちょっとドジだけど真っ直ぐな勇真と、読書が好きな内向的で美しい凜。　

小学四年の夏、凛は川で溺れた自分を助けてもらった勇真の頼もしさに惹かれるが、ささいな出来事で距離が広がる。

成長とともに二人の関係は少しずつ変わり始める。
中学・高校とすれ違いが増え、やがて凜は文武両道で爽やかな翔太と付き合い始める。

　勇真、本能的に動いた事が、凜を助ける結果となる。凛への恋心にようやく気づくのは中学時代。俺と凜では釣り合いが取れないと、友達の翔太に譲ってしまう。

　凛は、自分を守ってくれる勇真を、幼心に愛し続けるが、気づかない勇真には私の姿は映っていないと思い込み、翔太の告白に承諾してしまう。

　幼馴染のふたりが、過去と向き合いながら未来を選び取る、 静かで、熱くて、優しい青春の物語。