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ゆるっと香港 気ままに一人旅  作者: ユズ(『ラジ裏』修正版・順次更新中)


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12/12

街歩き(中環)

わずか250mの街歩き。

やっぱり茶餐廳によって、菠蘿油の大きさも食感も違うんだな。


そんなことを考えながら店を出た。


「……え〜っと……こっちから来たから……こっちに行くか」


おっ。


すぐに足が止まった。


こっちの花屋ってみんなこんな感じなのか?


道路にはみ出るように、色鮮やかな花がバケツに入れられ、所狭しと並んでいる。


バラとチューリップ以外は全くわからん…。


でも、原色が鮮やかな花や、一つの蕾がすごく大きなものとか、日本の花屋とはどことなく違う感じがする。


香港って、日差しも強くて暑いけど……これ一日中、外に置いて売ってるんかな。


日本だと花屋って入った瞬間、冷房が効いてて、花も冷蔵庫?に入ってたりすることが多いけど。


あっ、俺も水買わないと干からびる……。


って、こんな都合よくスーパーがあるんだな。


笑いながら店内に入って水を手に入れた。




坂道を下っていく。


ここは野菜売ってるのか。


こういう街中の店って、ローカルの人達が買っていくんだろうな。


店頭では、野菜を手に店の人と話し込んでいる姿をよく見かける。


こういうのを見ると、香港って感じる。



道の先の方まで、店が並んでいる。

視線を少しあげると、竹の足場に緑のネット。

その後ろには高層ビル。


工事現場のコンクリを砕く音や、金属を叩く甲高い音も聞こえる。


なんか……口元が緩む。



目的もなく、気の向くままに歩いていく。




少し歩くと、狭い通路の両脇に店がびっしりと並んでる通りが見えた。


なんか、気になる。

何があるんだろう……。


緩やかな坂を歩きながら、ふと、あることに気付いた。


この通り、屋根あるのか?


……いや、違う。


よく見ると、色んな色の屋根が入り組んでる。


しかも、屋根の下に……屋根?



「え?」



あそこは奥にあるビルの足場が見えるぞ?



……深く考えるのはやめよう。


ここは香港だ……。




店を見ながらのんびりと歩いてて、ふと疑問に思った。


ここって、店になるのか?


壁は……ほぼない。


ほとんどがステンレス製の台の上に、箱ごと並べられているだけ。

まぁ、その並べ方が芸術的にパズルなんだが……。


う〜ん……露店に近い気もするけど……。


まぁ、店……なんだろうな。




野菜を売ってる店が多いな。


野菜の店の隣にまた野菜……。


これ、いいのか?


でも、よく見ると違いがあることに気づいた。


こっちの店はカラフルなのに、あっちは緑一色。


店によって微妙に品揃えが違うんだ。

面白いな。



おっ、こっちはフルーツか。


さすが南国……と言っていいのか……。


ドリアンやマンゴー、スイカは見てわかるけど。

この緑色のやつは……ポメロか?



何か買いたくなるけど、切るものないし、ホテルまで持って帰るのも重いし……。


うん、よし、次行こう。



ここは……麺……屋さん?


店先には白や黄色、太さも様々な麺が並んでいた。

秤もあるから量り売りしてくれるんだろうな。



ほんと、通り一本歩くだけで楽しめるって、香港っていい街だよな。



さて、一旦ホテルに戻るか。




「うわ〜、めっちゃ香港」




思わず声が出た。


ビルとビルの間の狭い路地に広がる、半露天の飲食店。


年季の入ったショーケースに、年季の入ったステンレスの調理台に冷蔵庫。


これ、雨降ったらどうするんだろうって思うけど、なんか雰囲気あっていいな。


店の前には簡素なプラスチックの丸テーブルと椅子が所狭しと並べられている。


その上には赤色のプラスチック製のお椀に同じ赤色の箸。


ここだけ時代に取り残されたかのような、昔のままの香港。


まだ営業前なのか、お客さんはいないけど……。



「いつか、こういう店で、ローカルの人に混じって食べてみたい」



思わず何枚か写真を撮った。



よし、今度こそホテルに帰ろう。


MTRの駅に向かって歩き出したとき、いつものスーパーが目に入ってきた。


やっぱ、寄ってくよね。


自然と吸い込まれるように店内へ入った。

ばね指治療中のため、ゆるっと更新になります。

続きも気ままに書いていきますので、ブクマやリアクションなどいただけると、やる気が出て更新が早まる…かもしれません♪

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