テストとレアプリン
超絶久しぶりの更新です。
5月のゴールデンウィークは特にどこかへ出掛けることも無く2人でのんびり過ごしたのだが終わってしまうとそうも行かない。来週には学生の敵テストが待ち受けている。
……のだが、
「お前、テスト勉強しなくていいの?」
と、聞いたのもテストはこの土日を挟んで来週の火曜からなのだが別段勉強している様子が無いので少し気になったのだ。
「そういう樹生君こそ勉強しなくていいの?」
質問に質問で返されてしまった。まぁ俺も大して勉強してないから聞かれても仕方ないが。
「俺は真ん中くらいの成績が取れれば満足だからな。それに勉強なんて毎日の授業ちゃんと聞いて予習復習しっかりしてればテスト前に詰め込む必要無いしな」
「正しくそれだよ。テスト前に勉強やり始める人の気がしれない」
そこまで言うか……。昔も俺はそうしてたからなんとも言えないが。
「でもお前首席で入ってきてたよな?」
「多分ね。先生から首席だよとは言われてないからもしかしたらランダムなのかもしれないし」
「それは無いだろう……。でもまぁお前が頭よかったなんてとても意外だったぞ」
「それってどういう意味?私がバカに見えると?」
「い、いやそういう訳じゃ無いけどアホっぽいじゃん?」
あ、これ言い訳になってねぇや。
「まぁそうだけど……ってちゃうわ!」
お手本のようなノリツッコミで少し苦笑いしてしまう。すると少し恥ずかしくなってきたのか頬を赤くして目を逸らしてこう言った。
「私を馬鹿にしたのと、私に恥ずかしいことをした罰として今日の晩御飯は樹生君に作ってもらいます!」
「マジか。まぁいいけど」
「素直でよろしい!……最近君の料理を食べられてなかったっていうのもあるけど……」
「なんか言ったか?というかいつからお前はそんなに偉くなったんですかねぇ」
「と、とにかく!今日の晩御飯は作ってもらうからね!」
そして火曜日。テスト当日である。
「樹生〜俺ノー勉だけど大丈夫かな」
そう淳が声を掛けてきた。
「多分ダメだろ。お前地頭そこまで良いわけじゃ無いしな」
少し冷たく言ってみる。勉強してない自分が悪いと言わんばかりに。
「見捨てないでくれよ樹生!俺はお前しか頼りに出来ないんだ!今からでもどうにかなる方法を教えてくれ!」
「……教室着いたら誰とも会話せずにひたすら教科書を読み込め。それくらいしか言うことは無いな」
実際俺もテスト直前はそうしてるし。
「ありがとうございます樹生様〜!」
そう言い残すと淳は猛ダッシュで教室へ向かって行った。
木曜日。テスト最終日である。
「3日間のテストお疲れ様でした!テスト終わってすぐだが来週には遠足があるので各自準備しておくように!」
そう言って先生はニヤリと笑い、
「まぁ遠足なんか楽しんでる余裕のない奴も何人か居るがな」
そうすると何人かの生徒がピクっと反応していた。ちなみにそこには淳も含まれていたが……。
「ただいま〜」
「お、樹生君帰ってきたきた。おかえり」
「おうただいま」
そう言ってテーブルの上に目をやると、そこには俺のプリンが。
「あー!おっ、お前それ俺のプリンじゃねぇか!」
「ひっ!い、いきなり大声出さないでよびっくりするからぁ」
「そんなことはどうでもいいんだよ!なんでお前が俺のプリン食ってるんだって話」
そう聞くと長嶋はおちゃらけた顔で
「あーやっぱこれ樹生君のだったのか〜。まぁ冷蔵庫に入ってたしイコール私のモノって事でもあるよね?」
「いやノットイコールだろ。そもそもお前が買ってきたものじゃないんだから俺のであることは明白だろ?」
「まぁそうだけどたかがプリンでそこまで怒らなくたっていいじゃない」
分かってない。こいつは何も分かってない。
「お前これを買うのにどれだけ苦労したと思ってる?朝イチから並んでようやく買えたんだぞ!お前はその苦労を分かっちゃいない!とにかくこれは返してもらうぞ」
そう言ってテーブルの上にあるプリンに手を伸ばすと長嶋がそれを防ごうとしてくる。
「おい」
「ダメよこれは渡さないわ!」
「いやこれは俺のなんだが」
「じゃあお金払えばオケ?」
「そういう問題じゃねぇ!」
そう言って掴み合う俺と長嶋。てかコイツ何気に力強いぞ……。
一方その頃アパートの傍では、
「樹生には悪いが後をつけさせて貰った。ここがあいつの家か……。ボロっちいな」
「あれ?松田君じゃない?」
「げ、委員長」
「げって何よげって」
「いや別に……」
こいつ授業中とかたまにこっち見てくるし少し苦手なんだよな……。
「まぁいいけど。そんな事よりこんな所でどうしたの?」
「あぁ、樹生の家に行こうとしてただけだよ」
「へぇ、灰田君の家ってどこにあるの?」
「いや、目の前にあるんだが」
「え、水樹の家と同じなんだけど……」
水樹って長嶋さんの事か。羨ましい男だなアイツは。クラスの男子にバレたらぶっ刺されそうだ……。
「長嶋さんの部屋って何号室なんだ?」
「さっき見た時は201に入っていったわね」
「は?」
「なに?どうかした?」
「いや、樹生と同じ部屋なんだが……」
いくらなんでもそれは無いとは思うが……。
「見間違えたんじゃない?君ならやりかねないでしょ」
「おい、どういう意味だよ」
「べっつに〜。とりあえず行ってみようよ」
まぁ百聞は一見にしかずだし行ってみるか……。
201の前まで来た。表札には灰田の文字が。
「ほら、やっぱ樹生の部屋じゃねぇか」
「おっかしいわね……。確かにここに入っていったのだけれど……」
「とりあえず中見てみるか」
空いてるわけ無いと思いつつもドアノブを捻ってみるとすんなり開いてしまった。防犯意識低すぎやしないか……。
「樹生〜遊びに来たぞ〜」
と、そこに見えたのは……。
ガチャ。
ん?今ドア開いたよな?という目線を長嶋に送ると向こうも気づいたらしくこちらを見ていた。
と、そこに呑気な声が聞こえてきた。
「樹生〜遊びに来たぞ〜」
そこに居たのは……。
更新速度が上がるという大パチこいて置いておよそ1ヶ月更新しないで申し訳ありませんでした。暇を見つけて少しずつ書いていきます




