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封術学園  作者: 遊馬瀬りど
第3章「四校統一大会編」
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第63話「予兆」

★☆★☆★



 『光速の射手』での優勝がイコールで鷹津封術学園の優勝に結びつくわけではないが、だからといって出場選手の優勝を祝わない理由にはならない。

 とはいえ、ホテルには他校の選手団や自治会役員も宿泊しているため、いくら学園ごとに夕食の時間が決められているといっても、あまり大声で騒ぐわけにもいかなかった。

 それに、本当の祝勝会は総合優勝したときのために取っておくべきだという悠紀の言葉もあって、大会初日の夕食は『ミニ』祝勝会と称して悠紀の優勝を祝う乾杯で始まり、二日目以降の競技に出場する選手たちの勝利を願う言葉で締めくくられた。

 なお、男子『光速の射手』では五年生選手が決勝戦に進出し、二位となった。

 これにより、大会初日終了時点での鷹津封術学園の順位は、単独で暫定一位となっていた。



★☆★☆★



 夕食を終えた後、部屋に戻ってから『妖精の尻尾(フェアリー・テイル)』の戦術パターンを復習していた鶴木は、眼鏡を外して目頭を指で軽くもみほぐすと、少し夜風に当たってクールダウンしようと思い、部屋を出た。

 エレベーターで一階へと下り、フロントの前を通り過ぎてエントランスへと向かって歩いていると、鶴木とは逆方向に——エントランスからエレベーターの方へと向かって歩いてくる人物の姿を見つけた。

 その姿は、ぼんやりとした薄暗いロビーでもはっきりとわかる赤色をしていた。


「おやぁ、つるぎん。こんな時間にこんなところで会うなんて奇遇ですね」


 窓から差し込んでいた月明かりによって千景もすぐに鶴木に気付いたようで、目の前まで歩いてくると気楽な口調で声を掛けてきた。

 思えばいつも声を掛けるのは千景の方からで、自分から彼女に声を掛けたことがなかったなと、鶴木はそんなことを思いながら小さく頷いた。


「火浦先輩こそ、こんな時間に外へ出ていたんですか?」

「うん、ちょっと気分転換に外の空気を吸おうと思ったのですよ。つるぎんは何をしようとしていたのですか?」

「僕もまあ、火浦先輩と同じですよ」


 そうですか、と千景が相槌を打つ。


「それではあまり引き留めてしまっても悪いので、あたしは一足先に部屋へ戻りますね」


 そう言って立ち去ろうとした千景は、しかし不意に立ち止まると、もう一度視線を鶴木に合わせた。


「明日はお互い、頑張りましょう」


 そうして言い忘れていた言葉を付け加えた。




 千景の姿が視界から消えるまで見送ると、鶴木はエントランスから外へと出た。

 途端、夜風が吹いて鶴木の肌を撫でる。

 先ほどまで鶴木が復習していた戦術パターンは自治会役員たちが考案したもので、『妖精の尻尾』に出場する他校の選手データと、鶴木を含むチームメイトのデータを基盤として練られている。選手データは事前調査によって得たものであるため、学年と名前以外は詳細不明の選手データもあれば、データが昨年度までのもので、参考程度にしかならない選手データもあった。しかしそれは全体からみればほんの一部分であり、傾向と対策を練るにはそれだけでも十分だった。また、不明瞭な部分は予選リーグを行っていく中で作戦スタッフが分析を行うはずだ。

 だからこそ、選手である自分たちにできることは二つある。


 勝ち点を増やして決勝トーナメントへと進出すること。

 相手チームに全力を出させることで多くの情報を得ること。


 この二つだ。

 鶴木はホテルを囲うように設けられた散歩道をゆっくりとした歩調で歩く。

 その道中で、鶴木は数名の警備員の姿を見かけた。

 昨晩はいなかったのだが、どうやらこのホテルに不法侵入しようとした者がいたらしく、その対策のためなのだと、今朝方ホテルに宿泊している全員に連絡があった。

 封術師見習いたちの中でもトップクラスの才能を持つ学生たちが集まっているホテルに不法侵入しようとするとは、怖いもの知らずの者もいたものだと鶴木は思ったものだが、そういえば詳細については何も聞かされていないことに気付いた。

 何か、公にはできない理由でもあったのだろうか。


 鶴木は立ち止まって考える。

 思えば草木も寝静まるような真夜中にも関わらず、遮光性のカーテンを透過するほどの強い光が部屋の中へと入ってきたのだ。窓から覗き見た限りでは外の様子に不審な点こそ見られなかったが、あの光が封術によるものであることは疑いようもないことだ。

 ならばその不法侵入者は情報規制を行わなければならないような人物だったということか。あるいはその逆で、不法侵入者を撃退した人物の方か、はたまた両方か——。

 そこまで考えて、鶴木はハッとした。


「まったく……何を難しく考えてるんだろうな、僕は」


 普通に考えれば、情報規制は選手たちに余計な不安を与えないためのものだろう。

 何でもすぐに難しく考えてしまうのは、昔からの悪い癖だった。そのことは前に千景からも指摘されたばかりではないか。

 鶴木はかぶりを振ることで余計な思考を追い払い、再び歩き始める。

 癖というものは認識しているからといってそう簡単に直せるものではない。だから意識することによって少しずつ改めていくしかないのだろう。

 もっともそれは、物事を楽観的に考えるということではない。

 根源にあるものはもっと単純で簡単なのだと、千景は言っていた。ならば、物事の本質は、どこにも隠されていないはずなのだ。


(まぁ、それが簡単に見つかれば苦労しないんだけどな)


 それから少し歩いていると、ちょうど鶴木の歩いてきたルートとは反対のルートで散歩道を歩いている人物を見かけた。

 夜闇に眼が慣れていた鶴木はその人物を見て顔をしかめる。

 それは、よりにもよってあまり顔を合わせたくない相手だった。


「ん? こんなところで会うなんて奇遇だな、鶴木」


 互いの姿がはっきりと見える距離まで近付くと、白い学生服姿の秋弥が先に口を開いた。

 その言葉はさっきも聞いたばかりだ、と鶴木が内心で毒づく。


「それはこっちの台詞だ、九槻。こんな時間に何してるんだ?」


 とりあえず鶴木がそう尋ねてみると、秋弥は軽く肩を竦めた。


「さっきまで星条会長たちと明日の作戦会議をしていたから、ちょっと気分転換をしようと思ってな。そういうお前はどうなんだ?」

「僕もまぁ、似たようなものだ」


 そうか、と秋弥は頷いてから言った。


「……俺が言うのもなんだけど、昨晩の出来事は連絡がいってるよな。余計なお世話かもしれないが、あまり遅い時間に外を出歩かない方が良いと思うぞ」

「……」


 ひょっとして、心配されているのだろうか。

 秋弥の口から出た予想外の言葉に、鶴木は彼の顔をまじまじと見詰めた。


「……まさかお前に心配されるとは思わなかった」

「そう言われるとは思ってたけど、まぁそう言うなよ」


 秋弥は苦笑すると、右手で後頭部を掻いた。


「お前と一緒のフィールドには立たないけど、俺だって男子『妖精の尻尾』の作戦スタッフの一人なんだからな」

「……そうか。なら、珍しいものだと思って有り難く受け取っておくよ」


 秋弥が驚いたように眼を丸くしたのを見て、鶴木は自分がらしくもないことを言ってしまったことに気付いた。


「それと、僕の方からも言わせてもらおうか」


 だからというわけでもないが、メガネの中央を指で軽く押し上げ、鶴木は口元に笑みを浮かべた。


「その言葉は、そっくりそのままお前にも返すぞ、九槻」

「……気持ちは受け取っておくけど、俺のことは気にするなよ」


 他人に言っておいて自分は良いとは、ずいぶんな性格をしている。

 しかし実際のところ、封術学園に入学してからずっと、常に自分の上に立っている学生自治会役員には、それこそ余計なお世話だったかもしれない。

 認めるのは非常に癪だが、この男の実力が自分よりも上なのは明らかなのだ。


「それじゃあ俺は、ここを一周してからホテルに戻るとするかな」


 小さく手を挙げると、じゃあなと言って秋弥は歩き出そうとする。しかしその前に、鶴木は言葉によって秋弥を引き留めた。


「……なあ、九槻」

「ん、何だ?」


 秋弥が姿勢を戻して顔を向ける。


「……ちょうど良い機会だから、お前に言っておきたいことがある」


 それは、千景に胸中を打ち明けたときからずっと考えていたことだった。

 封術学園に入学して九槻秋弥という存在に出会うまで、『星鳥の系譜』に連なる名家の血統や自分自身の才能を信じて疑わなかった。同級生で自分より上の者はなく、自分に並ぶ者はいないと信じていた。

 だけどそれはひとときの幻想だった。絶対だと信じて疑わなかったものは呆気ないほど脆く、容易く崩れ去ってしまうものなのだということを知った。

 希望は絶望へと変わり、いつしか憎悪となっていた。憎むべき対象は他者であり、自分自身だった。

 しかし、その感情は嫉妬なのだと千景から教えられた。

 人間という情報体に組み込まれた原初の感情なのだと、鶴木は教えられたのだ。

 ならば、むしろ感謝すべきなのだろう。

 ようやく自分は、新しい自分を始めることができるのだから——。


「僕は、お前には負けない。負けたくない。だから、いつか必ず、僕はお前に勝ってみせる」


 力強い眼差しで秋弥を睨み付けてそう言い切ると、これまで胸中に巣くっていたわだかまりが跡形もなく霧散していくのを感じた。

 突然のことに面食らったように瞬きを繰り返した秋弥だったが、鶴木の様子から何かを察すると、片頬を釣り上げて笑みを見せた。


「あぁ。だけどまずは、明日の試合に勝つことを考えるんだな」


 そう憎まれ口を叩くと、秋弥は振り返って片手を挙げ、鶴木に背を向けて歩き出したのだった。



★☆★☆★



 同日、二十三時。

 夕食の後、明日の競技に選手として出場する朝倉を除いた自治会役員で集まり、作戦スタッフとしての各自の役割を再確認し終えた聖奈が部屋に戻ってきて鍵を閉めた途端のことだった。

 聖奈は唐突に意識が遠のいていくのを感じた。

 反射的に壁に手をつき、崩れ落ちそうになった身体を支える。

 視界がぼやけて、瞼が自然に落ちていく。

 知らず知らずのうちに疲労や心労が溜まっていたのだろう。聖奈はそう思い、壁に手をついたままゆっくりとした足取りで壁伝いにベッドへ向かって歩いた。

 ベッドまでの距離はたいしたほどでもなかったのだが、それでもそこに辿り着いた頃にはもう、彼女の意識は限界を迎えていた。

 その結果、聖奈はベッドに俯せに倒れ込んだ。

 そして深い夢の底へと落ちていった。




 あたり一面が青色の世界だった。

 そこが水の中であるということに気付くまで少しの時間を要した。気付いた瞬間に慌てて呼吸を止めようとしなかったのは、水中にいるとわかるよりも前から普通に呼吸をしていたからだ。今更呼吸を止めたところで、何の意味もない。


「そう、まったく意味がない」


 うさぎが逆さまに立っていた。

 否、水中なのだから浮いていると表現するべきなのだろうか。


「ここが何処かなんて考えること——それ自体が無意味なことなのだから」


 逆さまのうさぎは逆さまのままに言う。


「だけど、無意味なことと考えないことは違う。意味がないとわかっていても、考えることはたくさんある」


 世界がぐるりと回転する。

 水の底が天井となり、水面が遙か底の方に見える。

 このまま水面に向かって潜っていけば、空に突き抜けて何処までも落ちていくのだろうかと、聖奈はそんな荒唐無稽なことを思った。


「ふむ、それは面白い発想だ」


 うさぎは頷く。聖奈には相変わらずうさぎの性別がわからなかったが、その口調から、何となく男性なのではないのかと思えた。


「だけど、その話はまたの機会にしよう。もっとも、キミとボクの間に『またの機会』があるかはわからないけれど。おや、そういえばキミはまだ一言も言葉を話していなかったか。心配しなくても良い。ここではすべてが思い通りになる。話すことだって例外じゃない。キミは呼吸をすることと同じように話すことができる」

「……ここは、夢の中なのですか?」


 試しに聖奈は尋ねてみた。今度のうさぎは何と答えるのか気になった。


「夢の中? いいや違う。見てのとおり、水の中さ」


 うさぎは当たり前だと言うように平然と答える。

 それにしても、夏季休暇を迎えた頃からたびたび夢の中に現れるようになったこのうさぎ(たち?)は、いったい何者なのだろうと、聖奈は疑問を抱いた。


「ボクが何者だって構わないだろう」


 うさぎはどこからか取り出したボールを指の間に挟んで弄びながら、長い耳をピクリと動かした。


「ボクが何者であったところで、キミの認識するボクがボクの認識するボクだとは限らない。キミの認識するボクがキミでないとは言い切れない」


 認識論を語り出したうさぎに、聖奈は軽い目眩を覚えた。


「キミはボクという存在に疑問を持っているようだけれどね。それなら、キミにはボクがどのように見えているのかな」


 突然そう問われた聖奈は、正直に答えて良いかと考えた。

 長い耳とルビーのような瞳、左右から伸びた髭や顔中を覆う白い毛は、顔だけみればどう見てもウサギのそれだった。


「えぇと……ウサギ、のように見えます」


 恐る恐るといった様子で、聖奈は見たままを答える。


「ふぅん、ウサギね」


 人の形をしたうさぎは考えるような仕草でゆっくりと二、三度頷いた。その際に長い髭がゆらゆらと揺れた。


「ボクが知っている限りで言えば、キミの暮らす世界では、ウサギという存在は洋服を着ていたり、二本足で歩いていたり、言葉を話したりはしなかったと思うのだけれど」


 確かに、そのとおりだ。

 聖奈がそう答えたのは、第一印象としての見た目がウサギのそれだったからにすぎない。

 しかし考えてみれば——考えるまでもなく、ウサギは人間とは違う。ウサギは喋らないし、二本足では歩かない。洋服はペットとして飼われていれば人の手によって着させられることもあるかもしれないが、それも滅多にあることではないし、ましてやウサギが自らの意思で洋服を着ることもない。それにそもそも、ウサギと人間とでは骨格の造りからして全く異なっている。


「それでは、こう考えてみたらどうだろう」


 うさぎの顔をした存在は白い手袋を付けた指を立てた。


「あるとき、ボクという存在はキミの見ていないところで"うさぎ"になってしまった。それはキミも良く知っているあのウサギで、ボクとは違うあのウサギだった。ウサギは二本足で歩くこともできないし、ボクみたいなオシャレな服を着ているわけでもない。当然のことながら、話すこともできない」

「…………」

「だけど、"うさぎ"は思考することができた。不幸にも"うさぎ"の姿になってしまったボクは、それでもボクと同じように思考することができたんだ」

「…………」

「さて、キミの目の前にその"うさぎ"が現れたとする。つまり、"うさぎ"になってしまったボクが現れたということだ。そのときキミは、"うさぎ(ボク)"を見て、どう思うだろうか」


 それはきっと、ウサギがいると思うはずだ。

 思考するだけの"うさぎ"と、目の前に浮かぶうさぎのような存在を結びつけることができないからだ。


「キミの考えは概ね正しい。だけど、本質的な部分では決定的に間違っている」


 うさぎの言うとおりだ。

 思考する"うさぎ"は、元々はうさぎであり、ウサギではないのだから。聖奈の答えは本質を捉えていなかった。

 それは表面だけを見て判断した——偏見だった。


「それでは次に、ボクを"うさぎ"の姿に変えた者が現れたとする。その者は目の前の"うさぎ"を指差して、その正体が"ボク"であることをキミに告げた。そうしたらキミはどう思うかな」


 そう問いかけるうさぎの赤い瞳が、聖奈には試金石のように思えた。


「"うさぎ"をボクだと思うことができるだろうか。それとも、相変わらずボクのことを単なる"うさぎ"だと思い続けるのだろうか」

「……」


 聖奈にはその者の言葉が真に正しい言葉なのだと信じられるだけの理由がない。であれば当然の帰結として、突然現れたその者の言葉を真っ正直に信じることはできない。

 だからやっぱり、ウサギと思うことしかできない。


「なるほど……。つまりキミは、キミの目の前に"ボク"と入れ替わったウサギが現れたとしたら——二足歩行で言葉を話して、洋服を着たウサギが現れたら、キミはそれをボクだと思うわけだ」


 うさぎが感情の読み取れない淡々とした口調でそう言うと、


「いいえ」


 聖奈はその言葉を即座に否定した。


「それは違います。そのウサギはあなたではありません」

「ほぅ……」


 うさぎは興味深そうに聖奈を見つめた。


「それはどうして?」

「あなたと同じように思考しないからです」


 ハッキリとした口調でそう断言すると、うさぎは大きすぎる瞳をさらに大きく広げて大げさに驚いて見せた。


「見た目だけでボクをウサギだと言ったキミが、それを言うのかい?」

「ウサギのように見えるとは言いましたが、あなたはウサギではありません」


 ヒトでもないと思いますけれど、と聖奈は内心で付け加えた。


「ふぅん。だけどそうすると、"うさぎ"になったボクと、"ボク"になったウサギは、いったい何者になってしまうのだろう?」


 聖奈は答えられない。

 だけど、逆さまに浮かぶ謎のうさぎと同じ姿をしたウサギを見たとして、これらを同一視することはないはずだ。


「ふむ……そうかそうか」


 うさぎは満足そうに笑った。

 しかしその笑みは何処か歪んでいて、聖奈は狂気じみたものを感じた。

 無意識のうちに、両腕で自分の身体を抱きしめる。


「キミにとって、精神と肉体は密接に繋がりあっているということだね」


 所詮、器は器でしかないというのに——。

 そんな声が、聖奈には聞こえたような気がした。


「残念だよ。あともう暫くしたらキミという精神——キミの世界の言葉に則るなら『自我意識(チュータナー)』が消えてしまうと思うとね」


 そう言って、うさぎは指を弾いた。その音は水中を伝って聖奈の耳まで届いた。

 その瞬間、まるで魔法が解けたように、聖奈の身体は水に沈んだ。

 途端に息ができなくなり、聖奈は慌てて呼吸を止める。それでもいくらかの水を飲んでしまったようで、身体が内側から悲鳴を上げていた。


「キミの身体が水面に向かって沈んでいくね。その先はいったいどうなっているのかな」


 うさぎの声が遠くから聞こえた。

 そこで聖奈の意識はぷつりと途切れた。


なかなか進みが遅いです。


2012/12/17 追記

二章以降の過去掲載分について、奈緒が同級生女子の名前を呼ぶときは「○○ちゃん」というように変更しました。


2012/12/18 追記

どうしても気になってしまったので、第一章8、9、10、14話、第二章1話の一部セリフ回しを修正しました。


2012/12/27 可読性向上と誤記修正対応を実施

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