添付文書の警告や禁忌の意味
今は普通の人でもインターネットで検索すればすぐにもらった薬の添付文書が見れる時代である。
その中には添付文書の先頭に警告や禁忌といった赤字ででかでかと書かれている特に注意が必要な事項が書かれている医薬品が存在する。
今日来た患者さんに薮が出そうとしたベタニスという薬もその一つである。
過活動膀胱による頻尿の治療のための薬であるこの薬の添付文書を見てみると、警告という文字が読めることだろう。
[警告]
生殖可能な年齢の患者への本剤の投与はできる限り避けること。[動物実験で、精嚢、前立腺及び子宮の重量低値あるいは萎縮等の生殖器系への影響が認められ、高用量では発情休止期の延長、黄体数の減少に伴う着床数及び生存胎児数の減少が認められている。]
こんな文字が添付文書の先頭にある薬を40歳の女性患者に出すべきだろうか?
今回は7日分の処方だったのでそれ以上薮に怒鳴り声を上げさすわけにもいかず出したが、次回来院時に絶対に30日分出すつもりであろう薮は絶対に止める必要があるだろう。
ちなみに、
〈効能・効果に関連する使用上の注意〉
本剤を適用する際、十分な問診により臨床症状を確認するとともに、類似の症状を呈する疾患(尿路感染症、尿路結石、膀胱癌や前立腺癌などの下部尿路における新生物等)があることに留意し、尿検査などにより除外診断を実施すること。なお、必要に応じて専門的な検査も考慮すること。
とあるのだが、患者さんは
「この時期は膀胱炎になることが多く、今も違和感がある」
といっただけである。
その結果、藪の中では過活動膀胱以外の答えを考えることはなくなったらしく、尿検査をしたほうがいいのではというと
「うるさいことばかり言うんですよ。頭のおかしなことばかり言って。申し訳ないけど尿検査させていただきます。そうしないと薬が出せないそうなんですよ」
といったやりとりがあったりする。
また、尿検査の結果は違和感の段階のせいかウロビリノゲンが高い数値を出した以外は異常値が出なかったようで
「ウロビリノゲンは高いですが気にしなくていいです。ほかの数値は正常値だしやっぱり過活動膀胱ですね」
と言っていた。
個人的には本当にウロビリノゲンは気にしなくていいのかとは思うが、医者に文句を言うわけにも行かない。
医者の治療が正しいか判断できる人は個人病院にいるわけないので藪の好き放題に出来るというわけである。本当に怖い。
せめて外部処方箋だったら少しはましなんじゃないかと思ったりした。
こんなことが起こるたびに、医師免許の更新制度って必要だなとしみじみ思う。
そこまでいかなくとも、脳梗塞で倒れた人間や65歳以上の人間(薮はどちらも当てはまる)には
・医者として必要な最低限の知識があるか(薮は添付文書の警告を無視するレベル)
・処置を行うだけの技能があるか(薮はカルテの文字が読めないくらい自由に手を動かせないレベル)
・認知機能が低下してないか(薮は自分の落としたものを家族が盗んだとよく叫んだりしているし、病院に置いてある認知機能チェックに結構引っかかる……)
等の検索くらいはして欲しいものである。




