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借金令嬢は返済に生きる あなたの事を待ってます

エリンが姿を消して5年が経った。エリンは27歳になったはずだ。

レイナルトは王宮官吏となり、兄と共に王太子の側近となっていた。レイナルトは24歳。

兄のエリオットは2男1女に恵まれ、家庭も仕事も順調である。

王宮で働き始めた頃のレイナルトはぼんやりしたり、眠れない事で倒れたりしていた。

思い掛けず、バートが王宮に法律家として招かれ、法律改正の仕事に携わるようになり、レイナルトは変わった。

バートは数カ国を実家の商売で廻りつつ、各国の法律を学んだ。

商売で必要な法律や、国独特の法律を学んでいた。

この度王太子が法改正に着手する事になった。

王太子に法改正に参加したいとレイナルトは訴えたのだ。

バートが出した改定案は、人身売買についてだった。

他国では野蛮な事であり、全面禁止が当然の法律が、アリステア王国では名目上は禁止だが、売買がされている事について改正すべき、とした。

アリステア王国で買われた女性や子供が他国で密かに売り買いされて、保護される事件が多数ある事。

近隣国から野蛮な制度が未だにある国であり、娘を嫁に出したら危ない国として知られている、と。

バートとレイナルトが他国の法を手本とし、立案を起こし、議会にかけて、賛同を得た。

速やかに親、夫が家族の保護権という名の権利で家族を売る事を無くす案が起こされ、律法として可決された。

それに伴い、女性の権利を男性と同等とする法律も可決された。女性が土地家屋を相続したり持つ事、商売する際、店主となれる事。女性が自立する事を邪魔する法律の撤廃が決まった。

さらに、他国で既にあり、良い法律として歓迎されている法律を速やかに取り入れていった。


借金はした者のみが返済義務があること。


家や土地の持ち主は家長のみでなく、家族の物であり、さらに言えば領主、国の物でもあるから、売り買いに役所の承認が必要とした。詐欺の被害を減らす為である。


学齢期の子供は無料で学校に行ける事。

学問を修めた人には、男女問わずその職業に付ける事。

孤児院と学校、病院の設立を国の事業として進めること。


レイナルトとバートの心の中には、常に一人の女性の姿があった。

待ち続けていた。

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