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タイトル未定2026/02/14 22:28

ノートパソコン


西暦5000年


冥王星にある警察署に勤める若い警察官が、地球の古道具屋でノートパソコンを購入した。


そのノートパソコンは中古品だった。


若い警察官が初めてそのノートパソコンの電源を入れたとき、


画面には、血で書かれたような赤い文字で「愛してる」という言葉が表示された。


そのノートパソコンは不安定だった。


休日に彼が外出し、女性が彼を見つめると、真っ赤な画面の画像が何百通もメールで送られてきた。


彼が女性の友人を訪ねると、パソコンはフリーズし、調子がおかしくなった。


女性がそれに触れると、触れた女性全員が感電した。


しかし、若い警察官がそのノートパソコンに感電したことは一度もなかった。


そして、何度も技術者に診せても、漏電はなく、ノートパソコンに異常は見つからなかった。


そのノートパソコンには、どこも悪いところがなかったのだ。


勤務日になると、


若い警察官は宇宙船で宇宙駅まで行き、そこから宇宙列車に乗って冥王星の警察署へ向かわなければならなかった。


奇妙な出来事が起こり始めた。


まず、彼がWi-Fi接続を有効にしておらず、


Wi-Fiを探す設定もしていないのに、


彼の上司のWi-Fiに、そのノートパソコンが接続したのだ。


上司のWi-Fiにはパスワードが設定されており、若い警察官はもちろん、誰もそのパスワードを知らなかった。


彼がノートパソコンから目を離し、戻ってくると、電源を切り、ディスプレイを閉じてあったはずのノートパソコンが開いていた。


彼が誰か自分のノートパソコンを使ったかと尋ねても、誰も使っていないことがわかった。


その後、彼が風呂場で裸で入浴している写真が、彼自身宛にメールで送られてきた。


彼は、ハッカーが自分をストーキングしていると確信した。


彼はIT担当の同僚警察官に、自分のノートパソコンをハッキングしたハッカーを探すように頼んだ。


しかし、ハッカーは全く見つからなかった。痕跡も、発信元も発見できず、IT担当警察官がコンピューターとインターネットネットワークシステムに関する全ての知識を駆使してもなお、見つけることはできなかった。


若い警察官が帰宅し、パソコンの電源を入れ、自分の寝室でわざと裸になり、ハッカーが彼の裸の写真をメールで送ってくるのを待った。


メールは届かなかった。


しかし、ノートパソコンが彼の方に滑ってきた。実際には、このノートパソコンの滑りとは、すなわち「歩く」ことだった。


そして、パソコンは彼に向かって飛びかかった。


ハッカーなどいなかった。見つからないのは、実在しなかったからだ。


誰もそのノートパソコンをハッキングしてなどいなかった。


そのノートパソコンに、幽霊が取り憑いているわけでもなかった。


そのノートパソコンは、それ自体に命が宿っていたのだ。


そのノートパソコンは、後から命を得たわけではない。


そのノートパソコンは、最初から生きていたのだ。


そのノートパソコンの起源は、誰も知らない。


そのノートパソコンが、その若い警察官に何をするつもりなのか、


それもまた、誰も知らない。


終わり

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