第二百九十八章〜肉じゃがでも
書かせていただきます。新富司となった三橋富江の日常生活です。特に変わったことは起こりませんが お楽しみになっていただけましたら幸いです。
新富司=三橋富江は、新富司の御両親が帰宅する前に、せめてお料理でもしておくかと、キッチンに立っていた。対面式のカウンターテーブルまで備わった高級感のあるキッチンであった。
ブルジーン生地のサロペットは、なんだか動きを制限される感があったけれど、なんとか頑張って 肉じゃがを作り始めた。まず ジャガイモの芽を取り除き、皮を剥いてからほどよい大きさに切り、人参も乱切りにして、しらたきとインゲン豆そして、豚バラ肉も用意した。
材料 炒めてからお出汁を加え、醤油、砂糖、味醂、お酒で煮込んだ。落とし蓋をして煮込むと野菜の角は取れ、程よい煮加減となった。コンロの火を止めると、ちょうどドアチャイムが鳴った。
「あらいい匂い。肉じゃがかしら?司、あなたが作ってくれたの?珍しいわね」
母親は部屋に入るとすぐに気付いてそんな風に言った。
三橋富江=新富司は、堪らない空腹に悩まされていた。普段司は、母親に対してどのような口の利き方をするのかしらなかったが、取り敢えず言ってみる。
「お腹すいたー。ねえ、早く食べましょう?」
すると、
「うーん。お父さんも帰ってきてからでしょ。少しは我慢ししなさい」
それはそうだ。司は少し後悔した。そういえば お米もまだ研いでいなかった。三橋富江は慌ててその作業をやった。すると、またチャイムが鳴った。父親の帰宅に1枚なかった。
御読みになっていただきまして誠にありがとうございました。次も書かせていただこうと思います。よろしくお願い申し上げます。




