第185話 なんてこったー!!完全に包囲される場所になるじゃないですか!!
『こちらシャーサ機、8機小隊と4機小隊の間に入る』
”ネス機了解”
『戦場組の考える事は同じですね』
”結果的に40機編隊だな”
「自然と全機で編隊を組むカタチになったのか」
「不安の表れというべきなんでしょうね」
『噂通りならコレも計算通りなんですよね?』
”その筈っす””黒幕大好き検証公ですもん”
”ルアントールコンビは大好きなんだな?”
”はい!お二人が会ったって聞いて羨ましいです!”
"俺も鍛錬はじめるっす"
「本国人にも検証公フリークがいるんだな」
「黒幕好きまで知られてるですぅ」
”トールは適性確認からしたほうがいいぞ?わりと希少だからな?”
”うっす、教練実習機を試してみるっす”
『う~なんかソッチは楽し気ですね!!』
”VR指揮所だからなコッチは”
『こっちは音声だけですからね…』
「確かに寂しい感じになってるな…」
「とはいえ装具身体運動操作方式である以上は…」
”まぁまぁ伍長殿、要塞に帰ったら呑みましょう”
”呑めば全て解決です”
『ニアンアーネコンビは呑んでないですよね?』
”大丈夫だ検出されていない”
『ならいいんですが…』
”伍長殿ひどいです”
”これはもう奢ってもらうしかないですね”
『いやいやいやいや、その流れはオカシイです!!却下です!!』
「これは…わりと合っているのか?」
「悪くない空気のような気がしますね」
”警報だ”
”これはニアンアーネが悪いです”
”ルアントールは無実っすニアン上等兵が伝えるべきっす”
”これを?”
「不穏な反応だ…」「良くない知らせのようですが…」
『えっ?降下ゲート警報ですか?なんです?こっちでは見ない設定なんですよ?』
”早くですニアン”
”裏切ったなアーネ…シャーサさん喜んでください!!”
『ほほう?新たな英雄の門出に相応しいようですね!!』
「ノリノリだが…」「ふむ、さてさてどうだろう」
”100万ゲート!!1ゲートあたり1000機のミニ突です!!”
”検証公もきっと大喜びですね!!”
”こんなにも釣れたと!!たぶんおそらくきっとっす!!”
”普通に死出の旅路でしたね、伍長殿お疲れさまでした”
『100万かける千は…えっ10億?10億割る40は2500万…え?』
「まさかの10億…」「流石にコレは無理だ~」「完全に辻斬り扱い…」
”シャーサ…おまえは最後まで勇敢だったと親族には伝えるぞ”
『軍曹!!待ってください!!嘘ですよね!!』
「流石に慌てるよな…」「たぶん桁が想定より2個多いだろうからな…」
”見る設定にして自分で見てみろ”
『あぁ!!本当です!!ミニ突の数が見たことのない桁に!!』
「もう魂の叫び状態ですね…」「ムンクが良く似合う」
”ゲート展開と同時に小型強襲艦と護衛の機動砲艦は要塞に下がる”
『そんな!!私たちは!?そっちとは違って進撃中ですよ!!』
「置いていかれる…」「決定事項としてソレを伝えられる…」
”今の進撃速度は落とせない…このまま柱の破壊を始めるしかない”
『なんてこったー!!完全に包囲される場所になるじゃないですか!!』
「ゴーイングマイウェイな感じに…」「その時まで逃げられない…」
”さすがに無理ですシャーサさん”
”年貢の納め時です、お支払いはお命です伍長殿”
「流石に戦場経験豊富だな…」「この状況で茶化せるとは…」
『くっ!!私は諦めないですよ!!ネスさん!!』
”え?あっ?はい?”
「ネスさん呆けてましたわね…」「まぁ普通は呆けるよな…」
『私に続いてください!!前に出ますよ!!』
”あっはい!!”
「おっ?先頭をきるのか?」「これは検証公に乗せられたパターン?」
『そして!!私の機体に密着してください!!』
”はい!!”
『ただし!!全火力は前に向けられて!!全力で右に曲がれるように!!』
”はい!!理解しました!!”
『試験中隊全機!!聞いてましたね!!今の!!』
”全機聞いていたようだな”
『私が先頭を行きます!!全機!!ゲート展開視認後に続いてください!!』
「密集隊形で乗り切るつもりか」「何もしないよりはマシですか」
”おぉー本気ですか伍長殿”
”これでも折れないとは凄いですシャーサさん”
『ネスさん!!とりあえず柱破壊して時間潰しますよ!!』
”はい!!”
”ゲート展開した、視認まで5秒”
『全機!!思考加速です!!いいですね!!視認後に全力で右です!!』
「もう完全に編隊長ですぅ」「まさに英雄街道」「…生き残れば」
”視認まで4秒”
『右に全力加速しながら密集隊形!!1秒チャージ拡散槍を順番に乱射です!!』
「槍の弾幕を隊の前に置く感じか」
”視認まで3秒”
『私達の前に常に槍を突き続けるんです!!衝突前に刺して起爆できないように!!』
「衝突前に機能停止に追い込むと?では衝突はする?」
”視認まで2秒”
『盾も使います!!けどマナインパクトは2本とも拡散槍です!!0.5秒間隔です!!』
「ふむ、拡散槍はマナインパクト前提だったな」
”視認まで1秒”
『胸も!!左右も!!右腕も!!狙わず前に!!それで最初の壁を突破です!!』
「40機で常に槍衾を形成して強引に突入突破するんですね」
”視認”
『さぁ!!いきますよ!!右に全力加速です!!』
”敵機包囲陣形…低速で遊弋中です”
”距離62kmです”
”接触まで約17秒”
『全機!!7秒後に左90度に曲がりますよ!!隊形をそれに合わせてください!!』
「右に曲がった後に左に?」「相手に動きがないからか?」
”接触まで約16秒”
”敵機加速を開始!!”
”接触までおそらくあと10秒”
『敵は頭を左右に向けて飛び込んできます!!狙わずとも当たります!!』
”接触までおそらくあと9秒”
『いいですか!!私たちが進む位置だけ起爆を阻止して盾で消し飛ばすんです!!』
「やはり残骸との衝突は覚悟の上…」「出力の弱い盾でどこまでモツか…か」
”接触までおそらくあと8秒”
”敵の縦深は約2650列です!!”
”kmあたり1000機が2650列っす”
「数字にするとくそ多いな!」「もう無茶苦茶だ…」
『聞きましたね!!布陣の長さは!!』
”接触まであと7秒!左加速まであと3秒!”
”約53kmです!!”
「層が厚いとかの規模じゃねぇ」「どんだけ辻斬り嫌いなんですか…」
『まっ15秒もあれば抜けます!!その後は多少減速して敵を引き付けます!!』
”接触まであと6秒!左加速まであと2秒!”
『そっからは各自で引き撃ちタイムです!!ボーナスタイムです!!』
”接触まであと5秒!左加速まであと1秒!”
『最終的には右にゆるく曲がりながら要塞に帰投します!!右ですよ!!』
”接触まであと4秒!左加速!”
『全機!!左加速です!!密集隊形を頑張って維持してください!!』
「うっわ…もう壁じゃん…」「アレに真っ向から突っ込むんですか…」
”接触まであと3秒!”
『全機!!隊形を維持修正しつつ突き方準備!!1秒前から突き方開始しますよ!!』
「みるみる近づいてくる…」「これキモい…」
”接触まであと2秒!”
『さぁ皆さん!!英雄になりますよ!!』
「ついに…」「この時が…」
”接触まであと1秒!”
『突き方開始です!!』
”0です!!”
(どががぁぁん)
『ぐぅぅぅ、まだ生きてますよ!!僚機は!!』
「生きてる!?」「というか無大気でマナ転化の中で音って!?」
”最後部の8機が脱落!!”
(ががぁぁん)
『流石に!!残骸を消し飛ばしきれてないですね!!』
”けど槍でだいぶ細かい破片になってます!!”
”じゃなきゃもう死んでます!!”
『つまり僚機はソレでですか!!』
(ががぁぁん)
「この音は破片が盾を叩く音か…」
「光にし切れていないってことですか…」
”はい!皮肉にも後方が危ない感じです!!”
”まさかまだ生きてるとはな!!シャーサ!!”
『まだ元気ですよ軍曹!!あと何秒です!!』
”あと11秒です!!”
『今のところ最大マナ転化量!!』
”39TJっす”
『進路さえぶれなきゃ!!』
(どがががががぁぁぁぁん)
『くぬうぅぅぅぉぉぉ、ぶれなきゃ抜ける!!』
”一瞬マナ転化抜かれたっす!!”
「ひえっ…」「抜かれたの始めて見た…」
”右足損傷!!推力低下は無しです!!”
”ただし姿勢制御推力が25%低下!!”
”6機脱落したぞ!!”
”あと9秒です!!”




