第4話 一週間の体験入学と小さな動物⑤ーアリエル視点ー
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俺はユリアナの屋敷から出たあと、約束を取り付けていた酒場へと来ていた。
酒場の名は【海鮫の箱庭】で店主は、大柄の男性で名前はバリガ、元騎士団の副団長を勤めていた人物らしい
店員は6名、男が四人で女が二人だと話を説明されていた。
俺は軽めの酒を手に持ち相槌をうっておくと、説明をしていた人物がグビッと酒で喉を潤すなり、酒瓶を置く
「ってのが、ここの酒場なわけだ、でだ副団長の飯も~旨いんだな~これが」
「なるほどな、確かに肴の摘まみや料理も中々に種類が多いな」
「だろだろ、いやあわかるやつには、わかるな、ガッハハハハ!」
「エクス┄少し黙ってろや、話が進まんだろう┄」
「お、わりい。そうだったな┄いやあ、パーティメンバーに新しい奴が入ると、この場所が自慢したくなるんだよな」
ハハハと頭をペシッと叩き、酒を飲む姿は┄なんというか┄酔っ払いにしかみえんな
彼の名前はエクス・ファルムント、年齢45歳、冒険者ランクはB級であり、髪型は短髪で口髭を生やしている
茶髪で赤い瞳をしている、年上のおっさんだと自己紹介をうけた
「まあ┄わからねえことはないが、話が進まないと判断しますね」
「まったくだ┄、我々は元より計画の話し合いに来ておるのに、エクスが新人が来るなり店の自慢しやがるからな」
俺の右隣にいる獣人のウルフ族のストルが呆れるように、肴を摘まみのイカに加えて言い
ストルの隣にルドッグが紙束を見つめ、片手で眼鏡を上げている
そしてルドッグの横には猫族の女性ハルルが色気たっぷりに酒を飲んでいて、フフフと俺を見てくるため視線をそらしてしまう
服はマントを着ているのに身体の線をだしていて、着ているものは下着っぽいもので、トレードしていて、目のやり場に困る
するとアーノルドが肩に手をあて謝罪してきた。
「すまんな、こいつら妙に自由人なんだが┄実力ともに、戦闘面や頭脳に能力、治癒方面は抜群に高いから安心してくれ」
別に気になるようなことはないのに、アーノルドは優しい奴なんだな
と思いながら頷いた。
◆◇◆◇
ザワザワと騒ぐパーティメンバーに手を叩いてから注目させ、アーノルドが「話しをするぞ」と発言すれば、四人は動きを止めて、アーノルドに注目する
俺も話しを聞く体勢になったのを確認したアーノルドはテーブルの中央に、大きめな正30㎝方面の紙を広げた
「この緊急依頼には多人数の冒険者が参加することになる。だからこそ有力な人材はパーティには必須となったわけだ」
「そこで俺なりに道順の経路や積み荷の容量、回復薬や状態異常を起こさないための防具などを揃えておきたいと思っている」
「これが┄それぞれに役割分担表となる、各自確認し、準備をしてくれ」
アーノルドの説明が終わり、俺や他のメンバーが、それぞれに、やるべき事柄を確認すると
・エクスは道順経路
・ストルガは積み荷の容量管理と荷車の確保
・ルドッグは防具担当となり
・ハルルは何故か俺と同じで回復薬の買い出しになっていた
そしてアーノルドは他の者とリーダー会議などの手続きで、色々と回ると、付け足すように言われた。
「アーノルドがリーダーなんだな」
担当表を見たあとに、それぞれ少しの食事のあと別々に行動をするなか、アーノルドはまだ残り、紙をパラパラ見ている所に声をかければ
紙を見つめたままで「まあな」といい、追加するように
「┄本当なら経験豊富なエクスがリーダー向きなのに、面倒くさいと、俺が何だかんだで、任されたんだよな、これが」
と呆れぎみに言われた。
だが俺もエクスには同感だと思う
先程の手順などの指示などはリーダー向きだと思うし
今だって色々と書類をみているからな、頼りになるよな┄
そんなふうに見ていたら┄ハルルが急に目の前の視界に入ってきた
俺は一歩引いてから気づく
そういえば他の3名はいなくなったけれど、ハルルは┄まだ酒を飲んで動いていなかったことに
ぼんやりと思い出していれば、近くにくると猫耳をピコッとし、獣人では珍しく金色の髪に青い目をしていて、じ~っと見つめてくる
「┄な┄なんですか┄ハルルさん」
「う~ん、あんたって~私のもろタイプなんだよね~、綺麗でさあ~、とくに髪の色がいいわぁ~」
ズズイッと俺に近づき顔を近づけ、自身の色気を全力に出して、言う声すらも色っぽく言い出し、胸を押し付けてくるハルルさんに
「┄あの、こういうのは好きな人にやってください、タイプとか言われても俺は┄貴女に興味はありません、離れて下さい」
俺はこの行為をする女性を見ると、ハルルさんの顔が┄嫌な女と被り、嫌悪の瞳を向ければ
ハルルさんは笑い出すと、離れて椅子に座るなり、俺を見つめてくる瞳からは先程の色気など消し
「┄なんだか安心した、オレの色気に参るような奴だったら、再起不能までに苛めてやろうと思ったけど、そうでもねえみてえだな」
とまるで男の人のような口調に、口をあんぐりとしていたら、プククククと横にいるアーノルドが笑いを堪えていた
「何┄笑ってんだよ┄」
「す、す┄すまん、あまりにもハルルの正体に気づいてないみたいだったから┄おか┄おかしくて┄プクク」
アーノルドって実は笑い出すと止まらない奴なのか?
と呆れていれば、ハルルはグビッと酒を飲むなり、俺を見てから笑み、手を顎にのせた姿は男の人を魅了するには危うい色気を出しているが、目を鋭くさせて
「オレはな、幻狼族のオスだ」
「は? 幻狼族って┄確かいまは絶滅した一族では┄ないのですか?」
「┄性別を気にせず一族のことを気にするんだな?┄」
「いや、ですが┄男だと言われても┄信じられなくて┄」
「ああ、それはな┄身体の体形が季節によって変わるんだよ、いまは夏だから、こんなんなってるわけだ┄普段は男らしいんだぜ」
「まあ┄俺的には男も女も好みだから┄中々に楽しめるけどな」
ハルルは舌舐めずりしながら、俺を見てくるため、一歩また引いた
「アリエルっていい反応見せるよな┄性的にそそる┄あだっ‼┄」
バシッとアーノルドが笑っていた笑みを引っ込めて、ハルルの頭を叩いていた
「ハルル、お前は┄まだその悪い癖は、なおってないのか!」
「エ~、オレは身体が反応するままに動いてるだけだぜ~、こうビンビンとあすこが┄いだだだだ」
「下世話な言葉は使うな、いまは女の身体なんだぞ、いつ何処で変なやからがいるか、わからんのに」
「いやん、アーノルドってば、私の心配してくれてんの、じゃあ今夜、サービスするわよ」
バシン! と音と共にハルルの頭が叩かれ、こめかみにアーノルドがグリグリとお仕置きしている状況に、俺は妙に可笑しくて笑いが込み上げてしまうのだった
◇◆◇◆◇
アーノルドにどっぷり、お灸を据えられたハルルは、クタ~と力を抜けてダラダラと横を歩いている
「えらく怒られましたね」
「┄アーノルドって下世話な話が好きじゃないんだ、だけど優しくて、格好良くて┄もう抱いてって言ったら┄殴られたけど」
「┄まあ確かに節操もないと思いますよ、自分を大切にしてないみたいで┄」
「┄そんなもんかね。でも┄それだけ心配してくれてるってのは、嬉しいかもな┄」
頭の後ろに手を組み、照れくさそうに笑うハルルに、俺は微笑ましい気分になっていた
◇◆◇◆
そのあと他合いもない会話をしながら歩いて、買い出しをしているとき、雑貨屋で妙な噂話を聞いた。
「┄ここ最近┄何故か夕刻~夜の時間帯に不信な賊が彷徨っているらしいから気を付けな、前も近くの子が怪我をさせられたって話しだから┄あんた達みたいなカップルも狙われやすいのよ」
「┄いやん、カップルに見えますか?」
「┄あら┄そうじゃないのかい、お似合いだよ┄あんたら┄」
少しふくよかな雑貨屋の店主に┄ハルルがいちいちノリのいい反応をみせ、遊んでいるのを無視しておいた。
賊か┄確かに危険だな┄でも目的もなく人を襲うものだろうか?
「なあ店主、賊は人を襲うだけで、他の何かを┄されたりはしていなかったですか?」
俺は町中では、出来るだけフードを被っているが、ユリアナのおかげで人の視線に対し、気にならずにすんでいる
普通にフードを外し声をかけてみると、雑貨屋の店主は一瞬ハッとしてから頷き、何故か顔が赤くなっていた
「┄あんた綺麗だね┄おばさん若かったらアタックしたのに、もったいない」
「いえ、あの┄賊について聞きたいんですが?」
「あら、ごめんなさい。賊だったわね、まあ主に人を襲う感じだけで、実は通り魔っぽいの」
「あとターゲットは、だいたい子供なのよ」
「┄子供だけを狙う通り魔ですか?」
結構┄危険な存在かもしれない
近々┄ユリアナが体験入学するし、護衛のさいは気を付けたほうがいいだろうな
俺は雑貨屋の店主に貴重な情報の礼を述べたあと、ハルルと一緒に今回、必要な物を買い店を出た。
そして歩きながらハルルに先程の情報について意見交換をしておいた。
◆◇◆◇◆
昼頃になり正面玄関より、ユリアナ邸宅に入ることが、家の主人ワイセイド殿の許可を得られ、屋敷の中にある中庭に通してもらえば、ユリアナがちょこんと座って、俺のことを待ってくれていた
今回は二人っきりみたいだな
┄いや3人か┄近くにサラさんがいるからな
近くに来るとユリアナが俺を見るなり、ニパッと明るい笑顔で前の席へと進めてくる
席に座ればユリアナが
「じゃじゃ~ん、今日は何とピクニック、遠足版なのだ~!」
と言いながら箱を開けると
唐揚げとおにぎりや卵焼きなどの、色とりどりの食べ物が入っていて、生唾が出そうになるため飲み込む
するとユリアナが笑み、皿とフォークを渡してくれ、食べ始めた。
少したって何か視線を感じ┄ユリアナを見れば、何故かニマニマしていて機嫌が良かった
「┄どうかしたのか?」
「┄うん、相変わらず美味しそうに食べてくれるから┄このメニューで良かったなぁ~って思ったんだ」
「え? これユリアナが選んだのかい?」
箱を弁当に視線を向けて尋ねれば、ユリアナはコクリと頷くなり┄おにぎりの小さいのを指で示して
「この2つは私が作ったんだ┄ちょっと形はいびつだけど、美味しいと思うの┄初挑戦なんだ、へへ」
ちょっと照れくさそうに話すユリアナを微笑えましく思っていると
髪に俺のあげた髪飾りを見つけ、使用してくれてるんだなって思うと、心がほっこりと暖かい気持ちになる
するとユリアナが何故か┄ホエ~とか、モエ~とか言いながら、親指を出して喜んでいる。
俺はユリアナの行動がわからず首を傾げてしまうのだった




