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第百六十三章〜白鳥夏美の体なら
書かせていただきました 。どうやら蘭馬の運は良くなかったようです。からどうなるのでしょうか。彼は本当に警官でしょうか?お楽しみください。
「白鳥夏美さんですね?」
肩がぶつかり合いそうな距離でいきなり声が振ってきた。どき、と心臓が跳ね上がるのを感じた。蘭馬はそいつの目を見あげた。奴の方が十数センチは背が高いようだった。サングラスの奥の目が何を言っているのかはわからなかった。
白鳥は、夏美の苗字であった。
ジーパンにスタジャン、そしてサングラスの男は許可も取らずに蘭馬の手首を掴んだ。
「いやっ」
蘭馬は小さく叫んだが、サングラス男が怯む様子はなかった。
夏美の身体では無理なことは出来なかった。下手に反抗しない方がきっと印象は良い。
━━こいつが警官なのだとしたら。
思う。だとしたら逃げても意味はない。やつらの組織力をバカにしちゃいけない。逃げれば罪が重くなる。
男の蘭馬を牽く力は並のものではなかった。どう脚を踏ん張っても抵抗はできなかった。この男にナンパされたと群衆に勘違いされるのは癪だったが、抵抗はできなかった。
行く方向に黒塗りのセダンが見えてきた。
行く先はそのセダンなのだろうか?恐怖を覚えた。
嗚呼━━。
万事休すかもしれなかった。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




