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第30話 勢い

日菜子は何とか近づこうとするも返り討ちに遭い、麻里奈も装填の時間稼ぎが出来ないか試行錯誤するも大きな魔物のリーチでゴリ押されてしまう。


このままでは二人はやられてしまうと思った。


それでも諦められない二人は突破口を開こうと勢い任せで立ち上がる。


「ほう…?随分諦めが悪いんですね。僕の力を示されてもなお立ち上がるとは…」


「仕方ないじゃん…。だってこの人たちは夢があって…破られても新しい何かに挑戦してさ…挫折するかもしれないのにワクワクが止まらないって時があるんだって思うと…どうもアタシたちって諦めきれないんだよね…」


「そのノリと勢いだけでさ…私たちはここまで来れたんだよね…。でも…もうそれだけでは限界かも…。だからここからは…ちゃんと考えて行動しないといけないね…。ブレイン…私たちはお前のおかげで気付いたよ…。今度は自分たちも変わる番だってね…」


「変化を恐れない勇気ですか…。そんなもの何のためになるのですか?」


「そんなものねぇ…。人間ってどうも変化する事を嫌う傾向だけど…そのおかげで自分を保てるしやり慣れた事だから安定もする…。だからこそ年齢と共に環境や時間…そして何よりも経験と共に変わらないと安定はどっかに行っちゃうのよね…」


「麻里奈の言う通りだよ…。いつか訪れる変化のタイミングを失えば…もう誰も夢を見る事も…努力する事も…安定した生活を送る事も出来ないんだよ…。お前にはわからないと思うけど…ちっぽけなきっかけなんて…私たちは知らない!イナズマフォール!はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


「うっ…!」


「ナイス日菜子!このまま狙いを定めて…レーザーショット!」


「ウグッ…!」


「よし!効いてるよ麻里奈!」


「アタシがクロスボウだけだと思うなよ?これでも喰らえ!」


「何…!?いつの間にサーベルを…!?」


「これが私たちが編み出した…ノリと勢いの修行の結果だ!」


「そしてノリと勢いは…猪突猛進なだけでなく臨機応変にもなれるって事さ!」


「ちっ…これだから人間は面倒なんですよ…。もういいでしょう!やっておしまい!」


「ウオォォォォォォォォォォォォォッ!」


「今だ!必殺の…クラブクラッシュ!」


「グオッ…!」


「な…!」


「麻里奈!」


「オッケー!ヒーリングショット!」


「ウオォォォォォォォォォォッ…!」


「ビクトリー!」


「いえーい!」


「ノリと勢いか…暑苦しいのは大嫌いなのでね…。一時撤退しましょう」


こうして檻の中に閉じ込められた男女は無事に救出され意識を取り戻す。


アマチュアながらゲーム制作をしている男子大学生、ドラフト指名を夢見る高校球児、会社の一大プロジェクトを任された社長令嬢、国家資格を得るために猛勉強中の女子大生、そしてまだ知られていない海の生態系を研究する女性教授はそれぞれ向かう場所へ向かい日菜子と麻里奈はホッと一息ついた。


しかし日菜子と麻里奈はまたラジオ収録がある事を思い出してヤバいと思って全力でスタジオに戻った。


するとディレクターの人はあまりにも心配したのか二人を軽く説教する。


「二人とも…無事だったからよかったけどこんな化け物が現れた時に無茶して出ていくなんてダメだよ?二人はまだ中学生なんだから将来の日本のためにはちゃんと命を大事にしなきゃ!ましてや二人はデビューして間もない若手なんだよ?今後はノリと勢いも大事だけどちゃんと考えるようにね?」


「はい…すみませんでした…」


「でも…本当に無事でよかった…。さっき秋山プロデューサーから電話で聞いたよ。君たちは人々の夢を奪う悪の組織と戦ってるんだっけ?」


「あ、はい…」


「芸能界や裏方の世界ではSBY48の新人たちによく似た女の子が軍服を着て魔物と戦ってるという目撃情報と噂が広がってて後で電話で聞いたら真実を話してくれたよ。今後は無理せず命がヤバいと思ったら逃げる事も覚えなさい」


「はい!ありがとうございます!」


「さて、これからラジオの続きだよ。二人とも気合い入れていこう!」


「押忍!」


こうしてディレクターに叱られながらも許された二人はディレクターの優しさに安堵して全力でその期待に応える。


最近芸能界で人々が檻の中に閉じ込められて魔物が現れたら軍服を着た騎士風の女の子たちが戦って浄化し夢を守っているという噂が流れている。


これ以上隠してたらマスコミがスキャンダルするだろうと踏んだ秋山プロデューサーは自らその事を公表し事が大きくならないように牽制した。


それが吉と出るか凶と出るかはまだわからないが今後どうなるかは敵の行動次第だろう。


つづく!

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