第百二十二章〜待つわ
おはようございます。遅くなってしまいましたが書かせていただきました。蘭馬は…。ま初の仕事はなかなかうまくいきません。立ち直れるのでしょうか?
蘭馬は待った。スマホを弄った。平井から何か連絡がなかったかも調べた。夏美からの連絡も無かった。
誰からもコンタクトはなかった。
蘭馬は、大都会の真ん中で独り待つ寂しさと虚しさを感じた。眼下には有数の大都会の煌めきが、喧騒が広がっていたが、ホテルの中は静寂が支配していた。隣の部屋からはセクシーな溜息が漏れ聴こえてきた。
1時間も経ったろうか?
━━騙された。
と、気づいた時にはもう遅かった。槍岡はもうとっくに、この町を離れどこかに行ってしまっているだろう…。
そして、ここに戻ってくるはずもなかった。考えてみればわかることだ。
すぐ近くのコンビニATMに行くのに、一時間もかかるはずはない。
結局お金は貰えないのだ。失敗したのだ。騙された。認めたくはなかったが、騙されたのだ。結局、約束をしたはずの報酬を得られなかったのだから。やられ損なだけだったんだから。
警察に通報できるわけがなかった。騙されたと言っても、もともと売春は犯罪だ。槍岡を罪に問うなら、自分自身も問われなければならない。
諦めて帰ることにした。シャワーを浴び、衣服を整えてからホテルを後にした。
なんだか後ろぐらい気持ちがして、タクシーには乗れなかった。JR 新宿駅まで歩いてもさした距離ではない。彼は、下を向いて歩いた。そうしなければ 嘲笑われるような気がしてならなかった。
夏美の目が一番怖かった。早く一人になりたかった。
お呼びになっていただきまして誠にありがとうございました。




