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オマケその2その頃の梨花

大樹が薬草をとりに必死になっている間、梨花が起こしていた行動を、梗花さんに書いて頂いたので掲載します。興味のあるかたは是非読んでくださいませ~。

「ひかりん! ひかりんたしか〈日向《ひなた》の誓《ちか》い〉だったよね……!?」


 私は、魔導騎士の友達に叫んだ。ひかりんの肩を揺らす。


「え! なになにっ!?」


「天ノ(あまの)雫《しずく》の壺《つぼ》借りたいの! 助けたい人がいるの!」


 そう私が口にすると、「あ、あまのしずくのツボ? なにそれっ!?」とひかりんが反応する。


「文献《ぶんけん》だと、聖族が使ってたらしい聖具《せいぐ》だよ!! たしか王宮にあるって!! 守上《もりがみ》さんに連絡できないかな!?」


「え! 守上紫桔舞《もりがみ しきぶ》さまのこと!?」


「そう! 〈混沌の矛盾〉団長でしょ!!」


「聖具……急いでるんだよね? ついてきて!」


 私はひかりんに続いて走り出した。


 途中、大樹の憧れの人が小さな金髪の女の子を連れていた気がするけど、私は構わずに走る。


 ◇◇◇


 コンコンコンと扉をひかりんがノックする。


「花園です。お忙しいのは知っています。守上さま、お時間取っていただきたいです! 緊急なので、友人を助けてください……!!」


 その声に、「入って」という声がする。緊張が私の中で浮かんでくるけど、それを押し込めて足を踏み入れた。


 そこにいるのは、巫女装束を着た女の人。遠目に見た事のある〈混沌の矛盾〉の団長で、この国の総司令官。


「光。急ぎの要件を教えて」


「は、はい! 梨花ちゃ!」


「あ、あの! 聖具を貸してほしいんです! 魔具の呪いを癒すのは、聖具しかないって!」


 その人が、その言葉に書類から目を離して私を見た。


「魔具……の呪い?」


「詳しくはプライバシー的な観点から言えないです! ただ、もう時間がなくて! 助けるにはもう、伝説の力に頼るしか!」


「そうなの。……聖具の名前は? 聖具は表向き王宮にあるとされているけれど、基本的にココにはないわ」


 その言葉に、呆然とする感覚がやってくる。


「どこにあるんですかっ!?」


 ひかりんが、私の代わりに続ける。


「場所は言えないわ。借りたいのなら、名前を教えて」


 守上団長の言葉に、私は勢いよくお辞儀をする。


「お願いします! 助けたいから! 天ノ雫の壺を、貸してください!!!」


 私の声が響いた――

お付き合い頂きありがとうございました。

オマケにて登場した守上紫桔舞ちゃんは梗花さんの作品である【光と共に】https://ncode.syosetu.com/n9419ho/に登場します。気になる方はそちらもご覧下さいませ。

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― 新着の感想 ―
ラストまで拝読しました。 夢を持ち、努力を重ねたのに、夢に届かなかった。諦めた大樹の気持ち、切ないですね。 でも、スフィアはその努力が決して無駄ではなかったこと、大樹のやったことで救われた人もいること…
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