【幕間】登場人物と用語解説
ーー人物ーー
◆ ×××・マリア・ガルブレース
秋の紅葉のような美しい赤毛と青い空のような瞳をもつ、本作のヒロイン。自らを魔女と言い、見た目は20歳くらいだが、まじないに関して深い知識を持っている。魔の森の淵に住む引きこもりで、これからも可能な限り引きこもる所存。ヴィンセントには自分の境遇をちょっとだけ話した。
◇ ×××・ヴィンセント・グスクーニア
シェフィール領軍に所属する騎士でグスクーニア子爵の子息。短く整えた金髪と緑色の瞳をもつが、神がかったその美貌はもはや芸術。周りからもてはやされ、男からは羨望と嫉妬、女からは奇声と恋情を送られる。過去に色々あって女性と深く関わらないようにしてきた。現在は魔女の護衛騎士。やっと魔女が名前を呼んでくれるようになった。
◇ ロイ・ワグスタッフ
シェフィール領を治める領主で伯爵位を賜っている。現在34歳の男盛り。お茶目なおじさんと見せかけて結構したたか。
◇ フィリップ・オーネル
月夜の貴公子との異名を持つ、まじない大好きお兄さん22歳。まじないのことなると知的好奇心が大いに刺激される根っからの研究者気質。うっすらと金に光る白い髪は長く伸ばして三つ編みにし、目元には小さなほくろがある。ただいま魔女に興味しんしん。
◇ クライブ・カルマン
便利屋さん。本編の序盤にしか登場していないがきっとこれから出てくるはず。二枚目じゃないけどホッとする系ヒゲもじゃ顔。
グスクーニア家の使用人達
◇家令……ロマンスグレーの筆頭使用人。坊っちゃま大好き。小さい頃から色々と大変な目にあっているヴィンセントがいまだに心配で少々過保護。グスクーニア家の使用人をまとめている。
◇侍従……名前はサム。若様大好き。
◆メイド……無表情女子。若様大好き。
◇コック……腕の良い職人。若様大好き。
フィリップの研究助手達
◇グラント……無口でガタイが良い。
◆エミリー……メガネをかけた控えめな地味女子。
どちらも腕がよくフィリップから重宝されている。
ーーその他ーー
◆エリザベス
ヴィンセントの愛馬。白い毛並みで優れた体躯をもつ優秀な雌馬である。賢くプライドが高い。数多くの雄馬を蹴散らしてきたが、現在はオブシディアンにメロメロ。
◇オブシディアン
名前は黒曜石という意味で、エリザベスより大きな身体と太い脚を持つ巨体の黒馬。優しく賢い馬であり、額には黒い宝石のような粒がついている。
ーー用語集ーー
◯まじない
さまざまな効果を持つ術の総称。魔の森で採れる材料の組み合わせで何通りもの効果がある。現在シェフィール領内で確認されているまじないは8種類は下記の通り。
プラス効果……護身、豪腕、来幸、厄除け
マイナス効果……薄護、非力、薄幸、来厄
【詳細】
下染(効果)……上昇、下降
上染(対象)……護り、腕力、幸運、悪運
範囲はどれも自分自身であり、もともと持っている自分の能力にプラスアルファをするものである。フィリップいわく、ブレスレットのまじないはこれらと全く違うらしい。
これらの効果は糸を媒介として衣服に縫い付け身にまとうで享受する事ができる。研究室ではこれらの効果の検証や新たなまじないの開発に力を入れている。
【各種効果】
護身……衝撃に耐性がつく。
豪腕……腕力があがる。
来幸……運が良くなる。
厄除け……悪いことが起きにくい。
薄護……衝撃に弱くなる。
非力……腕力が下がる。
薄幸……運が悪くなる。
来厄……悪いことが起きる。
材料の調達に差があるので一般的に出回っているのは厄除けと護身、豪腕である。マイナス効果のあるまじないは呪いとも言われ、製造販売には領主の許可がいる。
ヴィンセントが身につけていた呪いはまたちょっと違っていて……?
◯魔の森
時に叫び声が響き渡るその森は、常に濃い霧が周囲にただよい、来るものを決して受け入れない。謎に包まれすぎた得体のしれない森だが、ただ一人、魔女のみが自由に森を行き来している。
◯魔の森の動植物
月光草……満月の夜にだけ花を咲かせる。
雪花草……冬の寒い時期、雪に埋もれて育つ。
青薔薇……夏の早朝にだけ小さな花を付ける蔓系植物。
叫び草……抜くときに悲鳴をあげる草。「ギャーッ!!」などと悲鳴が大きければ大きいほどよい。森で聞こえる叫び声の犯人は主にコイツ。
黒馬……いわゆるオブシディアン。





