60:秘密を話す
「お、お口ぺろぺろの刑……、ですか?」
レインは聞き返した。
刑の名前から、なんとなく内容を察することはできる。
だがそんなはずがない。
そんな卑猥なことをセシリアがするはずない。
ではいったいどんな刑なのだろうか。
そんなレインの問いを受け、セシリアが身体を起こした。
ちゃんとタオルを押さえ、落ちないようにしている。
完全に裸になってしまうとレインが目を閉じてしまうからだ。
「『お口ぺろぺろの刑』はね、私がレイン君のお口をぺろぺろするの。途中で交代して、レイン君も私のお口をぺろぺろするの。簡単でしょ?」
ある意味、レインの予想通りの答え。
「け、けど、それって」
どう考えてもキスだ。
しかも唇が触れ合う程度のキスじゃない。
もっと過激な、大人がするようなキスだ。
それは軽々しくやっていいことじゃない。
戸惑うレインに、セシリアが平然と言ってのける。
「これは罰なんだから、ちゃんとぺろぺろされてね?」
美しく妖艶に笑うセシリア。
とても魅力的な女性だ。
ぺろぺろされたら、さぞ気持ちいいのだろう。
ぺろぺろされたい。
欲望のままに身を任せたい。
レインはそんな誘惑に呑まれそうになった。
だが必死の思いで抗う。
「ダ、ダメです。絶対にダメです!」
ゆっくり身を寄せてきたセシリアの肩に手を当て、引き離す。
レインの拒絶とも取れる行動に、セシリアが悲しそうな顔になった。
「ど、どうしてダメなの?」
「そ、それは……」
もちろん、『スキル共有』があるからだ。
不用意にキスをしてしまったら危険に巻き込むかもしれない。
要らぬ心労を背負い込ませることになるかもしれない。
恩人のセシリアにそんな苦労を負わせたくない。
でも、もしも『スキル共有』がなかったら?
ぺろぺろされたのだろうか。
ぺろぺろされてもよかったのだろうか。
レインは、そんなふうに考えてしまう自分のことを最低だと思った。
セシリアのことは確かに大好きだ。
だがそれは異性としての好きではない。
家族としての好きだ。
それなのに、ぺろぺろされたいと思ってしまうなんて変態だ。
綺麗な女性なら誰でもいいのだろうか。
なんて醜く汚れた心根なのだろうか。
最低だ。
思い悩むレインの姿に、セシリアはなにかを察した。
「なにか事情があるのね?」
「うっ……」
事情はあるが、気軽に話せることではない。
「ちゃんと話して?」
「で、できません」
頑ななレインに、セシリアも少しだけムキになった。
「私はレイン君の保護者なのよ? ちゃんと話してもらわないと、もしものときの対応が遅れるし、危険があるかもしれないでしょ? レイン君が話してくれなかったら……、オ、オ―ファちゃんだって、危ない目に遭うかもかもしれないのよ?」
「そ、そんな」
レインは今まで、話すことで危険に巻き込むかもしれないと思っていた。
それが逆に、話さないことで危険に巻き込むかもしれないと聞いて驚いた。
だが確かにその通りかもしれないと思った。
それにセシリアの立場なら、危険なことをしっかりと把握しておきたいと思うのは当然のことだろう。
それは間違いなく正しい。
セシリアが正しい。
レインは己の浅慮さを恥じた。
「私に話してくれたらそれでいいわ。オーファちゃんには話さなくてもいい。私も誰にも言わないわ。だから、ね? 『お願い』、教えて?」
お願い。
セシリアのお願い
断れない。
「………………はい、言います」
「やっぱりレイン君は良い子ね、えらいえらい、いいこいいこ」
セシリアの優しさに包まれ、レインは『スキル共有』のことを話した。
その能力と危険性を。
◇
セシリアは『スキル共有』の話を聞いて、気付いた。
レインとキスをすれば、レインも自分と同じように変わらなくなる。
何十年経っても変わらなくなる。
ずっと一緒にいられる。
だから思った。
キスしたい。
「じゃあレイン君、『お口ぺろぺろの刑』をしましょうか?」
にこっと良い笑顔のセシリアの言葉に、レインはズッコケそうになった。
「セ、セシリアさん、僕の話し聞いてましたよね?」
さっきまで真剣に話を聞いてくれていたと思ったのだが、気のせいだろか。
それともセシリア流の冗談だろうか。
もしかしたら自分の話し方が悪くて、危険性が伝わっていないのだろうか。
いろんな可能性が脳内を駆け巡るが、どれが正解かわからない。
考えるレインに、ゆっくりと近付いて来るセシリア。
「レイン君、ぺろぺろ……」
「ま、待って――」
――コンコン。
ノックの音。
「お姉ちゃん、そこにレイがいるの?」
静かなオーファの声。
レインとセシリアは、ピタッと動きを止めた。
一言も発さず、気配を消す。
レインは焦った。
今はセシリアと共に、2人でタオル1枚という姿だ。
こんな姿を見られたら絶対に誤解されてしまう。
自分の上半身だけが裸だった昨晩とはわけが違うのだ。
「マッサージをしようと思った」と言ったところで、信じてもらえるわけがない。
というか自分でも信じられない。
そもそも、ぬるぬるで服が汚れるからという理由で脱いだのに、まだぬるぬるを使用していない。
オーファに信じてもらえるわけがない。
それにオーファがセシリアを大好きなのは、昔から周知の事実だ。
こんなところを見られるわけには――。
――ガンガンガンッ、ガンッ!
強いノックの音。
「レイ、いるの? お姉ちゃん? …………。わかってるのよッ!? なんでなにも言わないのッ!?」
少し苛立ったオーファの声。
その声を無視がセシリアがゆっくりとレインの身体に手を回してきた。
驚くレイン。
セシリアはそのまま、レインを引き寄せるように背中からベッドに倒れた。
レインが上に、セシリアが下になってベッドの上で重なる。
次の瞬間、レインの唇にセシリアの唇が迫った。
キス。
だが間一髪、レインが手をセシリアの口に当て、それを止めた。
指の腹で、優しくセシリアの唇を押し返す。
ふにっ、と柔らかい。
ぺろ――。
セシリアがレインの指を舐めた。
レインは指先に走った刺激に息を飲んだ。
だがそれだけでは終わらなかった。
セシリアがレインの指を舐めながら、どんどん顔を近付けてきたのだ。
レインを逃がさないように抱きつき、脚を絡みつけながら、キスを迫ってくるのである。
タオルなんて、すでに落ちてしまっている。
密着する身体。
いろんな場所が気持ちよすぎて、レインは蕩けてしまいそうになった。
ちゅ、ずぞぞぞぞ――。
セシリアがレインの指先に吸い付いた。
吸引するように指先を舐めしゃぶられる。
指先を襲う、かつてない快感。
「うあ、セシリアさん……」
思わず声が出た。
このまま繋がり合いたい。
そんなことを思ってしまう。
そのとき、
――ダアァンッ!
扉が吹き飛ぶ音。
オーファが扉を蹴り破ったのだ。
「…………2人とも、なにをやっているの?」
感情の読めない声。
オーファの目の前には裸で絡みあっているレインとセシリアの姿。
上になっているのはレインだ。
オーファからは、レインが押し倒しているように見えるだろう。
もしかしたら激しくキスをしていたように見えるかもしれない。
レインの頬に緊張が走った。
◇
セシリアはゆっくりとレインを解放した。
解放されたレインは、セシリアの身体を見てしまわないように注意しつつ起き上がった。
ちゃんとタオルで前を隠し、オーファの方を向く。
セシリアもレインの背後で身体を起した。
静かな部屋に、ベッドの軋む音だけが響く。
セシリアのタオルは落ちたままだ。
オーファがセシリアに問いかけた。
「お姉ちゃん、あたしのレイに何してたの?」
静かな声音。
セシリアも淡々と言い返す。
「オーファちゃんのじゃないわ。レイン君は、私がこの家に連れてきて、私が育てたの。私のレイン君よ」
オーファとセシリアのやり取りに、レインは戸惑った。
まさか、自分が『誰の』という話になるとは思ってもみなかった。
レイン本人としては、オーファの親友で、セシリアの家族のつもりだ。
だが口を挟める雰囲気ではない。
「……お姉ちゃん、いつも言ってるじゃない。男女がみだりに触れ合ったりしちゃダメだって。そういうのは子供には早いって」
オーファが非を責めても、セシリアはどこ吹く風で言い返す。
「そうね、でも、オーファちゃんもレイン君も、もう大人なんでしょ?」
思わぬ切り返しにオーファが怯んだ。
確かに昨日の夜に言った、「あたし、もう大人だもん」と。
「そ、そうだけど、でも」
「わかったら、邪魔しないでね? 私とレイン君は2人っきりで仲良くしてたんだから。ふふ、さっきだって、オーファちゃんの知らないレイン君の秘密を教えてもらったのよ。羨ましいでしょ?」
オーファは目を細め考えた。
秘密?
レインの秘密ってなんだ?
今でもオバケが怖いことか。
実はダンゴムシが苦手なことか。
女性のおっぱいが好きなことか。
もしかしたら、他の性癖もあるのか?
どんな秘密だ。
知りたい。
レインのことはなんでも知りたい。
「……レイ、あたしも知りたい。あたしにも教えて?」
オーファがレインに問いかけた。
だがレインが答えるよりも早く、セシリアがそれを封じる。
「ダメよ、レイン君。わかるでしょ? ね?」
優しく諭すような声。
レインは考えた。
セシリアが言いたいのは、おそらく、保護者であるセシリアには話した方が安全だが、オーファには言わない方が安全だということだろう。
つまりオーファのためを思うなら、言うべきではないということだ
自分の気持ちを楽にするためだけに、オーファに余計なことを言うべきではない。
どうするのが正しいかなんてわからない。
でも、オーファを危険に合わせたくない。
そう思った。
だからレインは頭を下げた。
「……ごめん、オーファ」
少し残念そうな顔をするオーファ。
だが、
「……ううん、いいの。レイは悪くないわ」
そう言って、すぐに微笑んでくれた。
昔からそうだ。
レインが嫌がることを強要しない。
無理に秘密を聞き出そうとしない。
強くて優しい女の子。
レインはそんなオーファが大好きだ。
「オーファ」
「レイ……」
レインが名前を呼ぶと、オーファも呼び返してくれた。
そこはかとなく漂う、良い雰囲気。
セシリアの機嫌が悪くなった。
そして徐に、後ろからレインに抱き着いた。
――むにゅ。
「セ、セシリアさん!?」
突然の極上の感触に、レインは情けない声を出して驚いた。
セシリアのタオルは下に落ちたままだ。
直接伝わる肌の感触と温もり。
気持ちが良すぎる。
じぃ。
と見つめるオーファの視線。
その視線はレインの下半身に向いている。
オーファに見られている。
レインはそれに気付いた瞬間、慌てて手で隠した。
タオルは巻いているが、どうなっているかはバレバレだ。
羞恥で真っ赤になるレインに、セシリアがさらに激しく抱き着く。
身体に腕を回し、脚を絡め、耳元で囁く。
「レイン君、さっき私のこと『大好き』って言ってくれたわよね。ね? もう一回、言って? お・ね・が・い♡」
あえてオーファにも聞こえるくらいの声音。
明らかな挑発。
レインの下半身を凝視していたオーファが視線を上げた。
目が据わり、こめかみがピクピクと動いている。
キレてる。
レインは直感でそう思った。
「オ、オーファ――」
「レイ、あたしがお姉ちゃんの秘密を教えてあげるわ」
え? 秘密?
レインは予想外の言葉に首を傾げた。
セシリアもオーファの言葉に困惑気だ。
オーファは不敵に笑い、セシリアの秘密を暴露し始めた。
「実はお姉ちゃんって、夜にときどき1人で隠れてオヤツを食べてるのよ」
「へっ、オ、オーファちゃん!?」
セシリアは素っ頓狂な声を出して驚いた。
その反応で、レインは本当に食べてるんだなぁと思った。
オーファの暴露は止まらない。
「お姉ちゃんは昔からレイに、『ギルドのメニューで一番好きなのはフルーツの盛り合わせ』って言っているけど、本当に好きなのは『ザーサイ炒め』なの」
「ま、待って、オーファちゃん、それ以上は――」
「お姉ちゃんはお風呂でよく鼻歌を歌っているんだけど、ちゃんと歌詞を覚えていないから、ずっと同じところばっかり歌っているわ。しかも、それすら間違えてるし、音程もずれてる。はっきり言って音痴ね」
「もう止めてええええっ!?」
「お姉ちゃんってエッチな知識に疎いから、1人でしたことすらなかったのよね。ところが実は1、2年前からときどき夜に、レイの名前を呼びながら1人で――」
「それはダメええええええっ!!! 絶対ダメえええええっ!!! なんでオーファちゃんが知ってるのよおおおおっ!??」
「お姉ちゃんってこんなに若くて綺麗だけど、本当の年齢は――」
「いやああああああっ!!? そんなことレイン君に言わないでええええっ!!!?」
セシリアが悲鳴を上げながらオーファに飛びついた。
レインは慌てて目を閉じた。
そして、オーファって口だけでも強いんだなぁ、と、のん気に思ったのだった。
バタバタと暴れる音が聞こえる。
だが、あっさりとオーファがセシリアを取り押さえたようだ。
「お姉ちゃん、早く服を着てね?」
「はぁい……」
項垂れたようなセシリアの声。
布が擦れる音が聞こえる。
服を着ている音だ。
レインは、ほっと胸をなで下ろした。
「お姉ちゃん、悪いことをしたんだから、ちゃんと謝って」
「うう、でも」
「でもじゃないでしょ?」
オーファがセシリアを怒っている。
いつもとは逆だ。
新鮮である。
「ごめんなさい、オーファちゃん」
「あたしじゃなくて、レイに謝るの!」
「レイン君、ごめんね?」
レインは、なぜ自分が謝られているのかわからなかった。
だがとりあえず、早く許してあげたいと思った。
だってセシリアは疲れているのだ。
なにも悪くない。
しいて言うなら体調が悪い。
「いえ、気にしないでください、セシリアさん」
目を閉じたまま許しの言葉をかけるレイン。
「レイが優しくてよかったわね、お姉ちゃん?」
「そうね、オーファちゃん」
聞こえてくるオーファとセシリアの会話。
やはりこの2人は仲が良い。
レインはそう思って、心が和んだ。
「あ、そうだ、レイにはあたしが服を着させてあげるわね」
「オーファちゃんは扉を直しておいてよ。私がレイン君に着させてあげるから」
突如、会話の流れがおかしな方向へ向かい出した。
「あたしがやるの!」
「いいえ、お姉ちゃんの私が、えい!」
――ばさっ!
「「わっ、おっきい!」」
レインに抗う術はなかった。
◇
翌朝、早朝。
セシリアからは、すでに変な雰囲気はなくなっていた。
昨晩、『スキル共有』のことを知ったことで心に余裕が生まれたのだ。
レインとキスをするだけで、レインと同じ時間を生きることができる。
オーファともキスすれば、3人でずっと一緒にいられる。
そう気付いたことで、自分1人だけが世界から取り残される恐怖から解放されたのである。
そんなスッキリとした気持ちで一晩ゆっくりと眠った。
一昨日はレインの半裸とフェムタイ小説に興奮して眠れなかったので寝不足だったが、それも解消された。
起きたころには心の中のドロドロもなくなり、爽やかな目覚めだった。
そしてセシリアは盛大に頭を抱えた。
冷静になったことで、昨日の行動があまりにも非常識だったと気付いたのだ。
ちょっとしたイタズラとか、そんな生易しい話ではない。
まさに常軌を逸していた。
レインにベタベタと引っ付いてしまったのはまだマシだ。
レインを騙して部屋に連れ込み、裸に剥いてしまったのは明らかにやりすぎである。
挙句の果てに、現実と創作を一緒にして、レインを犯そうとしたことなんて最悪だ。
謝ったくらいで許されることではない。
セシリアは猛省した。
いくらレインが「大好き」と言ってくれたのだとしても、物事には順序がある。
常識的に考えて、もっとゆっくりと男女の仲を深めていくべきだ。
レインと『スキル共有』さえできれば、慌てることなんてないのだ。
とりあえずキスさせてもらってから、ゆっくり大人の階段を登っていこう。
オーファにも、昨日は酷いことをしてしまった。
部屋に入って来たときに、裸で絡み合っているところを見せつけたり、挑発的な行動を取ってしまったり。
記憶から消し去りたい……。
セシリアは再び頭を抱えた。
昨日のことを思い出すと、うわあああああっ、と声を上げたくなる。
だが早朝なのでそれはできない。
ご近所に迷惑だ。
そのとき、レインが配達から帰って来た。
レインは頭を抱えるセシリアの姿に驚き、慌てて駆け寄った。
「セ、セシリアさん、どうしたんですかっ!? あ、頭が痛いんですか!?? オーファ、起きてっ!!! セシリアさんがっ!!!」
「レイン君、大丈夫よ。ちょっと昨日のことを思い出して、反省してたの。昨日は本当にごめんね?」
思ったより元気そうなセシリアの様子に、ほっと胸をなで下ろすレイン。
「いえ、僕は気にしてませんから、謝らないでください。セシリアさん、もう大丈夫なんですか?」
「うん、心配かけてごめんね? もう大丈夫よ」
セシリアは申し訳なさそうに言いながら、いつものような優しい笑顔をレインに向けた。
その笑顔に、レインは心の底から安堵した。
昨日、セシリアの様子がおかしかったことで、どれだけ不安だったか。
どれだけ心配したか。
元気になってくれて本当に嬉しい。
「いいえ、僕はセシリアさんが元気になってくれたなら、それだけで」
しみじみとそう思った。
セシリアはレインの言葉が嬉しくて、瞳が潤んだ。
ちょっと頬が熱くなるのを感じる。
そこにオーファが猛スピードでやって来た。
肌の露出を隠すためにシーツを纏っている。
「どうしたのレイっ!? お姉ちゃんは!?」
「あ、ごめんオーファ、なんでもなかったみたい」
「……そう、よかった。ならいいわ。ちょっと着替えてくるわね」
オーファはそう言い残し、部屋へと戻っていった。
去り際に大きな欠伸。
また眠ってしまいそうだ。
セシリアの口もとから、くすっと笑みがこぼれた。
「レイン君」
「はい、なんですか?」
「ずっと、3人一緒だからね?」
「はい」
笑顔で頷くレイン。
ラインリバー家は今日も平和である。
◆あとがき
展開がドロドロしてきたらオーファちゃんが解決してくれる風潮。
ガチの殴り合いになったらセシリアさんがボコボコになってしまいますので、そういうのは作者的にはNGです。
さてさて、オーファちゃんが「実は1、2年前から」か言っている通り、セシリアさんのレイン君への想いは数年前からゆっくり育ってました。
今までセシリアさん的には、レイン君は子供のなので自重しなければならないという思いが強かったのですが、エロ本事件が切っ掛けで暴走しちゃったわーい、みたいな?
1日2日程度の想いで身体を許すほど、セシリアさんは軽くないのです。
話は変わりますが、なんやかんやで今回はレイン君の童貞が守られました。
作者的には、まだまだレイン君には悠々自適なハメパコライフに突入してほしくありません。
レイン君の童貞は失われると取り戻せない尊い(?)ものです。
なのでもう少し大事にしたいのです(´ω`*)
明日からはしばらく小話が続きます。




