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第五話「オオカミと盗賊」

 こんにちは、オロボ46です。

前回は謎の男性が仲間になりました。

それでは、どうぞ。

 翌日、メガネのおじさんは既に起きていた。

「ううぅん~今日は歴史的発見がありそうだなぁ!」

そんなことを言いながら体を動かしていた。


「さっきから何をしているんだろう......」

ヤヨイちゃんも起きていてメガネのおじさんを見ていた。

「あ、起きたかい? これはラジオ体操だよ」

「らじお......たいそう......?」

私はメガネのおじさんが言っている意味がわかった。

「ヤヨイちゃん、最近の街ではラジオ体操が流行っているんだよ!」

「そっか......街で流行っているんだ......」

「もしよかったら、君たちもどうだい?」

「あたし......よくわからないから......」

「私はする!」

そういいながら私はメガネのおじさんと一緒にラジオ体操をした。


「......朝からうるせえな」

カズヒロくんは横になったまま唸っていた。





「ねえ......サナエちゃん......一緒に行ってみる?」

朝の食事で、ヤヨイちゃんは私に聞いた。

「連れて行ってくれるの!?」

「うん......やっぱり外の世界を見てもらったほうがいいからね......」

「勝手にしろ......ただし、少なくとも邪魔だけはするな」

カズヒロくんはそう呟いた。

「はっはっはっ! 人が多いほど旅は楽しくなるさ!!」

メガネのおじさんは笑っていた。




さくっ さくっ


 雪の音が足元から聞こえてくる。

私たちは五本の柱があった場所まで向かっていた。

「ヤヨイちゃん、今どのぐらいなんだろう?」

私はヤヨイちゃんの手を握りながら聞いた。

「うん......あともうちょっとだよ......」

ヤヨイちゃんは私の顔を見て答えてくれた。

「それにしてもさ......本当にそこに行って謎が解けるのか?」

カズヒロくんはメガネのおじさんに聞いた。

「ああ!! 絶対にわかる!!」

「これで無駄足だったら承知しないからな......」

ぶつぶつ言いながらメガネのおじさんを睨んでいたカズヒロくんだった。




 しばらく歩いていると、周りの視線が気になりだした。

何かが私たちの後をついてきているような......

そう思っていると、ヤヨイちゃんがいきなり振り返った。


ギャイン!!


 狼のような鳴き声がした。

後ろを見ると、馬よりも少し小さい狼が倒れていた。

その頭には矢が刺さっていた。

「みんな......怪我はない......?」

ヤヨイちゃんは弓をゆっくりと下ろして言った。

「なんだ......? これは狼か......!?」

メガネのおじさんが興味本意に近づいた。

「こいつはお前たちの知っている狼ではない......

この世界に適応するために進化した狼......"アトオイオオカミ"だ」

カズヒロくんはそう言いながら(ヤヨイちゃんから借りた)ナイフを取り出して

アトオイオオカミの死体を解体し始めた。

「この生き物はよく人間の後ろ姿に反応するの......」

ヤヨイちゃんはアトオイオオカミの姿を見つめて説明してくれた。

「本当は2~3匹ぐらいの群れで行動するんだけど......」

「どうやら、逃げたみたいだな」

カズヒロくんは手を動かしながら地面の足跡を見ていた。

「もしかして、逃げたアトオイオオカミはまた追いかけてくる?」

私はヤヨイちゃんの顔を見て言った。

「うん......その可能性もあるの......これからも気をつけないと......」




 やがて私たちは目的の場所に到着した。

そこには確かに五本の柱が建っていた。

「一、二、三......間違いない!! ここが例の場所だあ!!」

メガネのおじさんは興奮して走って行った。

「......!! 待って!! そこは......」

ヤヨイちゃんが止めようとした時......


ズボォ!!


メガネのおじさんの姿が消えた。


「ひゃあああっはー!!」

どこからか声が聞こえると、五本のうち三本の柱から三つの人影が落ちてきた。


ズドッ ズドッ グキィ


「やったぜえ!! 落とし穴作成成功!!」

真ん中の一人がそう叫んだ。

三人の髪の毛はモヒカンヘアーで左から青、黄、赤の髪色だった。

「......!! くそっ!! こいつら盗賊だ!!」

「盗賊......!!」

カズヒロくんの言で私は盗賊に襲われた出来事を思い出した。


「兄貴ィ!! まだガキどもが残っていやしたぜ!!」

右の赤いモヒカンの盗賊が叫んだ。

「おおっ!! そうかあ!! ならいつものいくぜえ!!」

そういいながら()()は急にしゃがんだ。


......


............


..................


「......」

寒くなったので、ヤヨイちゃんに引っ付いた。


......


............


「おい、サブロウはどうした!?」

黄色いモヒカンの盗賊がようやく立ち上がった。

「ぉ-ぃ......」

右の青いモヒカンの盗賊が()()()()()()(かす)れた声で呼んでいた。

「サブロオオオオオ!!」「サブロオオオオオ!!」

残りの二人は青いモヒカンに駆け寄った。

「お前ら!! 今日のところは許してやる!!」

「俺たち三人あわせて、"モヒカン信号三兄弟"だ!!

今度はポーズを決めてやるからな!! 覚えていろおおおお!!」

そう言いながら、足を悪くした一人を抱えて盗賊たちは去っていった。




「ねえ、あの人たち本当に盗賊なの?」

私はカズヒロくんに聞いた。

「たまにいるんだよ。あんな奴らが......」

カズヒロくんの解説を聞いていると、

ヤヨイちゃんが何かを思い出したように話に入った。

「ねえ......何か忘れていない......?」

「......」

「......」

「ああああ!!」「ああああ!!」

私たちは大急ぎで落とし穴に落ちたメガネのおじさんの姿を探した。

 いかがでしたか?

盗賊との戦いはこんな感じのノリで描く予定です(笑)。

本筋とのギャップをお楽しみください。


 次回もお楽しみに!!

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