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10.リンカーンは奴隷解放に消極的だった 

次回更新は5月12日火曜日の予定です。

 企業の経営で戦争は起こりませんが、国レベルなら戦争や虐殺が起こります。

 カリスマ性のある指導者はワンマンです。だいたいワンマンです。

 ワンマンのトップは嫌われます。

 ワンマンゆえに市民や国民の不満を押さえ込んでいる可能性があります。

 けれど、「船頭多くして、船山登る」という諺があります。

 ワンマンのリーダーがいなくなると、組織の統制が取れなくなることが多いのです。

 そういうことを国際情勢のケース・スタディーから、あなたの職場やご家庭に具体的に当てはめて活用していただければと思います。


 マクロ的な視点からは、利用者目線、市民目線、国民目線を無視しないといけないこともあるのです。

 「市民目線、国民目線」は、非常に耳障りがいい言葉です。しかし、これは丸投げです。丸投げしたら、内戦をはじめる国があるのです。


 アメリカの南北戦争も、冷静に考えれば「奴隷解放」という政策をめぐり反対するアメリカ南部の州が勝手に独立したのです。

 そこで、リンカーン大統領がアメリカ合衆国の分裂を防ぐために軍事力で南部の州を制圧したのです。リンカーン大統領は、演説力や説得で「奴隷解放」や「アメリカ合衆国」の分裂を防いだのではなく、軍事力、拳の力で政策遂行を行ったのです。

 

 リンカーン大統領が内戦を望んでいたとは思えませんが、政策遂行は選挙ではなく、軍事力でアメリカ人同士の内戦に勝利して政策遂行を行ったのです。奇麗事で国際情勢を理解することは難しいと思います。リンカーン大統領が米国で人気があるのは、奴隷を解放したからではありません。アメリカ合衆国の南北分裂を防いだから、人気があるのです。


 皆さんが御存じのようにスイスは永世中立国で国際機関も集中しています。

 しかし、スイスは、国民皆徴兵の国家です。日本でいえば町の消防団の詰め所が、スイスでは武器庫なのです。スイス人は、戦争は望まないけれど、侵略されたら自力で撃退すると宣言しています。実際に、第二次世界大戦の時代に、スイスの領空侵犯をしたドイツ軍もイギリス軍の戦闘機も迎撃しています。

 枢軸国と連合国に中立宣言した上で、領空侵犯した戦闘機は、平等にどちらも迎撃しています。

 スイスの焦土作戦は、泣けます。もしも、スイスが侵略された場合、スイスの侵略価値を無くすために、スイス全土を焦土化して戦うのです。これは、スイスという国が、様々な迫害から逃れた人達の連邦として建国されたことに由来しているのでしょう。また、時計産業、金融業が発達するまでは、欧州では最も貧しい国として、傭兵の出稼ぎを行っていたのがスイスなのです。



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