第十三章〜再び
書くのに時間がかかっています。ずっといろんな体の部位がつらいです。とか 書ききってみました。次の章も行きます よろしくお願いいたします。
振り返った二人は、思わず目を見合わせた。
何故なら、巨漢男は彼らのすぐ後ろ、3メートルほどに近づいていたからだ。欄馬は思わずくそっ、と声を吐き出した。
もう、跳び掛ろうと思えばいつでも欄馬たちに跳び掛かれる距離かもしれなかった。頭は熱くなったが、背筋は凍りついた。
名も知らぬ巨漢男は、体格に似合わず俊敏に動けるのかもしれないと悟るしかなかった。
「万事休す、か」
誰にともなく欄馬が息を切らしながら呟いた。その時だ。
「うおら。待ちやがれ女。俺様に恥を掻かせた罪はおめーぞ。おとなしく待ったほうが怪我は軽く済むぜ」
その声は、もはやふたりの背中のすぐから飛んでくるのだ。
──何か良い作戦を考えてくれ、夏美さん!
欄馬はまだ知り合って間もないのに自分の形をした女性を信頼していた。同時に腕力のない自分を恥じていた。
──くそっ。
舌打ちしたその時、であった。
欄馬は、素肌も露わに晒されたミニスカートから伸びる細い脚に衝撃を感じた。
男が脚に絡みつくようなタックルを仕掛けてきたのだった。
──しまった。夏美の身体の大事な部分に傷をつけるわけにはいかなかった。
「ヤダえっちー!何処に跳びついてるの!?触らないで!汚らわしい」
欄馬の身体の夏美。欄馬は、崩れ落ちるように転がった。転ばされるというよりも、自ら柔らかく転ぶことによって、怪我をするのを避けたのだ。
「あ、大丈夫?」
夏美も足を止めた。肩で息をしている。
まず、巨漢男が立ち上がった。続いて欄馬。夏美はぽかんと開けた唇を両手で覆って、立ち竦んでいる。
それこそ四面楚歌の状況。欄馬も夏美も諦めるしか無さそうに思えた。
その時、である。
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