第3話 動き始めた運命とお父様の胃薬③
そのあと┄レオルドとジルク殿下は何を思ったのか┄良い笑顔で┄にっこりと笑みを浮かべ
「「┄なぁ? 自分達もユリアナが言っているアリエルお兄さんという人物との食事に同席しても良いかな?」」
と提案されて、別に良いかと思え頷いた
アリエルお兄さんも別に気にしない大きな器を持っているだろうと判断できた
それに説明すれば┄わかってくれるだろうし、皆一緒に食事をとるのもピクニックの醍醐味だと思うもの
「じゃあ、今から私とサラで料理長に追加2つ分を用意しに頼んでくるね」
「あ、料理が出来たら持っていくけど┄二人は先に中庭に行く? それとも部屋にいる?」
料理を頼みに行けば作ってくれるのが、グルコ料理長なので、その分は料理で時間も追加されることになるからとレオルドとジルク殿下が暇になると思い首を傾げて聞いた。
すると何故か胸に手を当て
「「そのセリフ┄ヤバイ」」
とか呟いている
何が┄ヤバイのだ?
意味不明な言葉に訝しげて見ていたとき┄ハッとなる二人は、わざとらしく咳払いをした
「┄中庭に待たせてもらうよ、女性の部屋に┄ジッとしてるのはにがてだからさ」
「そういうことだから┄僕達は中庭の場所に行ってるよ」
「そっか┄なら後で合流しようね。行こ┄サラ┄」
「はい」
私は二人に後で合流する約束をしたあとに、部屋を出てサラと一緒に料理場に向かった
◆◇◆◇◆◇
料理場にたどり着くと、何故か┄そこは戦場の場のごとく料理人が慌ただしく行き来し合っていたのであった
「┄あれ? なんでこんなに慌ただしいの?」
私は首を傾げて考えながら呟くと、横にいるサラが何か思い出したのか┄私をみつめた
「そうでした! そのことで私めはお嬢様にお知らせがあって来たのです」
「┄実は旦那様の従兄であるフランク様が早馬により訪れて、急遽┄屋敷に宰相と他の幹部貴族が来ることになり、会議が開かれるので、夕刻は部屋で大人しくしているようにと伝令があったのです」
「なに┄それ┄。妙に物騒極まりないわね」
屋敷で会議ということは、そうとうの食事量を作らなければならないし
変な食事を出す訳にはいかないわよね
料理場が緊張感を出してピリピリしてる┄どうしよう┄追加┄頼めないわよね?
私は頬をポリポリと掻きながら、扉の入り口で固まっていると
近くにいる赤髪の男の人と目が合ってしまう
すると軽い足取りで私の近くに来るなり、しゃがみ込むと目線を合わせ優しげに声をかけてくれた
「┄あれ? ユリアナお嬢様やな、ないですか? どうしやした、料理を取りに来たんですかい?」
「えっと┄違うの。料理を二人分ほど追加して欲しいんだけど無理┄だよね?」
「出来るっすよ┄」
「そうよね無理┄え⁉」
「┄出来るって┄こんなに忙しそうじゃない? 無理に気を遣わなくていいわよ」
変にお嬢様とか家の主の娘としての我儘なんて思われての気遣いなんて嫌だと含みを入れた言い方をすれば
赤髪の男は何が可笑しいのか、私の頭をポンポンと軽く叩いたあとに優しく撫でて
「┄子供が何を遠慮してんだよ。それに料理なら他の奴に頼まなくても、片手間にお嬢様の客人分ぐらい俺っちが作れるから言ってるんすよ、料理人ですからね」
ニカッと白い歯を見せて笑う姿は、女子的にキュンポイントだと思う
くっ! 頼りになる男だ、カッコイイぞ┄あんちゃん!
私は赤髪のあんちゃんの言葉に甘えることにし、お辞儀をして頼むことにした
「┄よし! じゃあお嬢様は、近くの場所にある椅子に座って待っててくださいな」
そこまで言った後に近くの椅子に座り、料理が出来るまで待機することになった
そういえば┄不意に思ったけどサラが妙に話しかけてこない事に不思議に思って見てれば
ポーッと赤髪の男の人を恋の眼差しで見つめていることに気づいた
「┄ほお! サラさんや┄貴女は彼に恋をしておるのかい?」
口元に手をあてニヤける口を塞ぎ┄ポツリとサラを見上げて言うと、ハッとしたように私を見て
「┄違います┄ヴォルフ様の事なんて┄恋なんか┄してません」
とムキになって言い返され
┄いけないと思いつつサラをからかいたくなるわね
「ほう┄彼って言ったのに┄赤髪の男の人ってヴォルフと言うのね。初めて知ったわ┄」
「┄┄┄┄お嬢様‼」
「ふふ、よきかな、よきかな、青い春と書いて『青春』という言葉は若い人の特権よ。遠慮なくアタックよ、サラ!」
「若い人って┄何を年下のお嬢ちゃんが言ってんだユリアナ嬢」
クスクスとサラに自分の名言でアドバイスをしていれば
近くに料理長のグルコが来て鋭いツッコミを入れられた
「ふふ、いいツッコミねグルコ料理長」
「ありがとうございます。所で何故に料理場にユリアナ様が┄おいでになってるのですか?」
「┄うん、急に客人の訪問があって、料理の追加を頼みに来たのよ。でもサラから事情を聞いて諦めようとしたら」
「赤髪の男性がヒーローのように私の前に現れて、作ってくれるって言ってくれたから、ここで待ってるのよ」
私が何故に料理場に来ていたのかの理由と
声をかけてくれた料理人ヴォルフの事を説明したら
グルコは顎に手をあて納得した表情をすると次に私をみつめ
「あいつは屋敷に入ってまだ半人前ですが、腕は良いので安心して下さい」
と説明する言葉は変に優しげな口調で話され
期待のある新人って感じなんだなーと判断できた
「ええ、楽しみにしてるね」
私は頷いたあとにグルコを激励した。




