第百五十七章〜実をいうと
任せていただきます。対して楽しみのないマンネリ ネタ かもしれないのですが、こういう流れになりました。夜になっていただけましたら幸いです。
今度は蘭馬の方が眠ってしまっていた。枕に深く顔を埋めて眠っていたようだ。暖房のせいか、枕元が、汗に濡れていた。
はっとして、蘭馬はしのぶの姿を探した。しかし彼の姿はどこにもなかった。洗面所付きのジャグジーバスにも。ベッドの中にも。
フロントに問い合わせようとも思ったが、いくらフロントでもそんなこと知るわけがないだろう、と諦めた。
━━結局また騙されたのか。
と悲しくなったが、サイドテーブルの上を見るとの考えの間違いに気づいた。テーブルの上にはピン札で3万円きっちり 置いてあった。さらにその脇にメモ用紙らしき紙片が置いてあるのを見つけた。読んだ。
……今日はごめんなさい こちらから誘っておいて。お金はきっちり テーブルの上に置いておいたから、それを受け取りください。君はきっと 受け取らないと言うだろうから黙っておいておきます。貴女を傷つけるのは申し訳ないので真実をお話しいたします。一縷の望みをかけていたのですが、今日もやっぱりダメでした。実を言うと、実はわたくし、医師から、勃起不全(ED)の診断を受け、治療中なのにございます。それでその治療のために この町に通っているようなものです。女性を見れば治る病気なのではないかと思いまして。今日も 貴女の姿を見掛け、美しいお方なら 勃起するのではないかと期待をいたしました。ホテルにお誘いしたのでございます。でも、駄目だったんです。これ あなたを見てもお話をしても、あなたの動画を見ても反応がなかったのです。後はお察しください。お想像にお任せいたします。ただし、悪い方には考えないでください。今日はありがとう。またお会いできますように……。
メモは長文だったが、だいたい上のとおりであった。読み終えて、病状には納得するしかなかった。自分のいたらなさを感じながらも、しのぶに感謝した。
お読みになっていただけまして 誠にありがとうございました。どうぞよろしくお願い申し上げます。




