タイトル未定2026/02/14 16:39
終焉の日
高層ガラス張りのビルの高さまでそびえる、カニのような姿の怪獣が、口から炎を吐いた。
煙は、まるで野焼きの時のようにもうもうと立ち上り、辺り一面を覆い、暗く立ち込めて、まるで夜のようになった。そして、空に届かんばかりの爆発が起こった。
コンクリート造りの建物が立ち並び、トタン屋根の家が軒を連ねる通り。舗装された道路の両側に並ぶ標識。天をつくかのような超高層ガラス張りのビル。巨大なデパート。車が渡るための橋。そうした全てが、爆発的な火の玉に飲み込まれた。
街は、薪をくべた炉の中で激しく燃える赤い炭と変わるところがなかった。
コンクリートのビルは、まるでペンキ缶にガソリンを注ぎ込み、蓋をして導火線に火をつけて爆発させたかのように吹き飛んだ。芝生は、庭師が巨大なマンゴーの枝の山を燃やすかのように、炎が激しく燃え上がった。高速道路は粉々に爆発し、その粉塵は、ちょうどパウダーを肌に付ける時に容器から勢いよく出てくる粉のような状態になった。
道路は地下から爆発し炎が上がり、タクシーやバイクの列、道路の遮断機は全て吹き飛んだ。橋は爆発し、崩れ落ちて道路を塞ぎ、さらにその瓦礫が再び爆発した。
高架鉄道は橋梁ごと爆発した。
稲妻のような閃光が、空のあらゆる方向に走った。全ての窓ガラスが吹き飛び、そして全ての建造物、レンガの壁、学校が、まるで誰かが風船に粉を詰めて破裂させたかのように爆発した。木々は根こそぎ地面から引き抜かれた。
爆発的な炎が全てを包み込んだ。
廃墟と化した街は、まさに火の海の中にあった。
商店街のビル、ガラス張りのビル、高層ビル、普通の家々、街灯、橋が、一斉に爆発し炎上した。
火の玉は、並び立つ他のガラス張りの高層ビル群へと燃え広がり、歩行者天国へと燃え広がり、市場へと燃え広がった。火の玉はコンクリートの橋や建物全体に広がり、空港へと広がり、滑走路へと広がり、地上に並んで駐機していた航空機へと広がり、地下鉄へと達した。
コンクリートのビルは、激しい嵐に巻き上げられた地面の枯れ葉のように舞い散った。
火の玉は高層ガラス張りのビルに襲いかかり、それはまるでスプリンクラーが木々や地面の芝生に水を細かく噴き付けるかのようだった。
火の玉は高層ビルを目指し、まるで洪水のようだった。ただし、水ではなく炎であったが。
耳をつんざくような雷鳴が天に轟き渡った。ビル、家々、道路、木々、鉄柵、街灯、塔、電柱、水道管、給水タンク、地面――全てのものが地下からの爆発によって吹き上げられた。それはまるで、チェス盤の上の全ての駒を盤から放り投げ、なおも盤をしっかりと手に持っているかのようだった。街の有様は、まさにそのチェス盤と何ら変わるところがなく、ついには街全体が巨大な隕石孔と化した。
終わり




