第二百五十一章〜翔子に電話
書かせていただきます。体調悪いです。風邪かもしれません。頑張って書きますのでよろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。話 女と女の争いです。お楽しみいただけましたら幸いです。
「あなた、ちょっとコンビニへお買い物行ってきますわ」
そう言い残して平井はマンションの外へ出た。何者にも聞かれてはならない、大事な電話をするために。
翔子は長い逃亡生活のために疲弊してるに違いなかった。
その意味では平井の方が有利だ。まだ余裕がある。
路地を2回ほど曲がり、ひと目のない駐車場前に出た。
そこで、翔子のものだと思われる携番に電話を掛けた。
『こんにちは。平井く・ん?』
向こうが通話ボタンを押すと同時に平井は被せ気味に発話した。
『……』
思った通り 向こうは 声を出せない。驚きのためだろう。恐怖のためかもしれない。最初は向こうから電話してきたのだからそんなに驚かれる筋合いもないのだが……。
平井はそう思った。が、兎も角も何も喋らせないうちに言いたいことをまくし立ててすぐ電話を切ってしまうという作戦を平井は予め立てていた。
それを実践するかのように、
『またの名は、翔子さん?高木翔子さん?』
図星をつかれ向こうはいきなり萎縮したようだった。
『ど……、どなた?』
弱々しく訊いてきた。畳み掛ける。
「ア・ナ・タ。ヤバいわね。平井君、皆が追っているわよ。ワイドショートが見てるでしょ?どの曲もあなたの話題だけしか流してないわ」
『そ…そうです、か』
翔子の声は小さいままだ。周りに人でもいるのか?
「あなた、今何処にいるの?待ち合わせしましょうか?どうせ 都内 なんでしょう?」
『え……』
翔子は何かに気づいたようだった。
『あ…あなたはもしや。朝お電話した時に出た…わたしの家にいるのね?きっとそうあ。あんた克典に手をつけてないでしょうね?売女め!あ!わかったわ!あんたわたしと入れ替わったんでしょう?今、見た目は高木翔子でいるってことね?!それで一体、何を企んでいるというわけ?正直に お言いなさい』
作戦は向こうの方が成功しているようだった。逆に たたみかけられて、平井の方まで萎縮してしまった。だが、敗けるわけにはいかなかった。女の意地というものがある。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




