タイトル未定2026/02/13 18:40
孫子兵法 ジョニー・ピチャイソンカーム・パティパット・ピンラット how to win war
初稿: 2024年7月31日(水) 21:29
第二稿: 2024年8月1日(木) 05:22
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水源を断たれれば戦に敗れることがある。水源を有すれば戦に勝つことがある。敵に水源を有させず、我が方に水源を有し、または活用せよ。ウンマ・ラガシュ戦争において、ラガシュは水路を変えた。ウンマは水を断たれ、後にウンマ軍は戦に敗れた。パンジャーブ地方の十王戦争において、スダースは堤防を破壊し水攻めにして勝利した。
数多ければ勝つとは限らず、強大であれば勝つとは限らず、威勢が良ければ勝つとは限らない。天然の要害が立ち塞がる。攻めるには必ず大きな損害を伴う。激流の河川、強く吹き荒れるモンスーン、広大で深い水域、渡る術がない。渡ろうとしても、たとえ勝てたとしても、多大な損害を被るかもしれない。
多勢であれば必ずしも少数に勝つとは限らず、優勢であれば必ずしも劣勢に勝つとは限らない。戦は待つべからず。戦は即時にすべし。攻撃するならば即座に攻撃すべし。待ってはならず、誰かの救援を待ってもならず、増援を用いるべきではない。自らの戦力のみで臨むべし。待機の時を排し、直ちに敵を殲滅せよ。我が方は時を浪費せず、敵には態勢を整える暇を与えない。我が方が待たなければ、時を浪費しない。時を浪費しなければ、我が方の戦力は損なわれない。敵に我が方を包囲させるべからず。
勝っても、次の戦いに勝つとは限らない。数度勝利しても、次の戦いに勝つとは限らない。数度勝利しても、毎回勝つとは限らない。故に孫子曰く、百戦百勝は善の善なる者に非ず。戦わずして敵の兵を屈するは、善の善なる者なり。
戦には少なくとも「勝ち・負け」の二つしかないのではない。戦には少なくとも「勝ち・負け・存・亡」の四つがある。故に、無能な将軍が有能な部下の意見を聞かなければ、敗れ、死ぬ。無能な将軍でも、有能な部下の意見を聞けば、勝ち、存する。少数でも勝つことができ、劣勢でも勝つことができる。戦術が劣っていても勝つことができ、兵器が劣っていても勝つことができ、科学技術が劣っていても勝つことができる。多勢でも敗れることがあり、優勢でも敗れることがあり、戦術が優れていても敗れることがあり、兵器が優れていても敗れることがあり、科学技術が優れていても敗れることがある。故に孫子曰く、多きは善きのみとするに足らざるなり。
無謀にせず、危険を冒さず。無謀にせず危険を冒さなければ、敵を正確かつ精密に推し量ることができれば、勝つことができる。
部下が有能であっても、我に敵対する者は用いるべからず。我が方に心を寄せない者は用いるべからず。我が方の敵である者は用いるべからず。かつて我が方の敵であった者は用いるべからず。我が方の敵から支持を得ている者は用いるべからず。用いれば敗れる。故に、我が方と共にある有能な者、我が方に心を寄せる有能な者、我が方と同一陣営の有能な者、かつて我が方の敵であったことのない有能な者、我が方の敵から支持を得ていない有能な者を選び、部下とすべし。
水源を有すれば戦に勝つことがある。水源を断たれれば戦に敗れることがある。故に、水源を欠く地での戦は行うべからず。故に、乾ききった地での戦は行うべからず。
我が方が情報を入手し、重要な情報を得ても、その情報を用いず、その情報を重視しないということはありえない。もし救援要請であれば、無視することはできない。反撃の機会がなければ敗れる。敵に隙がなければ我が方は敗れる。敵が、異なる職務、異なる能力を持つ者たちが、よく連携し、一体となっていれば、我が方は敗れる。
戦術が良くとも、勝つとは限らない。戦術が良くとも、有効とは限らない。戦術で勝利しても、毎回勝つとは限らない。故に、あらゆる戦術には全て隙がある。隙のない戦術など存在しない。故に、敵が我が方の戦術を知れば、我が方は敗れる。故に、状況に応じて戦術を変えるべし。過去の戦術を主軸とすべからず。自らの思考を用いるべし。もし敵の戦術に勝てなければ、敗れる。もし敵の戦術に応じて我が方の戦術を変えることができなければ、敗れる。故に孫子曰く、正をもって合い、奇をもって勝つ。故に孫子曰く、奇正の相生、循環して終わること無きこと、窮まり無きに如かず。夫の奇正は循環して、円を為すが如し。其の端を求むるも、其の窮まり有りや。故に孫子曰く、勝ちは複ねざるも、形に応じて窮り無し。
決断を敵の戦力枯渇を待つことに置けば、我が方は敗れる。もし敵が欠乏せず、敵が補給を良好に行い、敵が兵站を良好に行えば、我が方は敗れる。
敵が退却する時は、追撃するなかれ。故に孫子曰く、佯りて北するは追うな。餌にするは食うな。帰師は遮るな。
もし敵が我が方を分断し、敵が我が方の補給路を断てば、我が方は敗れる。もし敵が絶え間なく攻撃すれば、我が方は敗れる。もし敵が全方位から来襲すれば、我が方は敗れる。もし我が方が混乱すれば、我が方は敗れる。
もし無能であれば。もし彼らが我が方を敗北に導けば、彼らは我が方と同じ陣営に留まらない。もし彼らが我が方と同じ陣営に留まらなければ、もし彼らが我が方に反逆すれば、我が方は敗れる。あるいは、我が方は殺される。故に孫子曰く、未だ親しまざる前にして罰を用うれば、則ち服せず。服せざれば、則ち用い難し。已に親しみて後、罰を行わざれば、則ち用うべからず。是の故に、文武を兼ね、道を以て之を斉え、法を以て之を束ぬ。故に孫子曰く、之を視ること嬰児の如くせば、故に之と共に深谿に入るべし。之を視ること愛子の如くせば、故に之と共に死すべし。厚くして用うること能わず、愛して令すること能わず、乱して治すること能わざれば、譬えば驕子の如くして、用うべからざるなり。
計画が良くとも、実行できなければ無駄である。故に、実行可能な計画を用いるべし。実行不可能な計画を用いるべからず。
戦を為すには、予定を立てず即座に戦うべし。事前の合意なく即座に戦うべし。事前に我が方に知らせず即座に戦うべし。事前に部下に知らせず即座に戦うべし。計画を我が方に伝えず、計画を部下に伝えず、事前の予定なく、事前の合意なく、即座に戦い、突然に戦う。これにて勝敗を知る。
戦争の準備は、即座に完了する準備であるべし。時間をかけない準備であるべし。時間を要する準備であるべからず。時を待つ準備であるべからず。
もし我が方の心を勝ち取ることができなければ、もし我が方の心を掴むことができなければ、もし彼らが我が方に反逆すれば、我が方を死に至らしめることがある。我が方は敵を作るべからず。我が方は反抗者を持つべからず。我が方は対立者を持つべからず。誰にも我が方によって損害を被らせるべからず。我が方のみが利益を得るべからず。全ての者が我が方によって利益を得るべし。誰も我が方によって敗れず、誰も我が方によって権力を失わず、誰も我が方によって利益を失わず、誰も我が方によって便益を失わない。無葛藤。故に我が方は死なず。
名声があれば有能とは限らない。故に、不敗の名声があっても不敗とは限らない。敵が自ら流布する情報に煽られて動くべからず。敵が自ら流布する情報に基づき行動するべからず。敵が自ら流布する情報に基づき戦術を決定するべからず。故に、偽情報を流布し敵に与うべし。故に、敵が我が方の情報を知ろうとするならば、偽情報を流布し敵に与うべし。
無抵抗のまま領土を通過できたとしても、敵が防御していなかったとしても、それは敵が準備していなかったということではない。敵からの抵抗がなかったとしても、それは我が方が勝ったということではない。
車両は山地に上がるべからず。車両は山岳地帯で戦うべからず。車両は山岳地帯で勝利するべからず。故に孫子曰く、高きは向かうな。丘を背にするは逆なうな。故に孫子曰く、山を越ゆるには谷に依れ。高きに生くるを見て戦を視よ。高きに向かうな。是を山に処るの軍なり。故に、山岳地帯を攻撃するは禁ず。故に、高地を攻撃するは禁ず。故に、馬謖は山上に布陣し、魏軍は山を攻めず、山を包囲した。故に馬謖は敗れ、魏軍は勝った。
退却は、多くの場合、元の場所へ戻ることである。退却は、多くの場合、来た道を用いることである。故に、敵が侵攻に用いた道があれば、退却時もその道を用いる。故に、敵が侵攻に用いた道を知れば、その道を以て戦術を定め、敵の退路を断て。故に、敵が侵攻に用いた道を知れば、その道の出発点を封鎖すべし。故に、退却には、来た道を用いるべからず。故に、退却には、往路と復路を異にすべし。
我が方に問題がなければ、敵は攻撃しない。我が方に争いがなければ、敵は攻撃しない。背後から攻撃されれば敗れる。多数の縦隊に分かれるべからず。多数の部隊に分かれるべからず。先を行く者があってはならず、後に従う者があってはならず。軍列は長く伸ばすべからず。全ての縦隊は同一縦隊たるべく、全ての部隊は同一部隊たるべく、先着する者なく、遅着する者なく、先頭に立つ者なく、後尾を務むる者なく、前軍なく、後軍なく、左軍なく、右軍なし。戦のための全ては一つの部隊に集約され、戦のための全ては一つの部隊に集約される。同時に行軍し、異なる道を用いず、同一の道を用いる。故に我が方は損耗しない。
我が方が疲弊すれば、敗れる。我が方が損耗すれば、敗れる。自然に勝てず、自然を制御できず、自然に適応できなければ、我が方は損耗し、敗れる。気候が厳しく、行軍が困難ならば、我が方は敗れる。単一の戦に集中すべし。複数の戦を同時に行えば、我が方は敗れ、勝利の機会を失う。
我が方が人気を得ていなければ、干渉を受ける。我が方が人気を得ていれば、干渉を受けない。厳しい自然環境には、我が方は敗れる。利己的であれば、全ての者が反発する。利己的であれば、我が方は敗れる。利己的であれば、我が方は死ぬ。故に、他者を顧み、利己的になるな。人の心を掴む。
毎日訓練すれば、部下は戦闘に備える。毎日訓練すれば、勝つ。疾病なく、病なく、苦痛なく、傷なければ、勝つ。自然の中で生き延びることができれば、勝つ。戦場の自然環境の中で生き延びることができれば、勝つ。
戦は、たとえ突然行うべきものであっても、戦前に準備を整えるべきである。準備をせずに突然戦をすれば、敗れる。即座に準備を整え、準備完了後、突然戦をすれば、勝つ。
兵糧は重要なり。欠乏すれば敗れる。故に孫子曰く、糧食は、軍の生命線なり。これ満てば国境は安定し、兵士は病まず。故に、敵に兵糧を奪われるべからず。敵に兵糧を断たれるべからず。敵に兵糧を攻撃されるべからず。敵に兵糧庫を攻撃されるべからず。敵に兵糧を破壊されるべからず。敵に兵糧輸送路を知られるべからず。敵に兵糧の在処を知られるべからず。故に、敵から兵糧を奪うべし。故に、戦地で兵糧を調達すべし。故に孫子曰く、敵の一鍾は、吾が二十鍾に当たり、その一石は、吾が二十石に当たる、と。故に、もし敵から兵糧を奪えず、戦地で兵糧を調達できなければ、兵糧を生産し、兵糧を育成すべし。敵に知られるな。
孫子曰く、威を敵に加え、その城を抜き、その国を堕とすことを得。孫子曰く、土地を得て、これを堅固に厳重に守備せざれば、無駄な浪費となる。故に、守備の戦力が足りなければ、これを充足せしむべし。故に、守備の戦力が足りなければ、我が方の戦力で守備可能な土地とせしむべし。敵に、我が方に降伏することが利益となり、我が方に降伏せざることが危険であると認識させよ。敵は我が方となるべし。
豊かな地で戦うべし。欠乏の地で戦うべからず。戦力は全ての面で有能であるわけではない。戦力は全ての面で有能ではありえない。戦力に経験がなければ敗れる。戦力が全ての面で有能であり、戦力に経験があり、戦力が実戦を経て、戦力が戦いに練達していれば、勝つ。
もし敗れれば、戦力は士気を失い、戦意を喪失し、恐怖し、恐慌を来し、戦慄し、不安に駆られ、混乱し、緊張し、為す術を知らず、憂慮し、士気が低下する。敗れる。故に、敗れた者を攻めよ。士気を失った者を攻めよ。戦意を喪失した者を攻めよ。恐怖する者を攻めよ。恐慌を来した者を攻めよ。戦慄する者を攻めよ。不安に駆られる者を攻めよ。混乱する者を攻めよ。緊張する者を攻めよ。為す術を知らぬ者を攻めよ。憂慮する者を攻めよ。士気が低下した者を攻めよ。勝つべし。
もし戦力を分散すれば、即時に戦闘に応じられず、戦闘準備ができず、戦闘態勢が整わず、戦力を集中できなければ、敗れる。故に孫子曰く、我を専一にし、敵を分かつ。我を一に集中すれば、敵を十に分かつ。もし我が方が略奪されれば、敗れる。
もし指揮官同士が競い合い、指揮官同士が対立し、指揮官同士が嫉妬し、指揮官同士が奪い合い、指揮官同士が勝ち誇ろうとすれば、我が方は敗れる。
もし我が方があまりに人気を得て、他者の競争相手となれば、もし我が方があまりに影響力を持ち、他者の競争相手となれば、もし我が方がある陣営への対抗に巻き込まれれば、我が方は死ぬ。もし我が方が他者の競争相手となるほど人気がなく、もし我が方が他者の競争相手となるほどの影響力がなく、もし我が方がある陣営への対抗に巻き込まれなければ、我が方は死なない。故に、身を示すことなかれ。故に、表に出すことなかれ。故に、自ら宣言することなかれ。
互いに勝ち負けを繰り返し、勝ち負けを交換する。博打的、賭け事的な戦い方は、勝つとは限らない。もし戦力が不足すれば、敗れる。もし戦力を欠けば、敗れる。
誰とも親密にならず、影響力がなければ、我が方は死なない。一つの技能のみに長けていれば、敗れる。全ての技能に長けていれば、勝つ。故に、戦力は全ての技能に長けるべし。故に、戦力は全てを為し得るべし。故に、戦力は、戦闘のみを為す者だけで構成すべからず。あらゆる方面の一般の人々を統合し、一つの戦力と成すべし。あらゆる職業の熟練者を統合し、一つの戦力と成すべし。あらゆる分野の専門家を統合し、一つの戦力と成すべし。あらゆる業務の熟練者を統合し、一つの戦力と成すべし。いずれか一方のみを用いるべからず。
全ての時は戦時である。もし戦闘準備がなく、もし戦争準備がなく、もし常時戦闘準備がなく、もし常時戦争準備がなければ、敵が突然戦争を仕掛けてきたら、我が方は敗れる。もし敵が準備していない時に戦争を仕掛け、もし敵が戦争をしていない時に戦争を仕掛け、もし敵が戦争を考えていない時に戦争を仕掛ければ、我が方は勝つ。故に孫子曰く、敵の来たらざるを恃むこと無く、我が以て待つ有るを恃むなり。敵の攻めざるを恃むこと無く、我が攻むべからざる所を恃むなり。
勝てると確信すべからず。攻撃すれば勝てると確信すべからず。
もし洪水が起き、もし堤防が決壊し、もし至る所が水に浸かり、もし至る所が泥濘となり、もし至る所が沼地となり、もし足を取られれば、これら全ては行軍を阻害する。故に孫子曰く、水を渡るには、必ず水より遠ざかれ。客水を渡りて来たるは、これを水内に迎え撃つな。半ばを渡りてこれを撃て、利。水辺に軍を陣取るな、上流に陣取るな。是を水に処るの軍なり。故に孫子曰く、斥沢は、ただ疾かに去れ、留まることなかれ。若し斥沢の地に軍せば、必ず水草に近づき、樹林に拠れ。是を斥沢に処るの軍なり。
敵のことを最もよく知る者は、敵自身である。敵の情報を知りたければ、敵自身から情報を得るべし。敵を知れば、戦術を定めることができる。戦術を定めることができれば、勝つことができる。もし敵陣営の者を我が方に引き入れたいならば、我が方が勝つことで利益を得る者を探せ。敵が勝つことで不利益を被る者を探せ。敵と利害対立する者を探せ。敵と対立する者を探せ。敵と折り合わない者を探せ。敵と異なる考えを持つ者を探せ。敵と意見が合わない者を探せ。敵と利害対立せず、敵が勝っても不利益を被らず、我が方が勝っても利益を得ない者が、突然我が方に近づいてきたら、決して信用するな。
もし我が方の者が我が方を裏切ったならば、殺せ。生かしておくな。故に、我が方が勝てば彼らが利益を得るようにせよ。故に、我が方が勝てば彼らが不利益を被らないようにせよ。故に、敵が勝てば彼らが不利益を被るようにせよ。故に、敵が勝てば彼らが利益を得ないようにせよ。故に、我が方が勝てば我が方が利益を得、敵が勝てば我が方が不利益を被ると、彼らに認識させよ。かくして裏切り者は出ず、かくして我が方の者が敵陣営に走ることはない。
戦地の兵糧・資源は破壊するべからず。戦地の兵糧・資源は、即座に確保し、敵に察知され態勢を整える隙を与えるな。故に、もし敵が自らその兵糧・資源を破壊するならば、農作物を植え、家畜を飼育し、新たな資源を創出して代替とせよ。
兵器が尽きれば、我が方は敗れる。科学技術が尽きれば、我が方は敗れる。兵糧・資源が尽きれば、我が方は敗れる。道具が尽きれば、我が方は敗れる。故に、敵に我が方の兵器を奪われるべからず。敵に我が方の兵器を破壊されるべからず。敵に我が方の科学技術を奪われるべからず。敵に我が方の科学技術を破壊されるべからず。敵に我が方の兵糧・資源を奪われるべからず。敵に我が方の兵糧・資源を破壊されるべからず。敵に我が方の道具を奪われるべからず。敵に我が方の道具を破壊されるべからず。故に、敵の兵器を奪い、敵の兵器を破壊すべし。敵の科学技術を奪い、敵の科学技術を破壊すべし。敵の兵糧・資源を奪い、敵の兵糧・資源を破壊すべし。敵の道具を奪い、敵の道具を破壊すべし。
城を攻めれば勝つとは限らない。兵器・科学技術があれば勝つとは限らない。故に孫子曰く、其の城を攻むるは、下すべからざる所なり。故に孫子曰く、其の城を攻むるは、力を屈するに非ざるなり。櫓轒輼を具え、器械を設け、三月して已めて成る。距闉を築くに又三月して已めて成る。将、其の忿に勝へずして、之を駆つること蟻の如くし、士卒三分の一を殺し、而るに城は抜けず。此れ攻むるの災なり。故に孫子曰く、兵を用うるの法、国を全うするを上と為し、国を破るは之に次ぐ。軍を全うするを上と為し、軍を破るは之に次ぐ。故に、戦の要は謀略を以て勝つのが最上である。
長期間の包囲、長期間の攻城、長期間の戦争は、たとえ勝っても、損害がないわけではない。もし他国がその時直ちに我が方を攻撃すれば、我が方は敗れる。長期戦で我が方に多大な損害が出れば、たとえ勝っても、占領地を強化して安定させることができず、領土を維持できない。多くの部下を失えば、部下は反逆する。同盟国も反逆し、同盟国は去り、友邦は消える。
自然によって我が方が死に至る可能性のある道を行軍するな。地形によって我が方が死に至る可能性のある道を行軍するな。土地の状況によって我が方が死に至る可能性のある道を行軍するな。困難な道は行軍するな。
士気が尽きれば敗れる。希望を失えば敗れる。包囲されれば、我が方は敗れる。準備中、警戒中に攻撃され、妨害されれば、我が方は敗れる。待ち伏せされれば、我が方は敗れる。故に、敵を待ち伏せすべし。
戦争が長引き、内外に混乱を生じ、外戦、内戦、経済低迷、国庫の損失、国庫の減少、その時に即座に攻撃されれば、敗れる。故に孫子曰く、戦久しくして国利するは、未だこれ有らざるなり。故に孫子曰く、兵は拙速なるを聞くも、未だ巧久なるを睹ざるなり。故に孫子曰く、兵は勝つことを貴ぶ。故に孫子曰く、十万の師を起し、千里して戦えば、百姓の費え、公家の奉ずる所、日に千金を費やす。内外騒動し、道路に怠惰し、操業するに能わず。十万の師は、此の如くして起こさる。故に孫子曰く、百戦百勝は、善の善なる者に非ず。戦わずして敵の兵を屈するは、善の善なる者なり。故に孫子曰く、兵を用うるの法、国を全うするを上と為し、国を破るは之に次ぐ。軍を全うするを上と為し、軍を破るは之に次ぐ。旅を全うするを上と為し、旅を破るは之に次ぐ。卒を全うするを上と為し、卒を破るは之に次ぐ。伍を全うするを上と為し、伍を破るは之に次ぐ。故に、百戦百勝は、善の善なる者に非ず。戦わずして敵の兵を屈するは、善の善なる者なり。
もし戦力が尽き、もし戦力が不足し、勝利できなければ、敗れ、領土を確保できないだろう。
水域は、我が方を死に至らしめることがある。故に孫子曰く、山林、険阻、水沢、難行の地を行くこと、彼れ此れに在れば、必ず此の地を戦場と為すな。之に遇いては、疾かに之を去れ。之に近づくな。吾は彼れに遠ざかり、吾は之に面し、彼れに背かしむ。我が方に向かわせ、敵に背かせる。
多数の戦場、多すぎる戦闘は、敗れる。
我が方に間者がいる時、我が方に内応者がいる時、我が方に裏切り者がいる時は、その者を殺し、皆殺しにせよ。そして、その間者、内応者、裏切り者と同類の者も全て殺し、皆殺しにせよ。故に孫子曰く、事の起こるより前に泄らさば、間者と泄らしたる者は、之と倶に死せよ。
外部からの干渉は、戦争の終結を困難にする。故に、外部に救援を求めるべからず。
戦争は、誰にも戦争を行うことを知られてはならず、誰にも我が方が戦争を行うことを知られてはならず、誰にも我が方が攻撃することを知られてはならず、誰にも我が方が行動することを知られてはならず、誰にも我が方が準備することを知られてはならず、誰にも我が方が態勢を整えることを知られてはならない。誰も気付かず、誰も準備せず、誰も備えず、誰も防備せず、誰も戦争を行わず、誰も戦争の発生を知らず、誰も戦争を知らない。故に勝つ。
争いは崩壊を招く。故に、争いがなければ、勝つ。
孫子曰く、勝ち兵は先ず勝つ可しと算して、而る後に戦いを求め、敗るる兵は先ず戦いて、而る後に勝つを求む。百戦百勝は、善の善なる者に非ず。戦わずして敵の兵を屈するは、善の善なる者なり。




