第3話
リョウタが、リョウカの店に来るようになってから
約ひと月が経った。
その間にリョウカが作った、不揃いの花束は
リョウタが、多めのお金と引き換えに
持って行ったのである。
それに比例して、その代金は
貯金していったら、とんでもない金額になっていた。
「このお金、どうしよう…
とんでもない金額になっちゃった…!」
なんて、頭を抱えていた時
いつも通り、やってきたリョウタ。
「おや?頭を抱えてどうしたんだい?」
「あ、リョウタ様。
えっと、考えことをしてて…
いま、飲み物を用意しますね!」
今日の飲み物は、ミントが入ったレモネードと
ベイクドポテト(さつまいも)だ。
「今日の、飲み物とお菓子も美味しそうだな。」
「最近、暑くなってきたので
レモネードにミントを足してみたんです!」
「うん、美味しいな。
体の熱が、逃げていく気がするよ。
この、ベイクドポテトも美味しい。
リョウカの作るお菓子は
王宮の物より、心がこもっていておいしい。」
「そ、そんなことは、無いと思いますが…
喜んでもらえて、良かったです」
なんて会話をしている
リョウタは、知らないが
リョウカの店に、たまーに国王が来ることを。
しかも、お忍びでやって来るので
誰も気づけない。
知っているのは(共犯者は)
側近である執事だけである。
さらに、面白いのは
リョウタと時間をずらしてくること。
必ず、午前中にやってくるのだ。
しかも!市場の花を卸しているとこの
何件かは、国王が秘密裏に
取引しているところなので
リョウカの店にも、綺麗な花が並ぶのだ。
国王に、いつか茶化される日が来るかもしれない。




