街歩き(中環)
わずか250mの街歩き。
やっぱり茶餐廳によって、菠蘿油の大きさも食感も違うんだな。
そんなことを考えながら店を出た。
「……え〜っと……こっちから来たから……こっちに行くか」
おっ。
すぐに足が止まった。
こっちの花屋ってみんなこんな感じなのか?
道路にはみ出るように、色鮮やかな花がバケツに入れられ、所狭しと並んでいる。
バラとチューリップ以外は全くわからん…。
でも、原色が鮮やかな花や、一つの蕾がすごく大きなものとか、日本の花屋とはどことなく違う感じがする。
香港って、日差しも強くて暑いけど……これ一日中、外に置いて売ってるんかな。
日本だと花屋って入った瞬間、冷房が効いてて、花も冷蔵庫?に入ってたりすることが多いけど。
あっ、俺も水買わないと干からびる……。
って、こんな都合よくスーパーがあるんだな。
笑いながら店内に入って水を手に入れた。
坂道を下っていく。
ここは野菜売ってるのか。
こういう街中の店って、ローカルの人達が買っていくんだろうな。
店頭では、野菜を手に店の人と話し込んでいる姿をよく見かける。
こういうのを見ると、香港って感じる。
道の先の方まで、店が並んでいる。
視線を少しあげると、竹の足場に緑のネット。
その後ろには高層ビル。
工事現場のコンクリを砕く音や、金属を叩く甲高い音も聞こえる。
なんか……口元が緩む。
目的もなく、気の向くままに歩いていく。
少し歩くと、狭い通路の両脇に店がびっしりと並んでる通りが見えた。
なんか、気になる。
何があるんだろう……。
緩やかな坂を歩きながら、ふと、あることに気付いた。
この通り、屋根あるのか?
……いや、違う。
よく見ると、色んな色の屋根が入り組んでる。
しかも、屋根の下に……屋根?
「え?」
あそこは奥にあるビルの足場が見えるぞ?
……深く考えるのはやめよう。
ここは香港だ……。
店を見ながらのんびりと歩いてて、ふと疑問に思った。
ここって、店になるのか?
壁は……ほぼない。
ほとんどがステンレス製の台の上に、箱ごと並べられているだけ。
まぁ、その並べ方が芸術的にパズルなんだが……。
う〜ん……露店に近い気もするけど……。
まぁ、店……なんだろうな。
野菜を売ってる店が多いな。
野菜の店の隣にまた野菜……。
これ、いいのか?
でも、よく見ると違いがあることに気づいた。
こっちの店はカラフルなのに、あっちは緑一色。
店によって微妙に品揃えが違うんだ。
面白いな。
おっ、こっちはフルーツか。
さすが南国……と言っていいのか……。
ドリアンやマンゴー、スイカは見てわかるけど。
この緑色のやつは……ポメロか?
何か買いたくなるけど、切るものないし、ホテルまで持って帰るのも重いし……。
うん、よし、次行こう。
ここは……麺……屋さん?
店先には白や黄色、太さも様々な麺が並んでいた。
秤もあるから量り売りしてくれるんだろうな。
ほんと、通り一本歩くだけで楽しめるって、香港っていい街だよな。
さて、一旦ホテルに戻るか。
「うわ〜、めっちゃ香港」
思わず声が出た。
ビルとビルの間の狭い路地に広がる、半露天の飲食店。
年季の入ったショーケースに、年季の入ったステンレスの調理台に冷蔵庫。
これ、雨降ったらどうするんだろうって思うけど、なんか雰囲気あっていいな。
店の前には簡素なプラスチックの丸テーブルと椅子が所狭しと並べられている。
その上には赤色のプラスチック製のお椀に同じ赤色の箸。
ここだけ時代に取り残されたかのような、昔のままの香港。
まだ営業前なのか、お客さんはいないけど……。
「いつか、こういう店で、ローカルの人に混じって食べてみたい」
思わず何枚か写真を撮った。
よし、今度こそホテルに帰ろう。
MTRの駅に向かって歩き出したとき、いつものスーパーが目に入ってきた。
やっぱ、寄ってくよね。
自然と吸い込まれるように店内へ入った。
ばね指治療中のため、ゆるっと更新になります。
続きも気ままに書いていきますので、ブクマやリアクションなどいただけると、やる気が出て更新が早まる…かもしれません♪




