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2話 伊治呰麻呂って知らないけど仕官してみた(3)

兎にも角にもこの時代にスマホが使えるなんてなんて素晴らしい事。


電波の入りが若干不安定だが調べられること全て調べておかなければならない。

何せ自分はこの時代の時代背景すら知らないのだから、この時代に生きている人達よりハンデが大きすぎる。


アザマロはどうやらアザマロの乱を起こすらしい。まるで竹中半兵衛のように少数で行うのか、どうもこの時代の資料は少ないらしくウィキペディアにも詳しく載っていない…。


よく調べてみるとこの奈良時代後期はアテルイと坂上田村麻呂が闘う時代の少し前のようである。

アテルイって伝説上の人物じゃなかったのか。名前がかっこいいな…


蝦夷の族長となったアテルイを筆頭にした軍勢と朝廷の大遠征軍による三十数年にも及ぶ闘いが繰り広げられるらしい。

イノテの言っていた平和な時代とは全然違う。これから燃え盛る火焔のごとく時代が激しさを増していくのだ。


この時代の朝廷は平城京なのか、遷都を繰り返しているので今の都の情勢がよくわからない。とにかく天皇が絶対的な権力を持っていて、その中枢にある公家も同様である。


牡鹿出身の道嶋氏もそうであるようだが、蝦夷の癖に同じ蝦夷達を扱き使うのでこちらでは評判が悪いようだ。

アザマロは今の時点では朝廷側の人間であり、紀広純きのひろずみから絶大な信頼を得ているようである。紀広純は陸奥按察使むつのあぜちという役職のようで東北地方を監督するかなり偉い人のようだ。

本来なら道嶋氏がやってもよさそうだが道嶋嶋足はほとんど都にいるようで東北には来てないようである。

代わりに嶋足の子で牡鹿の大領となっている道嶋大盾みちしまのおおだてが紀広純と行動を共にしているようだ。


どうもこの時代は戦国時代と違い名前も難しいし役職通りに仕事をしているので覚えにくい。


戦国時代の役職や官職なぞ名ばかりだったためかしっかりとその役通りに皆働いているようである。


さて、アザマロの蝦夷軍編成は恐らく宝亀の乱の準備段階なのだろう。一体おれはこれからどうすればいいのか…。

とりあえず夕方になったのでアザマロの屋敷へと出かけることとした。

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