Forbidden Colors -Prologue-
新章スタートです
12月7日、北海道千歳空港。
時刻は0時20分。空港の外は絶えず真っ白い雪が降り続いており、辺り一面を真っ白な雪で覆われていた。空港の駐車場は殆ど空になっており、わずかに数台が停まっているだけだった。駐車場のエレベーターのドアが開き、中から一人の少年が出てきた。紺色のトレンチコートを身にまとった少年は十代中盤程の見た目で、中性的で精悍な顔つきをしていた。またその黒い髪とは対照的に肌は白く、その目は氷のように冷ややかだった。少年は駐車場に停まっているシルバーの車、スバルWRX S4の前で歩を止めた。
少年はトランクを開けると手に持っていたスーツケースを積み込み、ドアを開け運転席に乗り込んだ。
運転席に座ると少年は大きくため息をし、ポケットからインターカムを取り出し、スマートフォンに繋げた。
「円城、千歳に着いた」
『了解しました乙鬼、それでは支持した場所へ向かってください』
乙鬼と呼ばれた少年はインカムを切ると、エンジンのスタートボタンを押した。セルが回り水平対向4気筒に火が入る。ヒーターを全開にすると、乙鬼はギアをDに入れ、出口へと向かった。
駐車場の外は一面雪景色だった。吸い込まれるような暗い夜空から降り落ちてくる白い雪は、とても幻想的だった。
「すごい雪…東京でこんなに降ってるの見たことないや」
スバルは右折し料金所へと走り出した。
解説コーナー:
スバルWRX S4: 富士重工業の自動車部門スバルが製造しているAWDスポーツセダン。2014年からインプレッサと枝分かれし、独立したモデルとなる。WRX S4は新世代FA20型2L直噴ターボエンジンを搭載、最高出力は300psとパワーに不足はない。ミッションはCVTのみとなっており、自動ブレーキなどの機能を持つアイサイトを標準装備している。




