第三百五十五章〜待つこと
任せていただきました。換気したら 酸欠 が治ったのか、眠気が消えてきました。息子の手術を見守りながらも翔子の頭の中は煩悩だらけのようです。なんでいいのでしょうか?乞うご期待!
通話を切った後もしばらくは翔子の息は荒いままであった。ふと、副島満の顔を思い出した。
━━こんな不安な時に、強く抱きしめてほしい。励ましてほしい。慰めて欲しい。そんな思いが彼に対してあったのだ。
幸司の手術は長引いているようだった。途中 看護師や医師などの交代はなかったが、こんなにも長引くものなのだろうか?翔子は、動揺していたから、そう感じるだけなのだろうか?
副島との行為を思い出すことで間を保たせた。スマートフォン内の例のマッチングアプリを開いた。久しぶりにだ。副島との出遭い以来、他の男への興味を失ってしまった。だから しばらくアプリを開いていなかったのだが、様々な男たちからのアプローチが届いていた。
━━したい。やらせろ。可愛い過ぎる。二万でどお?いつなら会える?長野まで来てくれる?真面目なお付き合いを望んでいます。
だいたいそんなようなメッセージばかりが集まっていた。翔子にはそれらが、恐ろしくワンパターンでつまらないものに思えてならなかった。
もう 一工夫できないものかしら?
わたしが男なら……。と思うと同時に、自分には平井聡の魂が入っているじゃないかと思い出した。
ならばそれは平井聡=高木翔子ならではの感想なのであろうか?
急につまらなくなって、アプリを閉じた。
代わりに通販サイト、『hamason』を開いた。お買い物も重要だ。次に副島に会いに行くための服が欲しかった。
もうそろそろ秋なので、秋物の一品を。
ポロ・ラルフローレンのトレーナーなどどうだろうか?胸元のポニー マークは嫌いではなかった。しかし、それは高額であった。
お金……。この前稼いだ¥50000があるではないか!…しかし、それを使ってしまったら、玲子に渡すお金がなくなってしまうのではないか……?迷った。でも……。彼女は一度欲しくなると自制心がなくなってしまうのであった。買うか━━。買わざるか━━。彼女の心の中で結論は出ているような気もした。お金なくなったらまた稼げばいいわ━━。そんな安易な気持ちが心を占めていった。彼女の心は決まっていた。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。次も書かせて頂きます。どうぞ宜しく!




