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第83話 文化祭

あかりたちはある学校の文化祭に赴くことが決定した。


そこは勉強も部活も名門な都内の聖英学園で、野球部は十字軍と言われるほどの有名な学校だ。


さまざまな宗教の教えを教育に活かし、精神的に優れた人間を育成するこの学校は加奈子が通う山手芸能学校もライバル関係になる。


そんな中で文化祭のライブが行われ、あかりたちはまず文化祭を満喫する。


「この学校って大きいね…」


「鳥居だけでなくモスクや聖堂、寺院などがあるなぁー」


「様々な宗教の教えを取り入れて教育に活かし、優秀な生徒を輩出しているのよね」


「ただの選ばれし精鋭ってわけじゃなさそうだね」


「ああ、そうだな。オレもバスケで何度もここにやられたんだよなぁ」


「ひかりは日本スポーツ科学大付属池袋高校のバスケ部なの?」


「まぁな。バスケと芸能界の二刀流で上手くやっているぜ!」


「最初のうちは苦戦してマシタけどね」


「うっせー!今が上手くいけばいいだろ!」


「まぁまぁいいじゃん。それよりもこの学校の魅力について知った方がいいと思うよ」


「麻里奈の言う通りだよ。私たちも楽しもう!」


「賛成です!」


麻里奈の案で全員行きたいところへ行くことになり、あかりと萌仁香は吹奏楽部へ、結衣と麻里奈は演劇部、日菜子とエマは軽音楽部、加奈子とひかりはダンス部、そして麻友美はマンガ・アニメ部へ行くことになった。


今回はSBY48としてではなくミューズナイツとしてなので秋山プロデューサーは同伴せず、他のスタッフさんがついて来る。


あかりと萌仁香の吹奏楽部はたくさんの演奏を聞いて吹奏楽の名門だと思い知り、最後の野球部の応援歌メドレーで盛り上がるところで野球部も強いんだ…と知った。


実際に萌仁香はあかりに憧れて同じ渋谷芸術学園に奨学金で入試合格し、同行の野球部はまだ弱小だからか強豪の威圧感を思い知ったのだ。


一方、結衣と麻里奈は演劇部で演技の様子を見る。


演劇部の演技力に関心を示す結衣と、演劇部が作ったであろう衣装に興味がある麻里奈はそんなやり方があったのか…とメモを取って勉強していた。


素人だからって何も学ばないのではプロとして失格というのがミューズナイツの教えで、学べるものは何でも学べと秋山プロデューサーに言われてきたが、もう既に結衣たちは勉強家なので取り入れようとしているのだ。


軽音楽部ではエマはギターソロのレベルの高さに感服し、日菜子はボーカルのパフォーマンスになるほど…と頷きつつもオリジナル曲がない事にちょっとガッカリもした。


ダンス部ではストリートダンスにはない創作ダンスでひかりは目を輝かせ、加奈子はそれを見ていい刺激になったなとひかりを見守った。


マンガ・アニメ部では同人誌の即売会が開かれ、麻友美は欲しかった同人誌を購入し、早速クラスの出し物である喫茶店でくつろぎながら買った同人誌を読んだ。


その同人誌はちょっと宗教的なところもあるけれど、道徳観が試されるマンガになってて麻友美もなるほど…と頷き少しだけ勉強になった。


そしてライブの時間が近づいたので全員体育館に集まり楽屋へ入る。


「どうだった?文化祭の自由行動は?」


「私は吹奏楽部の野球部応援メドレーで、自分の学校の野球部がまだ弱小なんだと思い知っちゃった」


「あかり先輩と同じです…」


「そういや萌仁香はあかりに憧れてアイドルはじめただけでなく学校も一緒だったね。中学が日暮里だから通うの大変じゃない?」


「大丈夫です。劇場で慣れてますから」


「演劇部は?」


「主役を演じた子もそうだけど、名脇役って感じの子もいてあの子はきっと将来大物俳優になるかもしれないわね」


「衣装も全部自家製だと後でその生徒に聞いてアタシもビックリしちゃったよ。演劇部はうちの高校と同じで全部自家製でやってるんだって。軽音楽部は?」


「うーん…やっぱり全員作曲経験がないからか版権曲ばかりだったかな?うちの高校はよく作曲する人もいるからね」


「それは智也くんがいたからデス。日菜子とは違うのデース」


「うっ、それはそうだけど…。エマはどう思ったのさ?」


「ギターソロは素人ではなかなか出来ないものデスが、全員それなりに練習してきたからなかなかデシタ。まぁエマには敵いマセンが」


「ちゃっかり自慢かよ!」


「ダンス部は?」


「ダンス部はストリートダンスとは違うジャンルに度肝を抜かれたな!影を使ったダンスにオレもやられたって感じだった!」


「私もあのダンスの発想はなかったなぁ。アイドルにはない創作ダンスは本当に参考になるよ。それで麻友美…あなたのその本の量は一体…?」


「これはコミックマーケットでも有名な高校生同人作家さんの作品で…絶対にこれだけは欲しいと思った本です…。他の子たちの同人誌も宗教的なものから王道な恋物語…ヒーローものなどたくさん興味のあった作品ばかりで…つい買いすぎました…」


「オタク趣味な麻友美ちゃんらしいね」


「ミューズナイツの皆さん!そろそろ準備お願いします!」


「はい!じゃあ掛け声…やろっか」


「はい!」


「ミューズナイツ!」


「レッツミュージック!」


ライブが始まると生徒たちはそれぞれのサイリウムを発色させスタートダッシュを切る。


9色に輝いたその景色はアルコバレーノや月光花よりも美しく、そしてカラフルな光景で加奈子もさすがに惹かれていった。


最初はデビュー曲の応援歌で次に夏のインターハイの主題歌、さらにはカタオモイに悩む女の子へのエールなども歌いMCに入る。


「みんなー!せーの!」


「アッカリーン!」


「前田あかりです!今日という日を楽しみにしていました!この特別ライブももっと盛り上げていこうね!」


「じゃあみんな!いくわよ!結衣はいつでもー?」


「ストイックー!」


「大島結衣です!この聖英学園のライブを待っていました!文化祭もライブhも楽しんでいくわよ!」


「よっ!みんな元気?」


「めっちゃ元気ー!」


「日菜子を見たらー?」


「大元気ー!」


「篠田日菜子でっす!この学校にもたくさんの幼なじみがいて楽しいな!これからも盛り上げていこうね!」


「あの…えっと…キラッ☆」


「天使まゆっち俺の嫁ー!」


「その…渡辺麻友美です…!やっぱり緊張しますね…。でもミサ難に会えることを楽しみにしていたのは本当です…。最後まで楽しんでくださいね…!」


「刻め!オレのダンスは!」


「ひかりのごとく!」


「高橋ひかりです!ダンス部にも負けないダンスパフォーマンスを見せてやるからオレにも注目してくれよな!」


「さてと…私の花道は…ここよ!」


「ここが麻里奈ロード!」


「板野麻里奈でっす!演劇部の衣装はアタシ好きだなぁ。あーゆーの着てみたいなぁ。でもアタシらの衣装も負けないくらい素敵なんで注目してね!」


「ハーイ!今日のギターソロは誰かなー?」


「すっとエマのターン!」


「柏木エマデース!この学校は凄いところばかりデスが、ちょっと盛り上がりが足りないんじゃないデスカー?最後までちゃんと楽しんでってクダサーイ!」


「やりづらいなぁ…。でも…盛り上げるのはー?」


「加奈子かなーん!?」


「秋山加奈子です!3月には卒業しちゃうけど…今日はこの学校でライブが出来て最高です!最後まで応援してってください!」


「お帰りなさいませご主人様!」


「萌え萌えきゅーん!」


「小嶋萌仁香です!今日はその…べっ別に楽しみにしてたわけじゃないんだからねっ!」


「嘘だぁー。一番楽しみで眠れなかったって言ってたくせに」


「もう!そういうのは言わないでって言ったでしょ!?麻里奈先輩のバカーっ!」


「あはは…。それじゃあここからあと三曲で最後になりますが…」


「ええーーーーーーーっ!?」


「一気に三曲も新曲を作りましたのでついて来てくださいね!それではいきます!」


MCも終えて新曲と言われている麻里奈がセンターの美しくなりたい女の声をエール、エマがセンターの海外への挑戦曲、そして萌仁香がセンターの変わる事に勇気はいるけどその勇気が第一歩になると言う励ましの曲で締めくくり聖英学園のライブは成功した


都内一の名門校でのライブはかなりの宣伝になりミューズナイツだけでなく、SBY48のワールドアイドルオリンピックへの前進となる。


そしてついに…ワールドアイドルオリンピックの出場が決まる書類選考の結果が届いた。


つづく!

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