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6話 アラハバキの戦い 暗殺編

登場人物

蝦夷軍

ミズキ…おれ

アテルイ…新たな蝦夷のリーダーになる男

モレ…アテルイの参謀になる女

カナ…モレの妹

アザマロ…朝廷軍の蝦夷、反乱を考えてる

ウクハウ…元朝廷軍の蝦夷、反乱に失敗してアザマロにかくまってもらっている

蝦夷の族長5人衆、それぞれの地方を収めている千人将クラス

イサシコ、モロシマ、ヤソシマ、オトシロ、アヌシコ


朝廷軍

光仁天皇こうにんてんのう…高齢で繋ぎで選ばれた天皇。後継者争いが絶えない。

紀広純きのひろずみ…陸奥の按察使あぜち東北を統括している、アザマロを信頼している

道嶋嶋足みちしまのしまたり…牡鹿の官僚、現在は都にいる偉い人

道嶋大盾みちしまのおおたて…牡鹿の大領、嶋足の子、アザマロと仲が悪い

百済王俊哲くだらのこにきししゅんてつ…代々陸奥を統治していた百済王家の子孫、現在は都にいる



「伊治の城に来る朝廷側はもうわかるんですか」


「按察使紀広純、牡鹿大領道嶋大盾、陸奥介大伴真綱むつのすけおおとものまつなこの三人だ」

「大伴真綱は逃がすつもりじゃ」


ちなみにこの時代の偉い順でいうと陸奥の国司の中に陸奥守むつのかみ陸奥介むつのすけ陸奥掾むつのじょうとなっており紀広純は陸奥守も兼ねている。


陸奥掾である石川浄足いしかわのきよたりは多賀城で留守番をする役目となるらしい。


全員殺してしまっては暗殺の真偽も伝わらないし、何よりこちらが伝えたい情報を大伴真綱に持たせて都まで持ち帰ってもらいたい。そのための生き証人として逃がすのである。


「按察使の軍勢はいかほどで伊治に来るのでしょうか?」


「うむ、しんらいされておるのか三百程度の手勢で来るとの事」


「こちらの伊治の兵も三百、朝廷軍には蝦夷の者もおるので按察使さえ暗殺できればさしたる抵抗も無いはず」


あとはこちらの騎馬隊をもってして多賀城まで追い込む。そしてそのまま大伴真綱を都まで追い返すと。


どうやらそこまでは上手くいきそうな感じはする。

しかしその後の朝廷軍の反撃が怖い。いったいどの程度で来るのだろうか。

まぁ前に調べた数だと確か三万くらいだったような気がするけど…


「朝廷軍を追い払ったら牡鹿や桃生、伊治は一応は統治しておくものの戦となればすぐに捨てまする」

アザマロは自身の統治領である伊治も捨てる覚悟らしい。

「大軍と戦うのにこの地は向かない。山が無く広大な平地が広がるだけ」

「また、ひたかみの川が朝廷軍の水路となり兵糧の輸送も安易にしてしまう」


モレが地図を広げて一関あたりを指しながら言う

「確かに、カクベツの柵まではこれといった障害が無い、ひたかみ川沿いに砦を築いても大軍に囲まれればどうしようもない」

「それよりは、険しい山越えが必要な胆沢の地で迎え撃つ方が得策。蝦夷の兵も集結しやすい」


暗殺計画が成功したら今度は胆沢で決戦か。

なんとかおれも良い知恵を絞って役に立ちたいものである。

ちょっと胆沢での戦いになるまでに本格的に策を考えておかねば役立たずだとばれちゃうからな。


「ひたかみ川沿いの船も破壊しておいた方がいいかもしれませんね」

思いついたように言った。


「そうだな、猟師の船は残すとしても軍船や兵糧を運べる船はなるべく破壊するか胆沢まで引っ張っていくほうが良い。なるべく本格的な戦まで時間が欲しい」


「暗殺は私と私に近い者達しかわからぬ。そのため当日は我々だけで決行するつもりだ。お主たち胆沢の兵は桃生城を落とした後ウクハウと合流して多賀城へ一気に攻めのぼってくれ」


「わかりました。くれぐれも気を付けて」


「なに、刺し違えてでも必ず殺すまで」


そう言ったアザマロの目には今までに見た事の無い殺気が漂っていた。

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