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第80話 もう一度選挙

ダークネスパワーとの戦いを終えてから一息つき、ようやく平和が戻って気を取り直し、あるイベントに取り組む。


2月になり一年があっという間に過ぎていったことがわかる。


そして2月といえば…今年度の神7を決める秋山プロデューサーのグループアイドルの総選挙だ。


各地域にある48グループの中で最も人気のあるアイドルたちが選ばれる名誉な事で、今回は各地域に新メンバーのオーディションが行われたことで、いつもの50位から100位に変更されたなど変化もある。


そんな中でついに総選挙が行われる…


「さぁお待たせしました!秋山拓也プロデュースアイドル総選挙!ここに開催です!司会はわたくし本田綾香がお送りいたします!みんな!盛り上がってる!?」


「Fu---------!」


「いいねぇその盛り上がり!私、盛り上がってるの大好き!さぁ今年度は一体どんなアイドルたちが総選挙に選ばれるのか!?それともUMD48の白石美帆が下剋上か!?またはミューズナイツ王朝の始まりになるのか!?」


「王朝だってさ」


「本田さんは気が早過ぎるのデス」


「でもアタシらってそこまでのことをしちゃったから言いたくなるのも無理はないか」


「すごく嬉しい事だよ。私もここまでみんなと続くなんて思わなかったから」


「確かに最初は個性豊かでまとめるの大変だったわ。成績が芳しくないのが9人中5人だものね」


「それは言わないでよー!」


「結衣先輩は厳しすぎるんですー!」


「まぁまぁ…。でも皆さん全てのテストを乗り切ったから大丈夫ですよ…?」


「さぁおしゃべりは後だよ。これから総選挙が行われるからステージに立つ準備をして」


「は、はい!」


「加奈子先輩、いつもよりピリピリしてるね…」


「無理もないわ…。加奈子先輩にとって最後の総選挙だもの」


「だけど選ぶのはファンだから誰も責める事は出来ねぇ…」


「うん…。残酷だけど遠慮がない方がいいね…」


「さぁ早速ベスト100から50まで一気に行ってみよう!」


「ちょっと待って本田さん。その前に全グループによるパフォーマンスからだよ?」


「あっ、ごめんんさい!つい早く結果が見たくて…。私ってせっかちだなぁ…。じゃあまずはSBY48から!」


最初のSBY48のパフォーマンスが始まり、会場のボルテージはいきなりマックスになる。


しかもワールドアイドルオリンピックに出場するメンバーともなれば盛り上がるのは必然だ。


それも全グループがその選抜メンバーなら、なおさら盛り上がらないわけがなかった。


まだ予選ブロックの組み合わせは決まってないけれど、早くも決勝ブロックに行くアイドルは誰なのかを予想するファンも中にはいた。


全てのパフォーマンスを終えると、グループごとの制服に着替えて順位発表で呼ばれるのを待つ。


最初にベスト100から50までだ。


100位ともなると売れ始めている研修生も中にはいて、ダークホースとも呼ばれる子もいた。


というよりもそれぞれのプロデューサーの意向で、あえて研修生を売り出してレギュラーメンバーに喝を入れるのもあるのだろう。


あかりたちは前回は好成績だったため、まだ出番はないと思われがちだが、やっぱり当の本人たちは緊張のあまりにただ祈る事でいっぱいだった。


あの頃はまだ新人で勢いがあった上に戦いでずっと留守にしていたから、きっと芸能界での印象も薄いだろうという不安もあったからだ。


今はもう新人のビギナーズラックも通用しないくらい売れてしまい、芸能界を留守にしたハンデは大きいと予想もした。


一気に49位から17位までを発表すると、あかりたちの心臓の音が聴こえるくらいドキドキしていて、周りを見れば各グループのエース級の子たちでさえソワソワするほどだ。


そしてついにベスト16の発表だ。


16位にはKKR48のエースの林友希菜、15位はWRD48でロシア出身のアナスタシア・ウラジーミル、14位には同じくWRD48ながらエースでエチオピア出身のアンナ・アベティ、14位はUMD48の指原文乃、13位には同じくUMD48の小泉るいか、12位はTYT48のエースの星野きらり、11位はTHK48のエースの島田真侑になった。


そしてここからベスト10の発表だ。


「さぁここからはベスト10です!10位は…UMD48のエース白石美帆ちゃん!」


「えぇーーーーーーーーっ!?」


「うそー!?低すぎだろ!?」


「じゃあまず美穂ちゃんに聞いてみましょう!今の心境は?」


「はい。まぁ…皆さんは納得いかないと思いますが、ベスト9はもうわかると思います。私には出来なかった平和を取り戻した救世主…ミューズナイツの方たちだと思います。さすがに芸能界をずっと留守にしていたとはいえ、救世主を上にしないなんて事はないと思ってました。だから私は納得しています。どうか彼女たちを誹謗中傷しないでくださいね?」


「ああ…あの子たちなら仕方ないな」


「そうだな。俺たちの夢を救ってくれたもんね」


「それだけじゃない…今ここにいるあの子たちの夢でさえ守ってくれたんだ」


「なら文句はないな…」


「じゃあ気を取り直して9位です!9位は…板野麻里奈ちゃん!」


「あー!アタシが9位かー!」


「では今のお気持ちを!」


「んー、やっぱり1位じゃないのは悔しいけど…エースじゃないのにエース級の子たちに勝てたのは誇らしいかな。次は下向上してみせるよ!」


「では8位です!8位は…大島結衣ちゃんです!」


「ここで私なのね…。そうですね、リーダーとして責任もある中でこの順位に来れたのは嬉しく思います。これからはもっと上を目指し頑張ります」


「では7位です!7位は…篠田日菜子ちゃんです!」


「んー!悔しい!でも…応援してくれたみんなのおかげで幼なじみはここまで来たよ!ありがとう!」


「では6位です!6位は…小嶋萌仁香ちゃんです!」


「ええっ!?萌仁香なの!?えっと…嬉しくないんだから!なんて思ったけど…やっぱり嬉しい!ツンツンしている萌仁香を選んでくれて…ありがとう!」


「小悪魔だー!じゃあ5位です!5位は…柏木エマちゃんです!」


「Oh…エマデスカ…。結果は残念デシタが…ここまで来たら悔いはないデス!」


「じゃあ4位です!4位は…渡辺麻友美ちゃんです!」


「私は4位ですか…?えっと…こんなに上だなんて思ってませんでした…。応援してくださって…ありがとうございます…!」


「それでは栄光の3位です!3位は…高橋ひかりちゃんです!」


「あー!もう少しで銀メダルだったか!まぁでも…こんなに票を入れてくれてサンキュー!これをきっかけに自信を持てるぜ!」


「では栄えある2位です!2位は…前田あかりちゃんです!」


「やっぱり先輩には敵わないなぁ…。えっと…あの時はビギナーズラックでしたが、今回は実力でこんなに高い順位で選ばれました。本当に感謝しています!」


「では最も人気のあるアイドルは…秋山加奈子ちゃんが1位です!」


「おおーーーーー!」


「嘘…私なの…?これからアイドル引退するはずなのに…」


「先輩は戦闘の時で引っ張ってくれたじゃないですか」


「あの時に先輩が庇ってくれなかったら、私が重傷を負ってました」


「最後の戦いだって加奈子先輩がいなかったら…私たちはどうなっていたか…」


「むしろ負けていたと思いマスよ…?」


「今回は先輩に譲りますよ」


「でもやっぱり1位になりたかったなぁ…」


「さぁ先輩、ファンのみんなが待ってますよ?」


「そうだね…待たせたら失礼だもんね。じゃあ行ってくるね」


「さぁ加奈子ちゃん!有終の美の一言をどうぞ!」


「皆さん、今年度からアイドルを引退する私を選んでくれてありがとうございます。皆さんもニュースで聞いた通り、私は父を越えるプロデューサーにあるためにアイドルを引退し、世界中を旅しようと思ってます。だからこそ後輩たちには負けたくないって思ってました。でもそれよりも…後輩たちや仲間たちがあっての私であり、センターであり、グループだとも思っています。だから私自身は1位がどうこうではなく、みんなと一緒にワールドアイドルオリンピックで金メダルを取る事を誓います。そして…他の48グループの皆さん、正々堂々と競い合い決勝ブロックで会いましょう」


「おーっと!ここで宣戦布告だ!これはアイドル界も盛り上がってきました!以上総選挙でした!」


総選挙の1位は秋山加奈子に決まり有終の美を飾る事が出来た。


ただ残るはワールドアイドルオリンピックで金メダルを取るのみでSBY48だけでなく各48グループはSBYを越えようと意気込んでいた。


それから2019年度を終え、4月から2020年度に入る。


つづく!

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