第百六十五章〜黒塗りのセダン
書かせていただきましたを本日最後の投稿となるかと思います。お薬を飲んで眠りにつきます。私もお読みになっていただけましたら幸いです。今日も1日ありがとうございました。良い夢を。おやすみなさいませ。
蘭馬を引っ張る男の手は頑丈で、まるで金属であるかのように硬かった。の頃には筋肉が浮き出て見えた。きっと、格闘技か何かの経験者なのだろうと蘭馬は予想した。
黒塗りのセダンが近づいて来た。
━━きっとあれに乗せられるんだ。何らかの尋問を受けるんだ。蘭馬の身体が、ブルブルと震えてきた。
今日はCLANEのロングスカートをチョイスしてきたのだが、それが風に捲きあげられそうで怖かった。
こうなると、周囲の雑踏の中から視線が集中してしまうのだった。が、誰もが大ごと思っていないらしく、見て見ぬふりで行ってしまうのだった。
とうとう、彼は、セダンの座席に圧し込められてしまったのだ。
スタジャン男が自分の懐に手を入れた。そこから出したものは、警察手帳だった。偽物とは思えない本物の手帳の質感があった。
「警察の者だ。大人しくしてもらおう。そうすれば痛いことはない」
半分以上 脅しのようなセリフだった。
「大丈夫です。おとなしくいたします」
蘭馬はおしとやかに返した。ドアが閉まり、車はゆっくりと走り出した。これは、警察の車両 なのだろうか?それならば ある意味では安心だけれど。警視庁の車だと、クラウンが多いと聞いたこともあるが。
「新宿署へ向かう。いいな?白鳥 夏美」
「よ…容疑はなんですか?」
蘭馬は訊いたが、答えは帰ってこなかった。
お読みになっていただきましてありがとうございました。おやすみなさいませ。




