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僕(わたし)のキモチ  作者: 対子落とし
第1章 ふとしたことで
8/9

1―8 僕の〇〇〇 その3

 ちょうど3ヶ月経ったようです。

 なお今回は短めです。

 僕のあられもない恥ずかしい場所をいっぱい見られてすごく恥ずかしいのに、僕の横にはいつもよりおかしなテンションで居るお姉ちゃんが。デートとか言わないでよ。すごく恥ずかしいから。あぁダメだ、意識しちゃって余計に恥ずかしくなってきた。あーもうお姉ちゃんのせいなんだから……!!


「いーのーりーぃー、ゆーいー、あなたたちいつまで居るのー? そろそろ時間でしょー?」


 ん? あれ? お母さん? 今何時? 僕は慌てて時計見る。 朝7時18分(07:18)だった。


「―ッ!?」


 えっ!? もうこんな時間!? 急がないと!!


「祈梨ちゃん、ちょっと急ごう?」


「そうだね、お姉ちゃん。僕頑張るよ!」


「その意気や良し」


 お姉ちゃん、なんだかんだ言って僕をサポートしてくれる。やっぱりお姉ちゃんはかっこいい。時々暴走するのがアレだけど。お姉ちゃんから渡される服を、お姉ちゃんにどうやって着るか教えてもらいながら順番に着ていく。「これはちょっと……」ってなった服もあったけど、お姉ちゃんに「時間大丈夫かなー?」って急かされて結局着てしまった僕が居る。何これ思ったより恥ずかしいよぉ……。それで着せ替え人形みたいになっていたと思う。お姉ちゃん、すごく楽しそうだったし。


 今の僕の服装は、肩まで伸びた白に近いベージュの膝下まで隠れるマキシワンピースで、黒のニーソックスを穿いている。これならまだ耐えられる。スカートとかはまだ無理……。この前穿いてたのは、あれは……。なかったことにしたい。ただ単に気付かなかっただけだし……。今にしては思う。あれは恥ずかしい。さっきお姉ちゃんに言われて着た下着、白い生地の淵に刺繍が入ったブラジャーと、白い生地の淵に刺繍が入っていてワンポイントにリボンが付いているパン……、ティ……、も穿いてる。あれ、でもこれってちょっと動いたら見えちゃう、よね? 風とか吹いたら捲れ上がって見えるよね? あぅ……。恥ずかしい……。これってお姉ちゃんの趣味だよね!? なんで僕がこんな恥ずかしいの着なくちゃいけないの!? あ、お姉ちゃんずっごいニヤニヤしてる。お姉ちゃんのバカ!


「祈梨ちゃん、今のうちにお勉強しましょうね〜」


 なんだかすっごい嫌な予感がするんですけどぉ! やっぱりお姉ちゃんを頼りにするのはダメかもしれない。



 結局僕もお姉ちゃんも学校に着いたのは余鈴2分前でした。遅刻するかと思った……。



☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆



「はぁ……。はぁ……。はぁー……。セーフっ!」


 息が上がってどうしようもないまま教室に入って自分の席に座る。スカートがひらひらしてる気がするけど今は気にしてられない! 暑い! まったくお姉ちゃんのせいなんだから……! 下敷きはどこ? あ、あったあった。パタパタと音を立てながら仰ぐ。あぁ、涼しい……。


「祈梨ちゃん、そんなことをしてたら見えちゃうよ?」


「え?」


 涼しんでいたら横からそんな声が聞こえてきた。僕は声が聞こえてきた方を向くと、そこには瀬里菜ちゃんが居た。


「見えるって?」


 僕はどういうことかさっぱりわからないままそう聞き返す。そうすると、瀬里菜ちゃんは僕の耳に小さな声で教えてくれた。


「パンツ、だよ。今日は白なのねぇー」


―――ガバッ


 僕は慌ててスカートを抑えるように足を閉じた。ついいつもの癖で足を広げていたようで、瀬里菜ちゃんにばっちり僕のパンツを見られていた。今朝あんだけ恥ずかしい思いをしたのに、また恥ずかしくなってきた。


「赤くなってる祈梨ちゃんかわいいねぇ~」


 からかうように瀬里菜ちゃんは言う。


「まっ、それが祈梨ちゃんのいいところでもあるんだけどね~」


「ははっ、そうだね! 祈梨ちゃんはかわいい!」


 また突然が声がした。びっくりしたから声がした方を見ると、なぜかニヤニヤして僕を見ている真央ちゃんが居た。気が付かなかった……。ってそりゃそうか! 時間ぎりぎりだもんね! まったくお姉ちゃんのせいなんだから!


「「うん、祈梨ちゃんかわいい」」


「うぅー……」


 そして僕は恥ずかしさのあまり、瀬里菜ちゃんに声をかけられるまで学校のチャイムが鳴っていることに気付かずにそのまま俯いていた。




―――キーンコーンカーン キーンコーンカーン キーンコーンカーン キーンコーンカーン


 時間は過ぎて行って、今はもうお昼。みんなでわいわいしながら食べるご飯っておいしいと僕は思うんだ! まぁ、給食なんだけどね。


「「「いーただーきまーす」」」


 あれ? ハモった。ちょっとおかしい。


「ぷぷっ」


 なんだかおかしくなっちゃった。こんなこともあるんだねー。


 僕と、瀬里奈ちゃんと真央ちゃん、机を隣り合わせて真央ちゃんと瀬里奈ちゃんが机を向かい合わせにして、僕はその端っこに机を着けて3人で囲んで一緒に食べる。いつもやってることだから、おいしく楽しく食べている。今日の献立は、薄いアルミ製の容器に入った炊きたてのようなご飯と、広めの器に入ったハヤシライスに、小さめの紙コップに入った牛乳だった。なんでハヤシライスと牛乳なんだろうと思う。牛乳、牛乳ねぇ……。そう、僕は牛乳が苦手。なのに毎日給食の献立には牛乳が入っている。なんで……。水があればその水を飲むのに……。なんで牛乳……。


「あっれー、祈梨ちゃん。牛乳飲まないと身長伸びないよ?」


 そんな僕を見て瀬里奈ちゃんが僕をからかうように言う。


「うっ……」


「まったく私たちみたいに背ちっさいくせにこんなのがこんなにあるのよ?」


「ひゃん!」


突然瀬里奈ちゃんが僕の、その、胸を揉んでくる。それが突然過ぎて僕はたまらず声を上げた。


「あららー? 今の声はなんだろなー?」


「ひっ、やめっ、ひぁあ!」


「瀬里奈ちゃんだけずるい! 真央もー!」


「ちょっと、瀬里奈っ、ちゃん、ひやっ、真央ちゃん、やめっ」


 なぜか僕は瀬里奈ちゃんと真央ちゃんから胸を触られている。なんで? どうして? 


「はぁー……」


「「祈梨ちゃん」」


「はぁ、はぁ、はぁ、はい」


「「それは反則よ」」


「はぁ、はぁ、はぁ、なんのこと?」


「「何この子怖い」」


 僕は顔を真っ赤にしつつ、何のことだかさっぱりわからないまま顔を傾げると、2人からそんなことを言われて余計わからなくなった僕でした。




☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆




「いーのりちゃん! 一緒に帰ろっ」


「あっ、瀬里奈ちゃん。うんっ、いいよー」


 今日もいろいろあったなぁ、なんて1人思っていると瀬里奈ちゃんから声をかけられて、断る理由もないし僕はそれに乗っかった。


「あっ、ずるーい」


すると後ろから声がかかる。その声の主は……。


「真央ちゃんも一緒に帰ろっ!」


「うんっ!」


真央ちゃんだった。僕はやっぱりなんだかんだ言ってこの2人と一緒に居る方が落ち着くし、楽しい。それは今までもあったんだけど、女の子になってから余計思うようになっていて……。


「あ、あれ? 祈梨ちゃん顔が赤いよ?」


「うっ、うるさい!」


「照れてる祈梨ちゃんも可愛いー」


「こっち見るなぁ〜!」


 意識しちゃうと余計に恥ずかしくなって、顔が赤くなっているのが自分でも分かるくらいになっていた。それを見られたくないから僕は走って家に帰っていた。

 先月「今月中には更新します!」とか言っておきながら放置してました。更新を心待ちにしていた方はごめんなさい。はい。


 悩みに悩んで、とうとう祈梨のお姉ちゃんの名前が出てきました。果たしてこの子はどういう動きを見せてくれるのか、注目です。

(作者の意図とは別に勝手に動き出すかもしれません)

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