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悪役令嬢は自由な冒険者に憧れる  作者: ユミエリ
第1章 夢と希望を見せる空を見たー幼少期篇ー
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47/50

第5話 初めての同学年の子は、ちょっと変わった魔術師⑧

ゆっくり更新ですみません。

ブックマークありがとうございます。

「┄おい、サンファリス┄一人でトリップしてると教室に取り残されるぞ┄」

「┄ふぇ?」


クストに家名を呼ばれ、私は周囲を見れば┄いつのまにやらミル姉様はおらず、目の前に二人、クストくんとストリンガーくんが立っていた。


「あれ? ミルフィーネ先生は、いつのまにいなくなってたのでしょうか?」


コテンと首を傾げ、そんなに物思いにふけっていたかな? と腕組みをして考えていると、クストくんは呆れ、ストリンガーくんはププと笑われてしまいました。


「プラカードを作成し終えてたサンファリスは、それを見つめ歓喜に打ち震えて、ブツブツと一人言を呟き、先生の存在を遮断しましたとさ┄って感じだな」

「あはは、上手いな、その表現。でもほんまに、そないな感じやったし、だからってトリップ中のサンファリスを一人残すんも可哀想やし、待っててやったんやわ┄なっ!」

「┄べつに┄」


プイッとクストくんは向きを変えて、ツンデレた姿に笑えたけど


二人して待っててくれたことにお礼を忘れては駄目だよね。

人の付き合いも礼に始まり礼で終わるって言うもの、礼儀は大事だよね、うむ。


「┄クストくんにストリンガーくん、待っててくれて、ありがとう┄」

「「┄┄」」


ちょっち照れくさくなりながらも笑顔を作って礼を言ったのに、二人して目を見開き、頬を掻いて”ああ“と呟いている


どないしたのじゃ? と疑問を感じていれば、教室の扉が開く音がして


「ユリアナ┄授業が終わったから迎えに来たぞ」


とアリエルお兄さんの声がして、扉へと向くと、授業が始まる前と同じで優しげなお兄さんの姿に、私はクストくんとストリンガーくんの反応もそうそうに椅子から下りて


二人に「また明日ね」とだけ言って、お兄さんの所へ行こうとしたら、二人してガシッと手を掴まれた。


ふぇ┄なんだろう?


私は階段をおりかけだったせいで一瞬、体勢が危うかったけど、どうにか足を踏み込み振り向けば、二人して妙に怒っている。


なにか┄怒らすようなことしたかね、私?


「┄え~っと、どうかしたの?」

「あれ┄誰だよ!」

「誰や、あんの男は┄‼」


妙に語尾が強めに言われて、少しビクッとなるが、もしかしてとも思う


二人ともお兄さんを不法侵入者とでも思い、危険とでも感じたのかもしれないと


でも気づいてほしい、お兄さんは私の名前を呼び、優しく格好良いのだから、危なくないと教えてあげなくては


「┄いま呼んでくれてるのは、私のう~んとね、護衛騎士なんだよ。お父様の意向で付き添ってもらってるんだよ」

「┄じゃね~んだな」

「┄のせい┄か┄」

「うん? どうしたの┄小声で聞こえないんだけど┄?」


あまりにも声が小声すぎて┄何を言ってるのか疑問が沸いて聞き返せば、二人は私から手を離して


「いや、いいんだ。呼び止めて悪かったな┄また明日な」

「すまんな┄呼び止めて、気にせんと行ってくれ、また明日な」


ポンポンと頭を撫でて、クストくんとストリンガーくんが笑っていたので、少々理解できないが、またと言ってくれたから


「うん、また明日ね」


と笑ってから踵を返し、アリエルお兄さんのもとへと歩いて辿り着くなり足下に抱きついた。


するとお兄さんは「どうした?」と声をかけられ、上を向くと優しい笑みにヘヘッと笑い


「┄ちょっと離れてたから甘えとります」

「┄┄甘えって、ふふ、ユリアナって可愛いな┄小動物みたいで┄」

「ほう~小動物とはうまいつっこみ、ありがとうございます」


小動物のように甘えているので、例えが上手いと思い言ったのにプククと笑われる。


「あ~もうユリアナといると、嫌な気分が晴れるな、よいしょっと」


アリエルお兄さんは笑みを浮かべながら、私を前抱きにし、片手をお尻が座れるようにし、もう片方で落ちない体勢が出来上がり「ふみゃ!」と変な声が出た。


そして廊下を悠々と歩き出していくため、私の意識は停止し、ハッと気づき、いまの状態に再び固まるのを繰り返し


顔が近いよ、イケメンアップは┄普通の女子には、眼福です┄┄って、いやいや


「なじぇに再びの抱っこなのでしょうか?」

「うん? あ~ユリアナの歩くスピードより、俺が歩いたほうが速いでしょ」

「ああ~なるほど┄って、本当に┄それだけ?」


何かついさっき『嫌な気分って』言ってたことに対して、気になり尋ねれば、少し考えたあと足を止め


「┄それだけって┄何か俺が┄思ったのか感じたのかい?」


お兄さんの空気が一瞬ビリッと変わった気がし、上を向けば、いつもより顔が怒ってるような感じなのに、妙につらそうに見えて、ぎゅっとお兄さんの服を掴みズキリと痛む


「┄うん、嫌な気分が晴れるって、どっか辛そうだから┄大丈夫なのかなって」

「┄┄┄ユリアナって┄なんだか鋭すぎて┄困る┄」

「え?」

「いや┄なんでもないよ。でも┄すこ~し気分の害することが┄あったんだけど、もうなんでもないんだ」

「それに┄こうしてユリアナを抱っこしてると安心するしね」


ふっと空気が、いつも以上に優しく感じられて、アリエルお兄さんにぎゅ~っとされてしまい、密着率がアップし、甘えられるのは私の恥ずかしさパロメータが一気に上昇して、ショートするぞ、ちくしょーめ

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