第百二十九章〜噂
書かせていただきました。今回は、起承転結でいえば、転に当たるのだと思います。このまま らんま(夏美)の広まってしまうのでしょうか。彼は世の中全体から逃げなければならないのかもしれません。
蘭馬は翌日、大学キャンパスに向かった。いくらなんでも最近、サポり過ぎていて、そろそろヤバいと思ったのだ。
キャンパスまで歩く途中、スマホを見ると昨日の深夜に夏美から着信があったのに気づいた。着信履歴の不在着信フォルダに夏美の名前が表示されていたのだ。
こちらからかけ直すべきだろうか、それとも…。
まあ、急ぎの用なら向こうからまたかけてくるだろう。と判断しようとしたが、夜中にかけてくること自体、緊急事態だからなのではないか?
そう思い直し、こちらから掛けることにした。
夏美はワンコールで出た。
「ちょっ…」
いきなり そんな 舌打ちのような言葉が聞こえてきた。
「どした?また派手にやってるのかな?」
皮肉を込めてそう問うた。
「それはこっちの台詞!大変よ。誰かから言われなかったの?テレビテレビ!」
明だか彼女は慌てていた。何を言ってるのかわからない。
「え?何?」
蘭馬は問い返した。
「何言ってんのもこちらの台詞!ほんと知らないの?テレビ見なかったの?」
「観ないなー」
「じゃなくてニュース。ネットニュースにだって出てるでしょうに!」
「だから何が?」
蘭馬には何がなんだか全くわからないのであった。すると、
「大量失踪事件知ってるでしょ。あれよあれ!人が落ちてきて 救助しようとすると知らぬ間に被害者が消えていて、そのまま 失踪 しちゃうの。被害者や加害者がいるのかいないのかさえわからないの」
「う…うん」
正直蘭馬は知らなかった。テレビ、新聞は全く見ない派だ。
「あなたが重要参考人なのよ」
「えー?」
「警察があなたを探しているわ。入れ替わりがばれるかもしれない」
「俺ってことは、夏美がってことだね」
『呑気なこと言ってないでよ』
夏美は少し怒った。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




