1―9 僕の〇〇〇 その4
今回も短いです
ーーーバタン!
「はぁ……。はぁ……。はぁ……」
僕は逃げるように帰ってきた。なぜか今日は鍵が開いていた。あれ、おかしいな。鍵はちゃんと閉めたはずなのに。今はとりあえず飲み物を……。
「んっ……、んっ……、んっ……、ぷはぁー!!」
火照った身体にこの冷ための飲み物は気持ちがいい。なぜ冷ためなのかというと、僕がお腹を下しやすいから。あんまり冷たいものを飲んだり食べたりすると、お腹を下しちゃうから、冷たいものを飲んだり食べたりしないようにしている。それで昔ひどい目に遭ったからなぁ……。
「こら、女の子がそんなことをしちゃいけません」
「ひゃうっ!?」
「『ひゃうっ!?』って、ずいぶんと可愛らしい声を出すじゃないの?」
だ、誰!? 横から急に声がしてびっくりしてしまい、変な声を上げていた。なんで……。って。
「あーっ!! あの時のお姉さん!!」
「おじゃましてます」
「なんで!? 鍵は!? お姉さんが開けたから開いてたのか!!」
「あぁ、それなら開けさせてもらったわ」
「どうやって!?」
「秘密よ」
はぐらかされてしまった。
「って、なんでここに!?」
「あぁ、それを説明しに来たのよ」
「説明?」
何のだろう。
「えぇ。今のあなたには魔法が掛けられているわ」
「魔法……?」
魔法? そりゃああこがれるけどさ……。って、魔法!?
「そう、魔法。あの勾玉は覚えているかしら?」
「うん、覚えているよ」
忘れるはずもない。あの時の勾玉は覚えている。周りの人には見えないらしい、あの僕だけが見える勾玉のことを。
「あの勾玉にはね、その勾玉を持つ者の願いを叶えるという魔法が掛けられているのよ」
「え?」
え?
「と言っても、願い事の数には限りはあるけどね」
「?」
僕はポカーンとしていた。だから僕は朝起きたら急に女の子になっていたってこと? そんなこと出来るの?
「出来るから女の子になってるんでしょ?」
「な……っ!?」
なんで!? どうして!? 僕の心が読まれてる!?
「あ、そうそう。この魔法が掛けられた人は、最初っからそのことになってるように設計されているよ。まぁ、仲のいい子たちには影響をそんなに受けないけどね」
えっ、ちょっと、それはどういう……。
「まっ、楽しんでいってちょうだいね~」
あの時のお姉さんは、手を振りながら背中から白い羽を煌めきさせながら扉から出ていった。
そういう僕は、ただポカーンとしか出来なかった。
【2016/02/17 00:00 初版】
なんだかんだで放置してしまっていたので投稿。
なお今回も短かったですね。もうちょっと長く書けるようにします……。
因みに私はもう1作投稿していますので、そちらも併せてご覧ください。




