第百十三章〜増殖
こんばんは。書かせていただきました。物語は 急展開します。蘭馬の機転でしょうか?プリリングストーリーにしたいと思います。お読みになっていただけましたら幸いです。
「写メ、送れないのだね?何故送れないかといえばそれは…」
「それは………」
「君は既に、僕蘭馬の身体から、他の誰かの身体へと入れ替わったからだろう?そして、僕の身体の居場所を把握出来なくなっている。違う?」
「うふふ。そこまで想像出来たんだ。そこまで推理されたのなら逃げても無駄なのね。そう。その通りよ」
彼女は深い溜息をついた。蘭馬は畳み掛けた。
「で、あのさあ。今僕の身体は何処に居て何をしているかって把握出来てるの?」
一番の心配事をぶつけてみた。が、
「勿論よ。そこはいい加減なことはしてないよ。心配しないで」
ところが、蘭馬は、
「嘘だ。一度入れ替わりを体験した人間は自分独自でもその能力を使えるのではと考える。さらに他の人間と入れ替わろうとするに違いないんだ。満足出来る人間と出逢い、入れ替わりを果たすまでは、ね」
ふう……。夏美が深く息を吐いた。
「声でもわかるんだぜ。さっき電話が繋がった直後から君は僕の声をしていなかった…」
━━そうよ。その通りよ。わたしは更に入れ替わった。それはわたしだけが出来る特殊能力だと思ったから。でも、違った。わたしと入れ替わった人物は、自分独自で更に入れ替わりを成し遂げて、更に…。無限に増殖していくみたいだったわ。
彼女は言葉を切った。
蘭馬はほれならそれでいい、とさえ思った。女性として生きたい。永遠に夏美でいたい。それだけの思いだった。それは、蘭馬の両親には悲しい思いをさせるだろうが……。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




