1/26
エピローグ
――好きな人が、できた。
人生で初めて、恋という感情を知った。
気が付いた時には、目で追っていた。
横顔が綺麗で、笑うと可愛らしくて。本を読んでいる時の瞳が、吸い込まれるように美しくて。
見つめているだけで、楽しかった。ドキドキした。満足だった。
こんな感情があるんだなんて、思いもしなくて。
まるで黒白の世界に、色彩が広がっていくような感覚が、胸を包み込んだ。
――でも、いつからだろう。
僕の初恋は、心臓を斬りつける鋭利な刃に変わっていた。
楽しいが、苦しいに。満足が、悲しさに。
気になった方は、高評価、ブックマーク登録をお願いします!




