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第71話 悪夢の女帝

あかりたちはゲーツィスから取り戻した城から、ゲーツィスが拠点にしていた城を探す旅に出る。


そこのどこかにルシファーナが潜んでいると見たあかりたちは、ダークネスパワーを察知する力を使い集中して探す。


するとあかりは真っ先に見つけそこを向く。


「感じる…!ダークネスパワーの中心があそこにある気がする…!」


「もう見つけたのですか…?」


「ちょっとオレも察知してみるわ。…うげぇ…これはヤベェな…!」


「本当に!?私も!…何だろう…?この肌が焼けるような感じは…!」


「じゃああそこにアクムーン城があるんですね…!」


「ええ。あそこに向かうからにはたくさんの罠があるかもしれないから警戒して行きましょう」


「うん…!」


あかりが見つけると、ひかりと日菜子も気になって察知し、同じ場所にダークネスパワーを感じあまりの恐怖に怖気づいた。


それでもあかりたちはルシファーナを倒して、人々だけでなく自分たちにも夢と未来を与える役目がある。


ここで退いたら二度と人は夢を持たなくなり、感情というものがなくなってしまう。


その気持ちを持って城へ向かった。


約3キロ進むと城が見えてきたものの、周りには毒の沼地があり、迂闊(うかつ)に近づくと体を溶かしそうなくらいに毒々しかった。


「Oh…!これは進んだらスライムになりそうデース…」


「これ本当に進めるの…?」


「物は試しに…それっ!」


「うわっ!石が溶けてんじゃん!」


「このままここで進めないのですか…?」


「ここは萌仁香に任せてください!えーーーーーーいっ!」


萌仁香は自分の出番だと言わんばかりに、ハンマーを担ぎ強引に地面を叩き割った。


すると地響きだけでなく地割れも起き、地面が浮き出てそれをハンマーで叩き飛ばしたのだ。


沼地は強引に埋められこれで城に進めるようになる。


「どんなものよ!」


「萌仁香…あなたのその発想力は私も見習うべきかな…!」


「マジかよ…!スゲェパワーじゃんか!オレも負けてらんねぇ!」


「悔しいけど私よりパワーがあるわね…!もっと筋トレで追い込もうかしら…?」


「それよりも早く進みましょう…!この状態もきっと長くは持ちません…!」


「確かにそうだね…行こう!」


沼地は埋められたものの、いくら分厚い地面でもいずれ沼地の毒で溶かされて元に戻ると踏んだ麻友美はみんなを催促し中に入る。


麻友美の計算通りに、時間が経つと地面が溶けはじめ、麻友美の計算力の高さにあかりたちは感心する。


ホッと一息ついた直後に中に入りルシファーナを探す。


複雑に要りこんではいるけれど、一方通行な構造なのですぐに玉座にたどり着く。


「ここが玉座だね…」


「ここにゲーツィスが座って指示を出していたんだ…!」


「だけどあの野郎の気配をまったく感じねぇ…!」


「もう!一体どこにいんのよ!」


「もしかしてこのパターンは…あのゲームに似ているのでは…?だとすれば…」


「麻友美ちゃん!?どうしてカーペットをはがすの!?」


「もしかしたら足元に隠し階段があると思うんです…!皆さんも協力してください…!」


「わかった。僕らも協力しよう」


こうしてあかりたちは足元をよく調べ隠し階段の行方を探す。


麻友美は過去にモンスタークエストことモンクエを経験しており、その経験を活かしてその攻略法を思い出す。


すると勘の鋭い麻里奈は足元に違和感を覚え、一気にカーペットをはがす。


「ここが怪しいな…せーのっ!よいしょっ!あっ!隠し階段みーっけ!」


「本当に!?」


「ほらここ!」


「本当だ!」


「渡辺さん…君やるじゃないか!」


「えへへ…たまたまです…」


「そうとわかったら早速奥へレッツゴー!」


隠し階段を降りると、一気に明かりがなくなり薄暗い廊下を進む。


不安になったあかりたちは何か明かりが欲しいと感じ、その辺で拾った木の棒に火をつけてたいまつを作る。


たいまつを持ったまま奥に進むが、一向に前に進んでる感じがなく、本当にこれで合ってるのだろうか、自分たちは迷ったのではないかと不安がよぎった。


しばらく歩いていくと、ピラミッド状の祭壇があり、たいまつで周りを確認しても、そこ以外に道がなく仕方なく登ることにした。


頂上まで登りきると、突然周りのろうそくに火が付き、何やら不吉な儀式が行われる雰囲気が漂った。


警戒態勢に入るとルシファーナが近づきあかりたちにこう言った。


「よくぞ我が城に来た。お前たちの勇敢さとたくましさに免じて我が悪夢の儀式への参加を認めようぞ。悪夢こそ美しく人が未来を持つなど元々愚かしいのだ。現にこうやって人間共は欲に溺れ、驕り、そして絶望していくのだ。そしてまた深い罪を背負い無駄に生きていくのだぞ。そんな人間など存在する価値がないのだ。お前たちにその気があるのなら人間を無気力化し、滅ぼした後に世界の半分をくれてやろう。どうだ、悪い話ではあるまい」


「究極の選択ね…!」


「みんな…!」


「あなたにとってはいい話かもしれないけど…人は夢を持つことで自分らしく生きる事が出来るのを私は知っているもん!あなたのように未来を奪って滅ぼそうとする奴に私たちは負けないから!」


「私だって挫折して絶望する事もあるわ!それでも頑張れるのはみんなの応援のおかげなのよ!その応援を無駄にしないためにあなたには負けないわ!」


「恋する事もくだらないと言うのなら…私はお前を絶対に許さない!恋をするからこそ人は発展し希望を持つことが出来るんだから!」


「臆病だった自分を変えるのもまた夢の一環だと思います…!きっかけってそんなに邪魔なんですか…?あなたを倒して…夢はくだらなくなんかない事を証明します!」


「よくもオレたちの夢をバカにしやがったな!テメェだけはぶちのめしてやらねぇと気が済まねぇ!オレの熱いハートを受けてみやがれ!」


「確かに挫折して苦しい事もやめたい事もあるよ!そこを乗り越えた先に未来があるんだからアタシらの未来の邪魔すんじゃねーよ!」


「それを奪うだなんて…アナタはCrazyデース!せっかくの夢の足を引っ張るなんてそんな悪魔みたいなことを見逃すわけにはいかないのデース!」


「あんたのせいで萌仁香たちは辛い思いをしたんだから覚悟しなさい!それに…加奈子先輩の仇を討ってみせるんだから!」


「いい話だと思うのだが残念だ…。ならばその愚かな心ごと打ち砕き何もやる気が出ないようにしてやろう!」


「みんな!諦めない気持ちを聞かせてくれてありがとう!どうか…僕らの分まであいつに勝ってくれ!」


「もちろんですプロデューサー!絶対に勝ってみせます!みんな!」


「うん!」


つづく!

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