第三百七十五章〜遠くへ
させていただきました。また蘭馬のホテルでの経験てます。彼は何処か冷めています。運命を悟っているのでしょうか?かと言って男なら誰でもいいとはなりません。お読みになっていただけましたら幸いです。
加藤 茂樹のセックスは、ごくありふれた、というか、オーソドックスなというか、長年連れ添った夫婦間の馴れ合い的なセックスに似ていると蘭馬は思った。加藤 茂樹はその程度の男だ━━。セックスの仕方だけで人の価値を決めているつもやではないのだが。
それでも、休憩ではなく 宿泊で部屋を取ってくれたので少なくとも明日の朝までは隠れ家として利用できる━━。
それは嬉しいことだった。蘭馬は何故世田谷区を選んだのだろうか?夏美と縁が薄そうだったからだ。少なくとも彼女から世田谷区内の話題を聞いたことはなかったから。
朝七時。モーニング・コールで起きた。スマートフォンのディスプレイを覗くと、夏美からの着信が3度あったようだ。いずれも蘭馬就寝後であり、マナーモードに切り替えてあったので気づかなかったようだ。向こうとしても本気で電話に出させようとした感じではなさそうだ。
蘭馬はそこでふと気づき、スマートフォンの位置情報検索機能をOFFにした。そうしなければ、GPS経由で位置情報を教えているようなものだ。
部屋に運ばれてきた モーニングセットを食べてから、蘭馬と茂樹は、ホテルを後にした。
「これから何処に行くの?」
彼が訊いてきた。
「遠くに行く」
またそれの繰り返しであった。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。まだまだ書きます。どうぞ宜しくです。




