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          4  麗奈2

 僕には麗奈さんの問題を解決する方法を香織に告げる言葉が見つからない。エルフの妙薬があればいいのにという言葉に香織は乗った。

            4  麗奈2


 僕は、香織にかける解決の言葉ない。僕はただ、

「解決の糸口が見つからないよ。精神的にステロイドに縋り付いてしまったものは無理に引き離そうとしても逆効果だからね。麗奈さんの親御さんか誰かに相談するしかないと思うよ。エルフの妙薬とかあればいいけどね。」

香織がエルフの妙薬というところで反応した。

「エルフの妙薬というものは有ったしそれがあれば多分麗奈さんに効くと思う。万能薬だからね。作り方も知っている。でもこの世界にその材料があるのか知らないわ。」

香織の言葉が何時も以上に変だ。僕は大抵の薬草の知識がある。

「どんな材料がいるだい。言ってご覧。用意できる物なら用意するから。」

香織は必死にエルフの妙薬の材料について説明した。僕は顔顰めた。幾種類の材料を香織は告げた。何種類かは僕が揃えられる物。何種類かは判らない物、何種類かはこの世界にない物だ。僕は材料を集め始めた。代用品を含めて集めた。香織は、

「万能薬のエルフの妙薬は作るのは無理でも麗奈さんを救う薬はできるかも知れないわ。」

僕は香織に言われるがままに材料を集めた。やがてエルフの妙薬擬きができた。

 一週間経って麗奈さんがまた外来に来た。

「やはり非ステロイド内服薬では効かないわ。ステロイド内服薬を処方して頂戴。」

香織は自分が異世界から来た転生者でありエルフだと説明した。香織は、

「異世界ではエルフの妙薬という万能薬が作れるのですが。この世界では麗奈さんが非ステロイド内服薬を飲んでアレルギーを抑える程度の薬しか出来ません。」

麗奈さんはすごく怪しげに香織をみた。香織は、

「このエルフの妙薬を非ステロイド内服薬と一緒に内服して下さい。必ずアレルギーが抑えられます。一応ステロイド内服薬も一週間分処方しておきますが。」

麗奈さんは駄目元で信じたようだ。

 僕は香織に、

「あの材料でそんな効果のある薬ができたのか。」

と聞いた。香織は、

「効果というか精神面を補う薬ですけれどね。」

僕は香織を信じる。惚れた弱みだ。だけど客観的にみてあれは毒にも薬にもならないただの雑草だ。でも本人は確信があるらしい。

「なら、いいけどな。」

2週間後麗奈さんはまた外来に来た。麗奈さんは香織に、

「ありがとう。香織先生、生まれて始めて非ステロイド内服薬でアレルギーが抑えられたわ。香織先生のお陰たわ。」

如何にも嬉しそうに香織に握手を求めた。香織はそれに応じた。2人には笑い込み上げた。香織は、

「後は非ステロイド内服薬だけで大丈夫でしょう。不安があればエルフの妙薬を少しお分けしますが。」

麗奈さんは少し薬を受け取った。非ステロイド内服薬と塗り薬だけの処方箋を受け取って帰っていった。

 僕は香織に、

「上手くいったようだな。」

香織は、

「勿論ですよ。エルフの妙薬ですよ。」

僕は香織に、

「とこであの薬の効能はなんだ。」

香織は、

「ステロイド内服薬に頼らず非ステロイド内服薬でアレルギーを抑える気持ちを高める効能です。」

僕は、

「ただの偽薬か。」

香織は怒って、

「失礼な。エルフの妙薬ですよ。」

怒った顔がまた可愛い。僕は笑ってしまった。こんな日々が続けばいいと心から思った。

 麗奈さんはエルフの妙薬と非ステロイド内服薬を2間飲んだ。生まれて始めて非ステロイド内服薬でアレルギーが抑えられたと喜んだ。

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