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タイトル未定2026/02/11 00:37

「パティパット」


「はい…」


「最近はどうですか?」


「別に、何もありません」


「何かやりたいこととか、欲しいものはありませんか?」


「僕は何も欲しくないし、何もやりたくありません」


「ジョニーさん…」


「行こう、ワトソン」


「ちょっと待ってください、ジョニーさん。ジョニーさんは本当に夢も、全ても諦めてしまうんですか?」


「いや、この世界が僕に何をくれたっていうんですか?新しいゴジラ映画?精神科医に来るのも嫌だったんです。治療も薬も一切受けませんって言ったでしょう。ハマダさん、車に乗って。行こう、ワトソン」


ジョニーは車に乗り、ハマダも続いて乗り込んだ。


「次の事件を調査しよう、ワトソン。警察が私立探偵に事件調査を依頼するなんて、道理に合わない」


私立探偵のワトソンは車を走らせ、あるロシアの元KGB諜報員殺人事件の現場に到着した。現場にはもう遺体はなかった。ワトソン、ジョニー、ハマダは車から降りた。


「警察によると、弾道は向かいのビルからだったそうだな?」ジョニーが言った。


ワトソンが「はい」と答えると、ジョニーはすぐにそのビルの最上階へ向かった。


「ジョニーさん、僕が言ったこと、考えてみてくださいよ」


「すみません、ハマダさん。考えません」


ジョニーはそのビルの最上階に到着した。その階には何もなかった。窓ガラスには遮光フィルムが貼られて外からは見えないが、ジョニーには現場がはっきり見えた。ジョニーはワトソンに電話をかけた。


「ワトソン、窓に遮光フィルムが貼ってある。被害者は狙撃手を見られないが、狙撃手は被害者を見られる。ビルには薬莢もない。何もない。金もない。多分、夢もないんだろうな」


「こっちも何もないみたいです」


「単純な殺人事件だと思う?」


「そうかもしれません」


「シャーロック・ホームズが小説『緋色の研究』で言ったのを覚えてる?」


ワトソンとジョニーは同時に口を揃えた。「単純であればあるほど、手掛かりがなく解決が難しい」


ジョニーが続けた。「彼はこうは訳してないけど、趣旨は同じだよ…. ちょっと待てよ。たとえ解決不能な事件でも、警察は事件が解決するまで調査を続けるはずだ。なんで我々に助けを求めるんだ?被害者は元諜報員だろ?」


「はい」


「関係あると思う?」


「そのことはまだ考えていませんでした」


ジョニーはビルを降りてワトソンの元へ向かった。


「窓に遮光フィルム。誰かを狙撃するのに窓を開けて銃身を差し込めばいいだけ。被害者は狙撃されることも知らない。薬莢もない。それに警察が私立探偵に助けを求める。道理に合わない。ん? ちょっと待て、防犯カメラは? 警察は防犯カメラを確認したのか?」


「確認しましたが、狙撃手は映っていません」


「もう単純な殺人事件じゃないな」


「ジョニー、何が一番可能性が高いと思う?」


「これはスパイ事件だ。諜報員同士のスパイ活動、諜報員同士の戦い。犯人につながるものは何もない。狙撃手がカメラに捉えられていない。もし超人的に優れている、あるいは魔王が人間に生まれ変わったのでなければ、チームワークで100%実行したに違いない」


「犯人は諜報員?」


「チームで動いたなら、可能性は高い。なんで冷戦時代に引退した諜報員を殺す必要がある?動機も、証人も、証拠もない。犯人を特定するのは絶望的に難しい。おかしな点は、どのカメラにも狙撃手が映っていないことくらいだ。でも実際のところ、これも普通だ。人を殺すのに、なぜ捕まるようなことをする?どうやって犯人を探すんだ?」


「我々がスパイ活動してみる?」


「スパイ活動?」


「もし我々がスパイ活動して何か動きがあれば、犯人が本当に諜報員だという証拠になる」


「じゃあなんで被害者は殺された?冷戦時代の諜報員が引退してただ旅行してるだけなのに殺される?我々は何をスパイするんだ?警察は被害者について他に何か言ってた?」


「ある小さな映画制作会社の向かいの喫茶店で毎日コーヒーを飲んでいた。時々その映画会社の人たちと話もしていた」


「これだ。この件をスパイしよう。ワトソン、始めよう」


ジョニーとハマダはその映画会社の向かいの喫茶店で待機し、ワトソンはスパイ役としてその映画会社に潜入調査を行った。


「訴えられたりしないか?」


「ジョニーさん、僕が差し上げようとしているもの、本当に受け取らないんですか?」


「いらないよ。誕生日ケーキを思い出として取っておいても腐るし、結局食べなきゃいけないだろ?今までの誕生日で何のケーキを食べたか覚えてるか?23年経って、やっと『ハンサムだ』って言われるようになった。小中学校の時はみんな『シロアリみたいな顔』って言ってたのに。今になって、なぜあれこれ提案を受け入れたり、夢を追いかけ続けなきゃいけないんだ?」


「ジョニーさんは僕よりたった1歳年上ですよ。僕は22歳、ジョニーさんは23歳。ジョニーさんにはまだこれからがあります」


「日本の有名な俳優がそんなこと言うのか?それで、もう演技の仕事は受けないの?」


「でも、もし我々が追い求めなければ…」


「夢に命でもあるのか?歩けるのか?代謝でもあるのか?ヘモグロビンもないだろうに。スッと歩いて、『ねえ、夢さん、君が好きだ。結婚してくれ』。夢が『ごめん、あなたとは友達と思ってる』って?マジかよ?夢に誕生日でもあるのか?俺は1999年9月10日生まれ。夢も1999年9月10日生まれか?この23年間、ずっと『シロアリみたいな顔』って言われてきた。今になって『ハンサムだ』って言われる。成績優秀?バカみたいに。小学校1年生から大学卒業までの試験で、一度も前もって勉強したことない。落ちたこともない。留年したこともない。卒業できただけで奇跡みたいなもんだ。この23年間、褒めてもくれない、助けてもくれない、関心も持ってもくれなかった。なのに急に今になって俺に関心を持つ?この世界はどうかしてる!!!!!?????」


「じゃあジョニーさんはワトソンさんを手伝う仕事だけするんですか?…ただワトソンさんの相棒でいるだけなんですか?」


「なぜだ?子供の時は『将来の夢は?』って聞かれるけど、大人になったら誰も夢を叶えられない。なぜ全てが手遅れになった今、全員の期待に応えなきゃいけないんだ?」


ジョニーの電話が鳴った。ジョニーは電話に出た。


「犯人は諜報員です」


「わかったんですか!?」


「10人います。私を狙撃してきましたよ」


「本当だ。ワトソン、脱出できる?」


「できます」


「すぐ脱出して」


ワトソンは走って脱出し、黒いスーツの男10人が追ってきた。


「ジョニー、どうする?」


「諜報員は大げさなことはしない。車に乗って、人目のつかないところへおびき出そう」


ワトソン、ジョニー、ハマダは車に乗り、ワトソンは車を走らせて人里離れた草原に着いた。三人は車から降りた。黒いスーツの男10人も車で追ってきて、車から降りた。


ジョニーは自分の日本刀を抜き、一人でその10人の男たちの方へ歩いていった。


「ちょっと待って、ジョニーさん」


10人のうち9人は拳銃を取り出して構えたが、ジョニーは刀でその9人を素早く斬り倒し、一人だけがまだ立っていた。


「なんで我々に自分が諜報員だとわざわざ教えるんだ?優秀な諜報員の資質とは言えないな」


「ちょうど計画が狂ったんだ。一つ聞きたいか?俺はずっと苦労してきた。楽だったことなんて一度もない。頭を使わなきゃ…」


ジョニーは怒り、その男に拳を連打して倒した。そしてジョニーは日本刀でその男の脚を何度も斬りつけた。


「『俺の方がお前より苦労してきた、楽だったことなんてない、俺の方がお前より賢い』なんて言うなよ」


終わり

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