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アルナは非常に練習熱心で、大井が見せた弓道の動画を何回も再生し、基本的な動作を何回も繰り返した。月曜日も火曜日も、彼女は弓道場に泊まり込んで、必死に弓道部の一員になろうとしていた。
「アルナさん……。そこまでやらなくても……」
水曜日の放課後。ずっと弓を引き続けるアルナに対し、鷺宮は恐れるおそる声を掛けた。彼女の動作は様になってきており、例の神技早気も今では大分落ち着いている。
「審査とは違いますし、大まかな動きができていれば問題ないと思いますよ……?」
アルナはすっと弓を構え、美しく弦を離した。……鋭い音が、的を貫く。一体、これで何本目だろうか。
「……ありがとうございます。ですが、これは私の問題なのです」
弓倒しをして、鷺宮の方を向く彼女。滑らかな金髪が、ゆっくりと宙を舞った。
「私はあさひさんによって、この世界でもう一度、貴重なチャンスを与えられました。私が死んだとき、パーティの仲間も一緒に死にました。しかし、この地で生き返ったのは私だけです」
彼女は左手にグッと力を入れて、弓を強く持った。草の生えた矢道から、フワッと風が舞い込んでくる。
「死んだ仲間たちのためにも、私は誠実に生き続けなければならないのです。この世界で、人々の笑顔を守って……」
「アルナさん……」
鷺宮はアルナの顔を見つめた。美麗なその表情の裏側には、様々な決意が浮かんでいる。




