第173話 全長499m!!重量35万tの純戦闘艦!!なのに主砲は駆逐砲!!それが旗艦です!!
『あー胃が痛いー』
『あれから半年です、そろそろ厳しいです、ショウヤさん』
『…現状は爆撃艦枠400隻に対して…80隻損失です』
『既に年間損失2割だ、そして3割を目指して邁進中だな』
「わかってはいてもやめられないのか…」
「そうか…それを見る為の試験運用だからな…」
『わからなかった母艦班はもうほぼ淘汰済だ』
『最近は!その補充でやってくる!指揮適性型新兵の母艦が!狙われてます…』
『それももう4巡を終えたなー』
「母艦初陣はきついですね…」
「所属艦を先に墜とされたあとに墜とされるとか最悪だもんな」
『生き残った新兵母艦はいくらか理解して適応したようです』
『狙われやすくなってるのは母艦で10隻、爆撃艦で40隻くらいか』
「生き残りやすい方が多数派になっていくんだな」
「それが当然なのでしょうけども…」
『…あとの360隻は…確率的にはもう団子状態』
『ほぼ運ゲー化するまで!あと30~60日といっていいでしょう!』
『あ”-隠密爆弾の後継はやくきてくれー』
「そして結果的に運ゲーになってしまうと」
「そりゃそうなる前に状況をひっくり返したくなるわな」
『後継がきて損失率が下がらないと試験運用のままです』
『…現状で母数を増やしても…消耗戦になるだけ』
「その消耗戦を避ける為とはいえ、なかなか過酷な試験運用だな」
「これじゃもう新兵ブラックホールですぅ」
『拠点艦新造関係者には大好評らしいがなぁ』
『後方支援要員確保にはだいぶ苦労してたらしい』
『ウチも第1期班は4班全部卒業!!無事転属しました!!』
『ほんと元4番艦が最速だったのは驚いたなー』
『そうですね、モモによく叱られてました』
「寝過ごした4番艦も無事卒業したんだな~」
「魔法陣班でしたね」
『…第2期班も…また多彩です』
『医療班、食材班、機動兵器班、求道班の順だな』
『しかし求道班には驚かされたな』
『地上軍希望者班なんです!!ほんとにいたんですね!!』
「求道班…」「なりたかったんだな…」「成れるんですものね…」
『女帝の私兵を今更に地上軍にってのは組織上の問題があるらしくてなー』
『そうです、地上軍指揮下にあるのは2種だけです』
『数もさほど多いわけでもないってことだしな』
『…次期拠点艦試作研究部で…統合運用の試験部隊要員』
『俺達と同じく実験部隊配属ってわけだな』
「なるほど、それで1種の希望者は纏めてあるのか」
「拠点艦の指揮下に地上兵をつけたらどうなるかの実験ですね」
『教練実習機で鍛錬!母艦艦内でもひたすら鍛錬!よく事故ってます!!』
『その度毎に医療班に治療してもらってるなー』
『スキル再現システムは求道者には甘えらしくてなー』
『システム無し再現に失敗して生身で事故ります、瞬動スキルとか特にです』
『あれ!同じ人類なんですかね!挨拶で短距離転移使われても困ります!!』
『たまに失敗して雄叫びをあげながら吹き飛んでいくけどな』
『理論上は俺達にもできる筈なんだけどなー』
『到底、できる気がしないな』
「1年生新兵でもそこまでいくのか…」
「ふむ、些か面妖すぎる新兵だな」
「そして生身で失敗…たしか重症コースですぅ」
『そして意外に食事に煩いんだよなぁ』
『…食材班が…よく泣きつかれてます』
『強靭な肉体は食事からなんだろなー』
「肉体改造に妥協は許されないのか…」
「だから同期に泣きつくと…」
『そして機動兵器班と一緒にいると面倒です』
『辻斬りとMタンクSで舞い上がってるからな…』
『…よく俺達のかんがえた…サイキョウーの外骨格ネタで…絡まれます』
「いやなシナジー現象だな」
「いや…そうなるのわかるけども~」
『ちゃんと任務はしっかりこなすんだけどなー』
『爆撃艦内では事故抑止の為、システム無し再現は控えてます』
『鍛錬時間を稼ぐため3交代できるように努力もしてんな』
『常識はしっかりあるんだけど…な』
『仕方ないです!!存在が非常識です!!』
「本人たちはいたって真面目とはな」
「ふむ、非常識なことができる真面目だからギャグ調になるのではなかろうか」
『たしかになぁーそうだ話は変わるが通商破壊戦隊の件どう思う?』
『試験運用から本格運用への移行決定です』
『本格運用後は輸送担当100個大艦隊をメインにするんだろ?』
『…主砲を降ろした戦偵巡に載せられる…30光秒アンテナの開発に成功』
「そりゃ開発するよな…」
「交戦距離が30光秒なんだからな」
『それを主軸に編成もだいぶ変えると聞いたな』
『旗艦と2番艦が改造戦偵巡の指揮艦2隻です!!潜航砲艦は6隻で!!
潜航掃討艦20隻です!!潜航哨戒艦は0隻です!!リストラです!!』
「そして潜航哨戒艦は不要になったと」
「1交戦一斉射撃1回だしな」
『…戦隊編成がそうなると…拠点艦1隻に2個戦隊』
『ほぼ必ず次元潜航する潜航砲艦が旗艦というのは問題だったかー』
『かといって潜航哨戒艦も旗艦にするにはちょっと…でした』
「肝心な時に他所からも連絡取れないのは問題が大きすぎたんだな」
「潜航哨戒艦もかなりの低機動ですしね」
『40PJ9.5mtが6発と100TJ24ktが480発の戦隊になるわけだな』
『そして戦隊支援用に爆撃母艦みたいなドンガラ船改造艦の支援艦2隻と』
『爆撃母艦の支援性が評価されたみたいだなー』
『爆弾とドッキングベイが不要な分を全部休養施設にするそうです』
『輸送担当100個大艦隊が相手だと長丁場が多そうだ』
『…この内容で…本格量産と転換訓練に入るようです』
「500m枠10と200m枠20をそのまま1個戦隊にしたんだな」
「星間航行可能な戦隊、だからその格納庫枠を2個戦隊で共有すると」
「1拠点艦で10個戦隊から2個戦隊と指揮系統もだいぶシンプルになったな」
『現状でも年間損失率は5%を切ってるからな』
『30G機動!!30光秒アンテナ!!次元潜航!!全長499m!!
重量35万tの純戦闘艦!!なのに主砲は駆逐砲!!それが旗艦です!!』
『最初のスポッターだった哨戒艦とは雲泥の差だなー』
『同艦は爆撃戦隊の目標支援にも独立戦隊16隻が割り振られます』
『今までついでに支援してくれてた潜航哨戒艦がいなくなるからなぁ』
「ドンガラ船並の火力しかないが…かなり優秀な生存性だよな~」
「戦列砲艦の半光速弾が届くまで60秒…充分ですわね」
『…そしてその哨戒艦の派生…爆撃艦の運命を左右する後継』
『機動兵器班の情報網だと10案くらい開発中らしいってことだ』
『艦載兵器としては1500年ぶりの誘導兵器開発になるらしい』
『前回に行われたのは!!なんと!!対共和国用兵器開発時です!!』
『歪曲砲と投射砲が強すぎたかー』
「ふっる…歴史的遺物級存在じゃん」
「歪曲砲と投射砲にアンテナあると…たしかに不要になるのか…」
『今回の開発目的も艦隊決戦用ではなく漸減ゲリラ戦用途です』
『なんとか遠くからチマチマ嫌がらせしたいだけだからなぁ』
『そりゃ議論百出ってやつになって当たり前か』
『…とりあえず直近の本命案…55G機動隠密誘導弾は…完成間近』
『何も考えず!!突撃艦を!!まずパクる!!そんな案です』
『もうそれでいいから-はやくきてくれー』
「かなり切羽詰まってるな…」
「まだ所属艦を喪ったことがないからすかね?」




