二人分
アパートへの帰り道。人気の無い道路で九瑠璃が不安そうな顔を見せる。
才田さんが言ってたPTSDかなぁ?
なんて思いながら、九瑠璃がスーパーで買った物を持っていたので、結衣が持つように言って。
九瑠璃の両手を空ける。
少しでも不安感が少なくなると良いけど、、、
アパートに着くまで所々キョロキョロする九瑠璃。
アパートに着き部屋に入る頃には顔も綻び一目散に手を洗った。
私が手を洗う最中からお菓子を開けている。
「アイスはとりあえず冷凍庫になおしておくね」
結衣は返事を待たずにアイスをなおす。
多分聞いてないからである。
予想通りお菓子を二、三開けてこちらを見て食べようと言ってくる。
「飲み物はいる?」
「紅茶が良い!」
「分かった。食べてて」
「良いの?」
「勿論」
「ゆっくり食べてね。」
「はーい」
ゆっくりとアイスを冷凍庫に収納して、TVを点ける。
九瑠璃の目がTVにいっていそうだったので、九瑠璃の表情を確認する。
今は落ち着いているようだ。
ポテチに手を伸ばして、結衣も食べ始める。
警察で何を話したか聞くべきか迷う結衣だったが、PTSDの事もあり聞くのをためらうのであった。
今の彼女には記憶の更新が必要だろう。
TVを見ながらおやつを食べてご満悦そうな顔になっている。
結衣は席を立ち九瑠璃に話しかける
「今日は私がご飯作るからゆっくりおやつ食べててね」
「やったー。今日は何作るの?」
「今日はお菓子結構食べたから、メインは麻婆豆腐で、後はサラダで良いかな?」
「勿論。てかタマネギドレッシングあったよね?」
急に不安そうである。
「あるよー」
「良かったー。じゃあお菓子食べとくね」
「はいはい。明日は作ってもらうからね」
「あっそっか。夕飯私が作るんだった」
気づいてなかったのか。。まぁそれも九瑠璃らしくて一安心と言ったところか。。。
ご飯を炊き。サラダから作る。今日はいつもの二人分。
こんな日が愛おしく、そして私を落ち着かせている。
麻婆豆腐ができる頃には九瑠璃は開けたおやつを完食していた。
食べれるのか心配しても毎回何も言わず、同じ位の量を食べる。
胃がどうなっているのか気になる。。。
「ん?なんかついてる?」
九瑠璃はハニカム
「なんでもない。ご飯だよ」
「はーい」




