タイトル未定2026/02/14 22:29
嫌な街
水が常に豊かな土地に、何千種もの植物が生い茂る。
ナマズやコイも豊富だ。
そこに、ティウドゥイッドの街はあった。
城は、地球上のすべての城を合わせたよりも二倍も美しかった。
しかし、人々の暮らしは嫌なものだった。
ここは、嫌な街長によって統治されていた。
女たちを顧みず、性欲のままに弄んだ。
市民の収入の十倍もの税金を取り立てた。
街長に仕える者や側近が、街長の意に沿わない行動をとれば、街長は荷車でその者を轢き殺すよう命じた。
市民たちはというと、
使用人たちは主人に鞭打たれ、皮膚が剥けて筋肉だけになり、食事といえばホーリーバジルの葉を煮出した汁だけであった。
女中の一部は主人に強姦され、ある女中たちは主人から男性との関係を持つことや子供を産むことを禁じられ、もし主人にそのような行為を見つかれば追放され、殺される者もいた。
それらの使用人の主人たちは、使用人たちを人間とは見なさず、彼らの子供たちを下等な生き物と見なしていた。
貧困層は自分たちの家を持たず、施しの施設に住み、粥さえも口にすることができなかった。
ティウドゥイッドの街長の兵士たちは、時折市民を強姦し殺害し、市民の日用品を奪うこともあった。
市民たちは不満を募らせ、反乱を起こすことを決意した。武器を取り、城に攻め入り、街長をその地位から追放し、街長の兵士たちを街から追い出し、代わりとなる新しい街長を探そうと望んだのだ。
しかし、その街長は邪悪ではあったが賢く、そして街長の手下たちは有能で賢い者ばかりだった。
一方、市民側には賢い者が一人もいなかった。
そのため、市民たちの反乱軍は全員、火あぶりにされて死んだ。
市民たちの幼い子供たちは、街長によって城へと連れ去られた。
市民たちは、決して街長に勝つことができなかった。
市民たちには賢い者が欠けていたからだ。市民たちには計画を練る者が欠けていたからだ。
街長は賢く、計画を練ることができたからだ。
街長には兵士がいたからだ。街長が様々な法を定めたからだ。
街長が騙されやすい者たちを騙したからだ。裁判所でさえも、どんな訴訟を裁くにせよ、証拠も証人も全く重要性を持たなかった。なぜなら裁判所は街長のものだったからだ。
だからこそ、市民たちは決して街長に勝つことができなかったのだ。
市民たちが、街長が持っているような権力を持たない限りは。
終わり




