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15 リサイクルは大事なことですよね

 本日は不法投棄されている現場で、再利用できそうな素材の回収作業を行なっています。

 有害物質とか化学物質とか医療廃棄物とかは大丈夫なのかって?

 御心配には及びません。

 我が邪須訂巣(じゃすてぃす)の科学力により、スーツなどの装備にはそれらに対応できる素材を開発し採用しています。

 私も衣装は何時ものままで、保護用のクリームを全身に塗って事に当たっています。

 

『アクゥー! (メグシテゴナちゃんが何課いつもよりテカってて艶(なま)めかしい)』

『アクゥー! (はっ、鼻血が……)』

『アクゥー! (大丈夫か、おい。しっかりしろ(トントン))』

『アクゥー! (スーツの前が突っ張って……)』

 

 なんだか今日は皆さんがいつもより燃えているような気がしますが?

 作業が順調に進んでいることは良いことですね。

 

『待て!』

 

 そこに、頭の上の方から声がしました。

 声のした方向を見れば

「車が空を!」

 なんと! 車が空を飛んでいるではありませんか!


『実態不明、ムサボルン・レッド!』

『仕事丸投、ムサボルン・ブルー!』

『手柄横取、ムサボルン・イエロー!』

『使途不明、ムサボルン・ホワイト!』

『責任転嫁、ムサボルン・ブラック!』

『『我(われ)ら! 騎特剣役(きとくけんえき)ムサボルンジャー!!』』

 

 どうなっているんでしょうか?

 車が宙に浮いています!

 最近どこかの国で実用化が検討されているような話題を聞いたことがありましたが、ムサボルンジャーさんたちの科学力はそれよりも先にいっているのでしょうか? 侮(あなど)れません。

『アクゥー! (メグシテゴナ様、あれを)』

「えっ?」

 よく見るとムサボルンジャーが乗っているマシンの四隅に何やら線が伸びています。それを追って見上げると、かなり高い位置でクレーン車に繋(つな)がっていました。

 なるほど、そういう事だったのですね。

 一瞬びっくりしてしまいました。

 それはそうと、宙に浮いた車の上でポーズを取るのはバランスが悪く、危(あぶ)ないので止めておいた方が良いとおもうのですが。

 

『ね、やっぱり、クレーンで釣られながら移動するのは見栄えが悪いんじゃないかな?』

『仕方がないだろ。俺たちの年齢じゃ、免許が取れないうえに、この車、車検が通らなくて公道を走る許可が下りなかったんだから」

『なんでそんなもの造(つく)ったのよ開発部は!』

『取った予算を2月中に使い切らないと予算執行に間に合わなくなって、来年の予算申請に響(ひび)くからっていうので手あたり次第詰(つ)め込んだらしいぞ』

『アホね』

『そんなことより、邪須訂巣(じゃすてぃす)の方だ!』

『ねえ、それだけ予算をつかったって言うなら、何か必殺の武器は搭載されてないの?』

『おう、あるぜ。そんじゃいっちょ試してみるか』

『『おう!』』

『行くぞ! 喰らえ!』

『『必殺! HIGH(ハイ)鬼物諸裏砲(きぶつしょりほう)! 発射!』』

 

「お逃げください、ワルビレル様! ここは危険です」

「うむ、山が崩(くず)れかねんな。総員、至急退避せよ!」

『『アクゥー! (はっ!)』』

 

   ◇

 

『次のニュースです。今朝午前8時ごろ、千葉県△△市○○の山林で不法投棄とみられる資材の山が崩(くず)れ、一部道路を塞(ふさ)ぐ事故が発生しました。近所の住人によると、現場からクレーン車に釣られたパレード用の車両のような車に乗った覆面をした数名が走り去っていくのが目撃されており、不法投棄しようとしていたとみて、警察で行方を追っています。……』

 

「こうしてみると、まだまだ使える資材がたくさんありますね。もったいないことです。何とかできない物でしょうか」

「うむ。我らが支配する地域が、あのような残骸の山で汚されるのは、実に不愉快だ。考えてみるか」

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