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Dreaming Maker+  作者: 菖蒲P(あやめぴー)
一章
35/35

三十四話 夢を創り出していく

ついに出番となった両ユニット。しかし脳裏から天のことが離れることはなかった。しかし陽昇の口から驚きの事実が発される。彼らの夢はこれからも構築され続けていくだろう。

ステージにDreaming Maker+、百花繚乱の両ユニットが上がった。そしてまもなくパフォーマンスが始まった。観客に笑顔を振りまき、歌って踊った。しかしメンバーの脳裏から天のことが離れることはなかった。それでも会場は盛り上がり、ボルテージが最高潮に達した。


パフォーマンスが終わり、トークコーナーとなった。全員が改めて自己紹介を終えると、急にステージの照明が落ちた。

「なんだ?」裕一たちが驚きあたりをキョロキョロ見回すと、ステージ裏からとある人物が登場した。

「いや〜寒いね〜 どーも、皆さんこんばんは!明石圭人です!」圭人が登場した。メンバーはもちろん驚いた。

「なんで明石さん!?」「俺、今回のスペシャルゲストなんで。ずっと待機してたんだ。最後にも出るよ」寒さで顔を赤くしながら圭人が事情を説明した。

「それでは、皆に今回のライブの感想とか聞いて行こうかな〜」それからしばらくトークコーナーとなった。


トークコーナーも終わりになった頃、圭人は皆の胸中にあったあの質問を投げかけた。

「御影くん、天さんの具合はどうなの?」圭人は天の状態を知っていながらも知らないふりをして質問する。

「具合は大丈夫だと思います。今日は手術でした」その声に観客もざわめく。

「手術ってもう終わったの?」「はい、結果も出ました」メンバーは胸の高鳴りを感じた。

「皆さんに伝えたいと思います。これが初めてですよね。天は...」観客が、メンバーが、圭人がその声の続きに注目した。


「手術成功しました!!無事に退院できるそうです!!」陽昇は力の限り声を張った。言った後、足元がふらつく感覚がしてメンバーに支えられた。

「え...?お前、本当か!?」裕一も思わず声を上げた。

「あの時、悲しそうな顔してたよね〜 あの顔は嘘だったの?」「ああ。一芝居打ってやろうと思って」渡の問いかけに陽昇がニヤリとして答えた。

「もう!脅かすなよ!!」「全く、その通りだ!」千尋と要も安心混じりの顔で答えた。

「良かったね陽昇...くん?」誠に顔を覗き込まれた陽昇は必死に目をそらした。

「おーい陽昇くん?」「おい、陽昇、顔を上げろ!」優月や秀にも心配される。そして秀が無理やり顔を上げると、涙ぐんだ陽昇がいた。

「良かった...本当に皆さんの応援のおかげです!ありがとうございます!!」ついに陽昇は泣き崩れ、メンバーに支えられた。

「良かったね陽昇くん」「天さんにもこのライブの感想教えてあげなよ」愛央と葵も輪の中に入り陽昇を抱きしめた。

「みーんなハッピーだねー!!」「ええ。今日は盛大な打ち上げをしなくちゃね」きぃとみかんは楽しそうに会話した。観客からもいつのまにか拍手やら歓声やらを上げていた。


その頃、手術を無事に終えた天は病室に戻りテレビをつけた。疲れ切って目を瞑ってはいるが音だけ聞いていた。陽昇の涙ぐんだ声とありがとうの声にふと涙腺が緩んだ。


そして年越しミュージックフェスタはフィナーレとなった。出演者全員が登場しテーマ曲を合唱する。メンバーもステージに上がった。圭人が司会進行をする中、音楽が流れ始めた。紙吹雪の中、ペンライトの光やステージの光に包まれ力の限り歌った。そして最後、圭人が提案をした。

「そうだ、皆で円陣を組んでみませんか?俺たちもアイドル時代よくやっていたし」その声に出演者全員と圭人が輪になった。そして、ハッピーニューイヤーの声と共にメンバーたちは手を天にかざした。夢にまで見た数多の光の中での円陣。メンバーや、裏方で見ていた世奈や大地も達成感に目を潤ませた。しかし彼らの物語はまだ始まったばかりだ。皆、未来を見据えている。これからも山も谷をも乗り越え続ける覚悟の元、夢を創り出していく彼らのことをどうか応援してほしい。

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