第5話 初めての同学年の子は、ちょっと変わった魔術師⑥
ブックマークありがとうございます。
外に誰かいたようだったから┄じ~っと眺め、口パクで言ったのに、その人はいなくなっていた。
もしかして学園に忍ぶ┄忍者って奴かな?
もしそうならサイン欲しいかも、オタク心がくすぐられる!
今度どっかで見かけたらサイン貰おうと、心の中で決意を固め、ふふと笑みを浮かべたのでした。
そのあとミル姉様の授業は面白く、ときおり魔道具の製作方法や魔術の術式などを説明し、黒板に魔方陣などを書く方法を説明してくれる。
次に人によっては属性も決まっている事を教えてくれた
「私達には、それぞれに主体となる属性があってね。火、水、地、風、光が下級魔法の基礎になるの、雷、木、闇が上級魔法ね。そして属性は身体の一部、主に髪に出ることが多いのよ」
「クストくんなら髪が黒だから┄闇でしょ?」
「ああ┄闇属性だから、髪が黒いんだよ。」
ミル姉様が名指しにクストくんを例題に出され、クストくんがピクッと反応し、方眉が上がってイラッとしたことに気づいていないらしく
ミル姉様はクストくんのことなど気にせずに、自分に酔ったようなまま話を続け始めている
その様子にストリンガーくんが呆れたような表情をして教科書を閉じる
「ミルフィーネ先生が自分の世界にトリップしたみたいや、ああなると数分間戻ってこんで」
「え⁉ そうなの?」
「ああ、わいの兄貴がミルフィーネ先生の同級生でな。研究時とか論文を発表してるときほど、自分の世界にトリップするて有名やて聞いたからな」
「┄だから夕べも注意されてたんやで」
「そうなんだ」
「ところでさ┄すこ~し気になっとるんやけど┄クスト見てどう思う?」
「「┄へ?┄」」
急な質問内容に驚いて声を出せば、何故か声が被さった
私の隣にいるクストくんを見れば、顔をバッと逸らされた
ストリンガーくんは、その反応にクスクスと笑い、再び質問を繰り返す
「クストのこと、どう思う?」
「えっと┄どういう意図で言ってるのかいな?」
「うん? あぁ~クストの髪色って黒って所だよ。あのミルフィーネ先生┄絶対意味を知ってて言ってたからな」
確かに名指しだったよね。
でもさあ黒い髪なんて前世では┄ごく普通に日本ではゴロゴロといて懐かしいと思うから、なにも感じないんだけどな。
確かゲームでは属性が『闇』だからってだけで畏怖の概念を抱き、恐れるとも語られていた
だからこそクストくんは、前に進みたい気持ちがあったんじゃないのかな
ヒロインって光属性だったし、太陽みたいで明るく、暖かい心を持っていたもの、そりゃあ~好きになるわよね
「けど┄黒って結構、綺麗だと思うんだけどなぁ~、滑らかなストレートで艶もあるし、太陽にあたるときの髪とイケメンさんは、とても萌え要素があるし、こうぎゅ~ってしたくなるよね!」
握り拳を片手に作り、呟く事しばし┄ハッと気づく。いま┄私、心の声をもろに出していないかと
ギギギと油が切れたロボットのようにストリンガーくんを見れば「へえ~」と言い、またクストくんを見れば、微妙に顔を赤くなっている状況が出来上がり
自分の口に文句を言いたくなるものの、先に羞恥心が襲って、穴があったら、沈み込める所まで埋まってしまいたい気持ちになる、こうズブズブと
クッ何で私は心の声が漏れるのだろうか! 凄く恥ずかしいじぇ~
椅子に座り込み、机に頭を突っ伏し、恥ずかしさで赤くなる顔を隠していれば、ポンポンと頭を撫でられ
「君がええこで良かったわ、ありがとうな」
と言われ、私はストリンガーくんの方へ起き上がり向けば、優しげに笑む姿が妙な感じに見えたとき
「あら、いけないわね。説明に熱が入り過ぎて、別の所にトリップしてたわ┄ごめんなさいねユリアナちゃん」
「え? あ、別に気にしてませんよ」
急なミル姉様の声でハッとする、一瞬┄何故かストリンガーくんに意識をもっていかれていたからだ
私は慌てて教壇にいるミル姉様へと向け返事を返す、するとミル姉様は┄妙に考え込みつつも、すぐに答えが出たらしく、手を机において、まっすぐに私を見るなり苦笑をもらしていた。
そのあとミル姉様は再び授業は再開し、クストくんとストリンガーくんとの雑談は終了した
余談ですが、私はちょっと羞恥心があったせいで授業の再開は喜べる状況だった、けどクストくんとストリンガーくんを見れば┄少しばかり何かを考えているようだった
読んで下さりありがとう!




