転生したら神だった……みたい
2人で海へ続く道を歩いている最中。
黒の装束を纏った、紫の水晶が上に付いている、魔法の杖を持つ女が現れた。
地面からは浮いていて、飛行しながら移動している。
「……アリア。そろそろ降りたらどうだい? その、女王の座を」
「じょ、女王!」
アリアは、手をバッと横に広げた。
「下がって! こいつは私たち王族の反乱軍でもとても強い、ペルセポネと言う女なの!」
アリア。
王女。
情報量が多くて、なかなか追いつかない。
ペルセポネは、手をバッと前に出した。
そこから紫のビームが放射された。
「くっ……前会った時と比べて、とても強くなっている……」
やばい、アリアが苦戦している!
「流星、私を置いて逃げて!」
「で、でも」
「……あなたの曲、とっても素敵だったよ」
ペルセポネはもう片方の手を前に出した。そこから光線で作られたような弾丸が何発も、アリアを攻撃する。
嫌だ。
嫌だ!
アリアを、初めて曲を褒めてくれた、初めて素敵だった言ってくれたアリアを……!
「奪うなぁぁ!!」
気づいたら前に出ていた。
今までに感じたこともない、足の速さ。一瞬で移動し、間合いを詰めた。
拳を構え、ペルセポネの顔面にパンチをするような体制をとった。
その拳は、青い稲妻がビリビリと纏った。
何が起こっているのかわからない。
でも俺は、そのまま拳をペルセポネに振り抜いた。
拳が触れた瞬間……
ドォォォォン、という爆発音と共に、空から雷がペルセポネに向けて降り注いだ。
砂煙が舞う。
ペルセポネは、倒れていた。
アリアが、左手で口元を押さえながら俺の方に寄ってきて、呟いた。
「あなた、本当に、神……なの?」
俺は海に浮かぶ星空と月明かりを背中に、アリアの方を振り返った。
「そう、みたい」
クスッと笑った。
そしたらアリアもクスッと笑ってくれた。




